本牧の「自由の女神」がある横浜ロイヤルホテルって!?
ココがキニナル!
横浜ロイヤルホテル。「何故、自由の女神?」「ラブホ?」「桜木町の某有名ホテルと名前が似てるけど勘違いされない?」「鶴見のホテルと関係がある?」(黒くてもシロッコさん/baybridgeさん)
はまれぽ調査結果!
ラブホテルではなく米軍基地があったこの地域の米国人の客寄せに建てられたビジネスホテル。鶴見のホテルにある「自由の女神」とは関係があるかは不明
ライター:クドー・シュンサク
横浜ロイヤルホテル
(つづき)
ラブホテルの雰囲気もグッとでてきた。入らせていただいたマンションの1階にあるタクシー会社の男性に、ホテルについてお話を伺った。
ご協力いただいた明治自動車株式会社(タクシー会社)の男性、この街を50年以上見ているという
元は普通のホテルだったようだが、本牧2丁目から三渓園までが米軍基地だった頃、日本人娼婦と米軍将校の情事の商圏となるよう、自由の女神が作られた。
そして、1982(昭和57)年の基地返還後、「アメリカ坂」「本牧ジャズ」などの言葉が浸透してきた頃も、自由の女神は米国人向けのランドマークとして引き続き活用されてきた、という経緯があるようだ。
ホテルに入ることに
ホテル内へ
受付ロビー
ロビー横のラウンジ
勝手にあれこれ想像していたよりは、キレイな印象だ。
さっそく、このホテルを経営する有限会社末広荘の部長、葉山さんにお話を伺うことにした。
ざっくばらんに話す葉山さん
「このホテルは現在で築43年になり、自由の女神を作ったのは、初代のオーナーの頃だと思いますが、自分の代で3代目なので、詳しいことは誰もわからないのが現状です。米軍基地周辺にいる外国人向けにつけられた、とは聞いています」とのこと。
「鶴見にも自由の女神があるホテルがあることをご存知ですか?」と聞くと、「知りませんでした。もしかしたら以前のオーナーと関係があったかもしれませんが、そこまではわかりませんね」と続けてくれた。
ホテルに向かう途中に聞いた「桜木町の某有名ホテルと間違われないか」という質問に対しては「よく間違われます。インターネットの検索でも“横浜ロイヤルホテル”と入力すると出てきてしまうようなので、ここからだとだいたい5km、車で20分くらいの桜木町までタクシーで移動していただくようご案内しています」とのお答え。
ただ、この自由の女神、現在の建築基準法をあてはめると「違法」とされているとのこと。このホテルが建てられた頃には問題のなかった「自由の女神」も、法律が頻繁に改正されることにより突如「違法」になってしまった、という。
撤去をするかどうかについては、費用が自己負担だという事情もあり、現在行政側と調整中とのこと。
ホテル内を案内していただく
32室あるというこのホテルの部屋をタイプ別に案内してもらう中、変わった特徴を見つけた。
部屋によって
椅子が
違う
やん
部屋によって違うデザインの椅子について伺うと「統一感より、部屋ごとに個性を出すというか・・・ただバラバラなだけかもしれませんが・・・」と葉山さん。
和室も2部屋ある
エレベーター内。メリケンナイズな張り紙
「屋上にも上ってみますか?」と親切にご案内してくださり、一般客は立ち入ることのできない屋上にも案内していただいた。
後ろから見た女神。全長はおよそ8m
このホテルは今のオーナー、葉山さんで3代目。2代目のオーナーはこの屋上にプレハブ小屋を建てて居住用スペースとして使っていたらしい。
プレハブ解体の残骸