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横浜市営墓地、現在の空き状況や今後の建設予定は?

ココがキニナル!

市営日野公園墓地(港南区)で墓地使用者の募集を開始したようですが、他の市営墓地でも空きはあるのでしょうか。また、今後、市営墓地は作られる予定はあるのでしょうか(恋はタマネギさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

2013(平成25)年は9月4日から10月4日まで三ツ沢墓地での募集が行われる。現時点で新たに作られる計画はないが、有識者会議で今後の検討が行われた

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ライター:田中 大輔

2020(平成32)年までは毎年募集!



2012(平成24)年には日野公園墓地での使用者募集があったが、2013(平成25)年も9月4日から10月4日まで新たな募集が始まる。今回は三ツ沢墓地だ。

募集件数は300区画で、応募多数の場合は抽選となる。
実は、昨年の日野公園、今年の三ツ沢だけでなく、一昨年には久保山墓地でそれぞれ300基の募集があった。2011(平成23)年が30年ぶりの募集だったそうだ。
 


今年募集のある三ツ沢墓地。日野公園、久保山よりも小さいがこれだけのお墓が


市では久保山、三ツ沢、日野公園の3墓地で、遺族の引っ越しや、後を見る人がいないなどの事情で返還された区画を2600件確保している。
これを2011(平成23)年から2020(平成32)年までの10年間に分けて、年に1度募集をかける予定なんだそうだ。
毎年、募集される墓地や数は変わるので、必要に応じて健康福祉局のサイトをチェックするといいだろう。
 


三ツ沢墓地で見かけた空き区画。こういった場所に新たなお墓が建てられる


また、今年の募集までは、申し込み時点で遺骨を持っている人が対象となる予定。
そのほかの条件としては、横浜に3ヶ月以上在住していること。ちなみに、使用が決まってから市外に引っ越すのは構わないそうだ。

メモリアルグリーンについては平成18年の開設から毎年募集を行っていて、今年も三ツ沢墓地の募集と同時に申し込みが可能となる。
こちらは生前に確保できる枠も用意されているとのことだ。



ガラガラで抽選!?



毎年の募集が始まったとはいえ、やはり希望者が多いようですんなりと手に入る権利ではないようだ。
一昨年の久保山墓地は3.33倍、昨年の日野公園墓地は2平方メートルの区画が4.53倍、2.5平方メートルの区画が4.82倍と、いずれも高倍率となっている。

今年も募集数を上回る応募が予想されるが、その場合は10月に行われる抽選会によって使用者が決定される。

抽選会は公開で行われ、応募した人がその様子を見ることができる。
公開にするのは、抽選が公正に行われていることを直接その目で確認する機会を作るためだ。もちろん参加しないからといって権利がなくなるわけではないのでご安心を。
 


数年前の抽選会会場の様子。確かにガラガラも写っている


抽選会ではあらかじめ応募者に番号を割り振り、福引で使ういわゆるガラガラの大きなもので当選番号を決めていくそうだ。
さらに公正さを期すため、参加者にガラガラを回してもらうこともあるというからちょっと驚きだ。

当選となった人は、資格審査や利用料の支払いなどの手続きを行う。一方で、市は使用の許可証を用意する。
そういった一連の作業が終わり、翌年の2月からはお墓を使用することができるようになるんだそうだ。



将来に向ける3つの取り組み



さて、使用を希望する人の多い市営墓地はこれからどうなっていくのだろうか。
市では、2011(平成21)年に有識者を迎え「墓地問題研究会」を設置し、今後の墓地事情について話し合いを行った。

会議では、2026(平成38)年までに約94000区画の墓地整備が必要になると推定していて、それに向けて今後の取り組みとして以下の3つが挙げられている。

1つは、既存墓地の循環利用。
これは一昨年から始まっている市営3墓地の募集という形で実行されている。
 


見渡す限りのお墓だが、上手く使わないと足りなくなってしまうようだ


2つ目が、比較的少ないスペースで多くの遺骨を納められる納骨堂の整備を検討すること。
そして3つ目に、メモリアルグリーンのような公園型墓地の整備検討となっている。これは量的な需要や様々な形態へのニーズに対応できるようするためだ。
 


公園型墓地は、一般的な墓地のイメージとはだいぶ異なる雰囲気だ
(画像提供:健康福祉局)


こういった取り組みが実行・検討されているわけだが、現時点では新たな市営墓地を作るといった大規模な具体的計画はないそうだ。



取材を終えて



現在、9月4日からの募集開始にむけ「申込みのしおり」の作成が進んでいる。
インターネットからの申し込みなどは受け付けておらず、しおりに付けられた専用の申込書が必要となるので、応募をする人は必ず受け取りに行こう。

今すぐにお墓が必要ないという人も多いだろうが、いずれは誰もがお世話になるもの。
この機会にどんな方法で、どんな場所に埋葬されるのがいいか、ちょっと考えてみるのもいいかもしれない。


―終わり―


◆横浜市健康福祉局
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/
 

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  • 取材ありがとうございました。3つの取り組みの3番目「公園型墓地の整備検討」ですが、MM21の空き地の利用でしょうか。個々に墓石を建てる型式でなく、メモリアルグリーンの芝生型のような墓標を使用した形式であれば、違和感もなくMM21にも馴染めそうな気が…。また、花月園競輪場の跡地を墓地にするという話を耳にしたことがありますが、単なる噂だったのでしょうか。

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