2015年4月、西横浜に開所する政令市で初の子育て支援施設ってどんなところ?
ココがキニナル!
来春、西区に開所するという「切れ目のない子育て支援を行う複合施設」ってどんなもの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
区内3番目の規模の保育所のほか、放課後児童クラブ、児童発達支援、放課後等デイサービスが一体化した施設で来年4月に西区浜松町で開所を目指す
ライター:はまれぽ編集部
いったいどんな特徴があるの?
新しい施設は、さまざまな状況下の子どもたちが同じ環境の中で過ごすことによって、互いに学び合えることが特徴。
主に健常児が利用(軽度の障害のある子どもを受け入れるケースは多い)する「保育所」と「放課後児童クラブ」に加え、障害のある子どもについては、「児童発達支援」、「放課後等デイサービス」の両輪でサービスを提供。年齢や子どもの事情に応じてそれぞれのサービスを横断的に利用できるメリットが生まれる。
すべての子どもが横断的なサービスを受けられる(写真はイメージ)
西区は昨年度、「保育所の定員率」(=保育所の定員数÷未就学児童)の割合が横浜市内18区中で最下位だった。
新施設で受け入れることができる90人は「横浜みなとみらい保育園(120人)」、「横浜市南浅間保育園(95人)」に次いで3番目の規模(「にじいろ保育園みなとみらい」と同規模)となる。
今後は、ほかの認可保育所などと同様、今秋に募集を行う予定。
現在は工事の真っ最中
榛澤課長も「市としてはもちろん、待機児童の解消や子育て支援に有効な施設になると期待を寄せている」と話している。
ただ、今後については、「立地的にも財政的にも2つ目、3つ目と増やしていくのは区内では厳しい」との見方を示した。
また、新施設責任者となる予定の「ムーミンの会」、相馬範子・ろぜっと保育園長兼複合施設長(役職名は仮称)は、「子どもの発達の可能性を追求していきたい。互いに自然と違う人間性を認め合う子になってほしいし、そのためにも障害のある子からも、そうでない子からも必要とされる『一貫した教育』を提供していきたい」と話している。
取材を終えて
一時はゼロになった横浜市の待機児童だが、現在は再び増加傾向にある。新施設は、そういった子どもたちだけでなく障害のある子どもたちも保育園から長ければ小学校卒業程度まで同一の施設でサービスを受けられることになることが最大のメリットだろう。
榛澤課長の言う通り、現実的には厳しい状況であることは否定できないが、市内もしくは全国にこういった施設が増えることが望まれる。そのためには、西区の施設がモデルケースになることに期待したい。
―終わり―
MNさん
2014年08月17日 20時02分
待機児童解消がまだなのに、新たな形態を模索する意味が私にはわかりません。立派な施設を立て、行き届いたケアをと言うより先にやることがあるのでは?そもそも横浜は待機児童ゼロと豪語した結果、更なる待機児童を増やした。この責任は市にあるのでは。