横浜・金沢区にオープンした「ブランチ横浜南部市場」を現地レポート!
ココがキニナル!
横浜市の金沢シーサイドライン「南部市場駅」前に、複合商業施設「ブランチ横浜南部市場」がオープンするようです。魅力を取材して(nobaxさん、やま-やすさん、カナさん、あれっくすさん、onlyさん)
はまれぽ調査結果!
「ブランチ横浜南部市場」はカフェやハンバーグが味わえるお店のほか、青果店や鮮魚店なども軒を連ね、「誰でも行ける場所」として開かれた存在に生まれ変わった
ライター:田中 大輔
1973(昭和48)年11月の開設以来、“地元の台所”として生鮮食料品などを供給し続けてきた横浜市南部市場。2019(令和元)年9月20日から、新しい姿になって復活するということは以前にもお知らせした通りだ。
開場から50年目を控えたこのタイミングで大きく生まれ変わった現地の様子を、内覧会が行われたオープン前日の写真とともにレポートしよう。
4万7000平方メートルの新施設、誕生!
金沢区鳥浜町にある南部市場は、神奈川区の中央卸売市場(本場)、鶴見区の食肉市場に続いて作られた、横浜市で3つめの市場。人口増加による需要の増加を背景にオープンし、青果、水産物、花きを扱ってきた。
新たに生まれ変わった南部市場。シーサイドライン「南部市場駅」からすぐの場所
横浜市では、2006(平成18)年ごろから今後の市場のあり方が議論され続けてきて、その結果として2010(平成22)年に再編を決断。神奈川区の本場はそのままに、南部市場は中央卸売市場としての機能を停止し、それまでとは異なる活用方法が検討されていた。
「ブランチ横浜南部市場」としての営業は開始されたばかり
それが形になったのが今回の施設で、全体で17万平方メートル(横浜スタジアム約6.5個分)あまりの敷地のうち、4万7000平方メートルが「賑わいエリア」として活用されることになる。賑わいエリアには、以前からあった「食品関連卸売センター」が「食の専門店街」として生まれ変わるほか、公募で選定された大和リース株式会社による商業施設「ブランチ横浜南部市場」が新たに誕生した。
ブランチ横浜南部市場にはどんなお店が?
ブランチ横浜南部市場は、「食のライブマーケット」をコンセプトに掲げていて、発見、体験、発信の3つをテーマに「食」の賑わいを作り出すことを目指している。
「食」がテーマなだけあって、飲食店や生鮮食品を販売するお店が多く、全部で15の店舗が軒を連ねている。
駐車場から、メイン通路となる「市場通り」へと入っていく
入り口に最も近い場所にある「葉山珈琲」は、国内に17店舗を持つチェーン店だが、店舗ごとに異なったテーマを設定しているそうで、南部市場では「アメリカ」をテーマに出店。
店内にはハーレーも。混雑していなければまたがって写真を撮ってOK
前野守杜(まえの・もりと)社長は「横浜はアメリカに距離感の近い街」と話し、「横浜のアイデンティティを感じてもらいたい」と続ける。
一番の自慢はオリジナルメニューの「Nanbuバーガー」で、有名フランス料理店「ジョエル・ロブション」で腕を振るった安藤英幸(あんどう・ひでゆき)シェフが監修。
このNanbuバーガーのほか、子ども用のミニバーガーも用意されているとのこと
「アメリカンビーフを使った自家製パテが自慢」と安藤シェフが胸を張るほか、店舗オーナーが青果の卸業者とのことで地元の新鮮な野菜にも注目だ。
また、ジューシーなハンバーグやステーキが味わえる「炭火焼ハンバーグ まあるいしあわせ」はブランチ横浜南部市場が第一号店。オーストラリア産のナチュラルビーフをつなぎを使わずに使用した炭火焼きハンバーグが堪能できる。一般的なハンバーグに比べ、お肉を食べている感じがより味わえるそうだ。
店内は全72席。席によっては調理風景も見ることができる
店長は「お子さんからお年寄りまで、お肉を食べて元気になってもらいたい」と意気込みを語ってくれた。
ほかにも、老舗水産会社「神水産(かみすいさん)」や、青果店「みなみ」なども軒を連ねる。
ともにオープンに向けて準備に余念がない
大和リースの担当者は、「最近はネット通販が普及して実店舗に行かなくても買い物ができる時代。でも、ここではお店の人と掛け合いをしながら買い物をする楽しみもある」と語る。
ショーケース越しにお店の人と話ができる。市場らしさがある風景
「昔ながらの商店街のお店のようなイメージで楽しんでもらえれば」と、人と人がやり取りする市場ならではの買い物を魅力として挙げていた。