東神奈川の「川へ傾いた家」、解体が進み更地へ!
ココがキニナル!
東神奈川の「傾いた家」、代執行が停止したあと建物はどうなった?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
所有者が自ら解体を進め、建物はすでに除却された。危険な状態は解消されたが、川沿いにはほかにも要注意の建物がある
ライター:はまれぽ編集部
はまれぽでも何度か追跡調査してきた、神奈川区本町の「傾いた家」。もともと家屋の一部が河川にせり出した違法建築だったが、老朽化や台風などの影響で今にも崩れそうな状態に陥っていた。
2018年9月ごろの様子
横浜市は建物が道路側へ倒れてしまう危険性も考慮して、略式代執行の準備を進めていたが、建物の所有者が現れて除去を約束したため、代執行は取りやめになった。
そして本日12月21日、はまれぽユーザーから「今日通り掛かったら、もう殆ど撤去されて更地になりそうでした」というタレコミが入った。傾いた家の結末を見届けなければと、早速二ッ谷の交差点近くの問題の家を確認しに行くことに。
解体が進み、倒壊の危険は回避
JR東神奈川駅から徒歩5分、倒壊寸前の「傾いた家」はその姿をほとんど残していなかった。
敷地前にはトラックが停まり、シートで周辺が覆われている。そして、2階建ての家屋の面影はもうすっかりない。タレコミどおり、傾いた家は解体されていた。
もはや跡地となった家屋跡
2018年9月ごろの様子
すでに建物の形はないものの、解体後の瓦礫を除去したり、川にせり出していた部分の除却を進めている段階のようだ。
なくなってしまえばあっけない
家がせり出し、倒れこんでしまいそうだった滝の川側の様子はどうだろう。
過去の記事と同じく、近くの橋から京浜急行線高架越しに見てみる。
現在の様子。中央のパイプが組まれた辺りの赤線が家屋跡。やはりすっかり撤去が進んだ
2017年11月取材時
2018年9月6日取材時
建物がなくなったことで、奥側の家が見える状態に。
解体までに長い時間が経過したが、いまにも川へ滑り落ちそうな状態が解消されたことは幸いだ。
川側から見た様子。家屋が(違法に)せり出していた護岸部分があらわになっている
想像以上に狭かった本来の家屋の敷地部分と
想像以上に広かった違法建築の護岸部分
すでに敷地前に停車したトラックに部材などを積み込む作業を行っているため、解体工事もあと数日で終わると思われる。
作業はスピーディーに進んでいるよう
何よりも、2018年中に危険な状態が解消されて一安心だ。
取材を終えて
一時は略式代執行寸前までいったものの、結局は所有者による除却というところに落ち着いた「傾いた家」の問題。
代執行が行われれば、行政が撤去を行い、所有者に税金債務として費用を請求することになっている。だが、所有者に支払い能力がなかったりすれば泥沼になりかねず、結局税金からの支出につながることも否定できない。市職員の負担も大きく、ほかの行政機能にしわ寄せが行く可能性もある。
川にせり出した他の家も、危うい状態に見える
以前の記事でもお伝えしている通り、今回の家屋の並びにある建物の中には、同じように川側が崩壊しつつある建物がいくつかある。
今後老朽化が進めば、道路側への倒壊など危険な状態も見込まれる。問題になる前に、所有者には自ら改善してもらいたい。
ー終わりー
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ホトリコさん
2018年12月25日 12時24分
今回解体した建物の両隣が、解体の影響で傾きが増したりしそうだ。周囲への影響から考えれば、一角全て解体した方が安全だったかも。
JWIさん
2018年12月23日 21時33分
至極当然の結果。ここまで事態を長引かせ、周囲に不安を与え続けた所有者は一体何者??
柴犬さんさん
2018年12月22日 04時59分
「タレコミ」って、ネガティブな言葉だから、「読者情報」とかでいいんじゃないかな?せっかく教えてくれたのに、失礼に思えて、、、