素朴で庶民的な雰囲気。はま旅Vol.60「和田町編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第60回は和田町駅。横浜国立大学の学生さんに馴染みの町は素朴で庶民的な雰囲気。
ライター:吉川 ゆこ
パンからたいやき、そしてナン。粉もんを巡る旅
(つづき)
パンにたいやき、先ほどから食べてばかりなのだが、食事に良さそうな店を見つけておきたいと、八王子街道を彷徨う。
ネパール料理?
どの店でもランチタイムは終わっているだろう時間帯だったが、ここはなんとランチを17時までやっているらしい。ということで「キッチン ヒマラヤ」に入ってみた。
店内はネパールのものであふれていた
ランチメニューから日替わりカレー(800円)を注文した。サラダとドリンク、ナンとライスは食べ放題だそうだ。お得ね~と思っていたところへ登場したのは、おかわりは無理でしょ!とツッコミたくなるくらい大きなナン。
でも、これがおいしいのだ。ネパール出身のマスターが「ナンおかわりできるヨ~」と何度も声をかけてくれたが、食べきるだけで精一杯。
ボールペンと比較してみた
炭火で焼いているナンは弾力があって、ほかほかしている。パン、たいやき、そしてナン。粉もん、つまり炭水化物ばかりじゃないか!?私の食生活、偏ってないだろうかと少し心配になる。
緑の中で静寂の時を満喫
腹ごなしに歩くことにした。
住宅街の中に入っていくと、細い階段が続いている。学生さんらしき人たちとすれ違う。きっと横浜国立大学の学生さんなんだろう。
横浜国立大学に行ってみようかとも思ったけれど、横浜国立大学は学食をテーマに「はまれぽ」で取り上げている。(「横浜市内で一般人も利用可能で美味しい学食はどこ?」)
明治時代の実業家、岡野欣之助氏によって作られた公園・常盤園が形を変え今の形になった常盤公園も紹介したことはあるが(「岡野欣之助氏が造った別荘「常磐園」はどこにあったの?」)、緑の美しい季節だし、横浜国立大学には足を向けず、その手前にある常盤公園に向かうことにした。
階段をよいこらしょ
住宅街をぬけると常盤公園にたどり着くのだが、その途中には和田不動尊真福寺がある。かなり立派なお寺だった。境内には所狭しとお地蔵様が鎮座なさっていた。
ふれあい子育て地蔵尊。頭をなでてお祈り
境内をぬけ、交通量の多い道沿いに出るとここにも交通安全のお地蔵様が。地域の人たちを見守り続けている寺なんだなと感じながら歩き続けると、常盤公園が見えてきた。
常盤公園は都会の喧騒を忘れさせてくれる
子どもたちの元気な声が響く
テニス場や運動場のある、ごく普通の公園かと思っていたら、遠くからシュン、パンと鋭い音がする。テニスの球を打ち返す音でもないしなぁ、と音のするほうへ向かってみると弓道場が見えてきた。
初めて見た弓道場
住宅街の公園の中にこんな立派な弓道場があるなんて知らなかった。ベンチに座って皆さんの姿をしばらく眺める。その動きがとても美しくて、私も息を飲んで見つめた。
深い緑の中に弓を射る音だけが響いて、子どもたちの声も聞こえてこない。静かな時が私に安らぎを与えた。
常盤公園は紅葉と桜が名物だとか
取材を終えて
横浜国立大学の最寄り駅のひとつに挙げられる和田町駅だが、大学まで歩くのはけっこう遠い。だから思っていたよりも学生さんが少なかった。たいやきを買いに来るのもおじいさん・おばあさんが多いという話だった。古くから暮らしている人が多いのかな?
今回の旅で1番驚いたのはやはり弓道場で、凛とした時間を味わいたい人にはおすすめ。そして2番目に驚いたのは偏った粉もん食いで旅の終わりに増えた私の体重だ。
■今回のはま旅「和田町」周辺
(googleマップより)
・「コミュニティカフェ わっか」横浜市保土ヶ谷区星川3-7-22 田中ビル1F
・「たいやき おたぎら」横浜市保土ヶ谷区和田1-11-20
・「ヒマラヤキッチン」横浜市保土ヶ谷区和田2-7-10
― 終わり ―
けいすけさん
2012年06月23日 17時13分
レポートお疲れ様でした。和田町は三大最寄駅の一つです。ヒマラヤキッチンは美味しいですよね!あのナンの大きさには驚かされます。掲載されていない場所で一押しなのが『中華 天龍』さんです。『たいやき おたぎら』さんの並びにあります。ここのシイタケそばと五目チャーハンは一押しですよ!
KAさん
2012年05月19日 21時44分
ヒマラヤキッチンさんぜひ行ってみたいです!そのすぐ近くに小学生が作った階段絵があるんですよ。階段は常盤台小学校に続いてます。なかよし坂っていうところです。ぜひ行ってみてください!