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横浜・藤棚商店街1000円で買い物して手作り料理は作れるか?

ココがキニナル!

「西前銀座商店街」「藤棚一番街」「藤棚商店会」「サンモール西横浜」「久保町ニコニコ商店会」の5つの商店街の繁栄を祈って○○を作った!

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ライター:山口 愛愛

老舗かまぼこ店でつまみ食い

目に飛び込んきたのは「手造りさつま揚げ」と書かれた黄色い暖簾(のれん)。「今井かまぼこ店」だ。作ろうとしているものの材料とは関係ないが、「はま焼き」なるタテ看板もキニナルではないか。
 


創業約60年、三代続く手造りかまぼこの老舗であった


こちらは地元、横浜の旬の素材にこだわる人気店だ。
ショーケースには、チーズコーン(1個60円)、カレーボール・イカボール(5個140円)など、オリジナルのさつま揚げがずらり。
 


手ごろな値段で気軽に1枚から買えるところがうれしい
 

人気の「はま焼き(5個180円)」は追加で揚げているところだった


「子どもも手軽に食べられるようにと、『はま焼き』を考えたんですよ」と店主の今井宏之さん。丸いさつま揚げにかかるソースとおかかが踊る。ヨダレを垂らしそうになるが、1000円の予算を考え、90円のモヤシ揚げにしておこう。
 


充分、夕飯のおかずの1品になる大きさ
 

魚の風味とモヤシのシャッキっとした歯ごたえがたまらない
 

大盛況。「金沢区の小柴漁港の新鮮な魚を使っている」と説明してくれた


神奈川区のキャベツと金沢区のしいたけも使っているという正真正銘の横浜産さつまあげだ。小柴漁港の“アサイチ”に店を出すこともあるという。古くから地産地消を心掛けたハマの老舗は元気があった。

食欲に負け、ツマミ食いをしてしまったので、残金は530円に。まだ3つの商店街での買い物が残っているが大丈夫かと不安になりながら、歩き進める。
 


藤棚町の信号を渡り、51店舗ある藤棚商店会へ


この藤棚商店会、サンモール西横浜、久保町ニコニコ商店会へと続き、国道1号線に出るまでの道をグリーンロードと呼ぶ。
藤棚交差点付近、横浜銀行前にある藤棚(現在の藤棚は1977<昭和52>年に復元)に続く道のイメージからつけられたという謂われもあるが定かではない。
 


店の前は屋根があるので雨の日も買い物が便利


藤棚商店会はチェーン店も混在していて、にぎわっている様子。花屋さん、金物屋さん、果物屋さん、八百屋さんと、個人店や専門店を覗くお客さんがたくさんいる。

一際目立つ、八百屋さんが目に入り、立ち止まった。実は店が目立ったというより、店主の風貌が目立ったのであった。

取材の説明をすると「どうぞ、どうぞ!」と答えてくれた店主の内藤準一さん。西区生まれのハマッ子店主は、金髪にニット帽、耳にはいくつものピアス、腕には刺青という、風貌だった。
 


ピアスも目立つ店主の内藤さん
 

粋な店名、「心や笑店(こころやしょうてん)」


八百屋さんの店主とは思えぬ雰囲気だが、話を聞くと、言葉のひとつひとつから店に対する真摯な思いがら伝わってきた。
「嫁さんの実家が(藤棚商店街の)果物屋さんで、結婚してから10年、店で修行しながら働き、ようやく独立してこの店を2005(平成17)年に創業したんです。地元の商店街を元気にしたくて」

「いらっしゃーい」と笑顔でお客さんに声を掛けながら、プチトマトのパッキングをしている。
店の品は立派な国産品種ばかり。「この辺りは年配の人も多くて良いものがちゃんとわかるんですよ。中国産などの外国産は基本的に置いてないですね。国産ですけど、仲の良い問屋さんがいて安く卸せるんです」
 


千葉産紅あずま(138円)など、どれも新鮮で立派だ


なるほど。八百屋さんだが、お目当ての卵(150円)もあったので手に取り、「グリーンロード」にちなんで、色付けに使おうと考えた小松菜(130円)も購入。
 


赤玉卵は150円
 

埼玉県産の小松菜(130円)は葉の先までシャッキリ元気


満足し、店を後にする。ここまでで使った金額は750円。おや、残金はたった250円だ。

続いて、全部で45店舗あるサンモール西横浜へ。美容室や衣料品店、中華料理店などが軒を連ねる。あと2つの商店街で買わなければいけないものは・・・ずばり小麦粉と砂糖だ。残りのお金で足りるのだろうか。
 


店構えを見るだけで、新旧の店が混在していることがわかる
 

ランドマークタワーが近くに感じられる
 

藤棚にちなんで藤色に塗られている交差点


店を探しながら、奥の方まで足を進めてみると、その先の久保町ニコニコ商店会、通称ニコニコ商店街が見渡せた。

どうやら、店舗は少なく、民家や駐車場に様変わりしているようだ。最後の商店街で買い物ができないと目当てのものが作れないので、先に巡ってみよう。
 


66店舗あるというニコニコ商店街は、開いている店が少ないよう


民家の間に、酒屋さんや乾物屋さんなどがあり、念のため、小麦粉か砂糖がないか聞いてみるがやはり置いてないとのこと。せっかくなので、5つの商店街すべてで買い物がしたい。
あきらめて代用できるものを考えてみる。砂糖の代わりに甘みを出せるものはないか。考えながら、探していると「たまや菓子店」を発見。ここなら、なんとかなるかもしれない。
 


自動販売機の奥には、整然とお菓子が陳列されていた


商品棚が見やすく、下の方の棚は30円前後の安いお菓子が多い。残念ながらお写真はNGだったが創業約60年になる「たまや菓子店」の店主に聞けば、学校帰りの子どもたちがよく立ち寄るそうだ。
 


予算を考え、砂糖はチョコレートで代用


チョコレート(90円)を買い、残り160円を握り締め、再びサンモール西横浜へ向かう。