初心者でも楽しめる! 一見敷居が高そうな野毛・関内のシガーバーに突撃!
ココがキニナル!
初心者でも気軽に立ち寄れるシガーバーを取材してほしい/関内駅周辺にシガーバーがあるようです。敷居が高そうで行き辛いので取材をお願いします。(紀洲の哲ちゃん/Shibaさん)
はまれぽ調査結果!
野毛のアンティクァリー、関内のスーパーノヴァを調査。どちらも初心者も安心して入れるお店。またシガー(葉巻)だけでなくカクテルも充実したお店。
ライター:細野 誠治
関内の超新星 スーパーノヴァ
2軒めはShibaさん投稿のキニナルにあった「関内」に目を向けてみよう。関内にも確かに数軒のシガーバーがあります。今回はその内のひとつ、ちょっと面白スゴいお店を紹介しますね。
夜の関内。この街にもシガーバーはあります
場所は相生町通り
Bar Super Nova(スーパーノヴァ)
こちらのお店は2010(平成22)年にオープンしたお店。
店内はこんな感じ。実際は写真より暗めかと
約17坪にカウンター10席、テーブル席が12席のゆったりめな店内。この配置が、煙の籠(こも)り過ぎないGOODな空間。ちなみにチャージ料は300円。
オーナーの石井豊氏
横浜に「シガー文化」を根付かせたいという思いでこちらのお店をオープンさせた石井氏は35歳。学生時代から中華街や元町などのバーで腕を磨いてきたという経歴を持つ。
スーパーノヴァの“ヒュミドール”
ハバナ産のものを取りそろえている
「スーパーノヴァ」では、プレミアムシガーのみを取り扱っている。
さて、何をやろうか? 石井氏と軽く話してハバナ産シガーの「パンチ」というブランドにする。
吸い口のカットと着火は、お任せにした
これがブランド名”パンチ”からでている「パンチパンチ(1800円)」
前述した通り、プレミアムシガーの望ましいコンディションは気温18~20度、湿度70パーセントという環境での保管。気温湿度計を使っているものの、石井氏は手のひらで葉巻の状況を読む。うん、職人さんだ。そして、そんな状況で熟成されたものは、やっぱり美味い。
置かれているシガーの価格帯は1000円台から。シガーの世界では一本が高価なものもある。メニューを見るに、高すぎずにコストパフォーマンスの良いブランドをそろえていると思う。
さて、ここまではごく普通のシガーバーだ。こちら「スーパーノヴァ」はシガーを一層楽しめるようさまざまな工夫が凝らされている。
そのひとつが、自家製漬け込みをしたスピリッツ。さまざまなものを酒に漬け込み、カクテルとして提供をしてくれるのだ。「常時50種類ほど、常備をしております」と石井氏。
酒飲み歴は長いけど、そんな量をそろえているなんて聞いたことがない・・・。
「恐らく東京でも無いかと・・・。もしかしたら日本でもウチだけかも知れません」
へぇ~~!(ただ漬け込んだものを店が提供をすると法律違反となる。「スーパーノヴァ」では届けを出しており特別に許可を得ている)
特製スピリッツたち
上の写真は左から、リンゴのライウイスキー、ベーコンのウオツカ、シナモンのラム漬け。
ベーコンのウオツカ!? 豚肉・・・ですよね?
「海外では珍しくはありませんよ。特にアメリカとかは」
そうなんですか・・・。
ベーコンを漬け込んだウォッカ!
このベーコンウオツカ、石井氏が丁寧に脂を濾(こ)してあるので嫌な脂浮きがまったくない。
ホンの少しだけ飲ませてもらうと、まろやかで濃厚な薫製の匂いが鼻に抜けて美味い。肉汁と蒸留酒が複雑に絡む感じで、もっともっとと口に入れたくなる(ウオツカだけにキツいが)。
これでカクテルを作ってもらうことに。
それがこちら。オーダーしたのは
「ベーコンウオツカのブラッディメアリー(1250円)」
飲むとぶっ飛びます。喫煙者の方は分かると思いますが、脂っこい料理の後の一服って美味いですよね? そんな食後の「満足感」というか口内の状態が再現されるカクテルです。味はもちろんブラッディメアリーですが芯があって、強い満足感が口内に広がります。
カクテルを飲んでシガーを吸うと「最高の食後の一服感」が! 葉巻とベストマッチします。
シガーが何倍も美味くなります
この石井氏の作るカクテルが、「スーパーノヴァ」のスゴいところ。石井氏はシガーを何倍も楽しむことできるよう工夫を重ねている方で、シガーとカクテル、酒を知り尽くしているのだと分かる。
こちらもスゴ腕のバーテンダーと知れる
石井氏いわく「シガーバーではありますが、お煙草や葉巻を吸われない方もぜひ、お越しいただければと思っています」とのこと。
筆者も、そう思う。これはお酒を嗜まれる、はまれぽ読者さまはぜひ! 美味しいものを追求する姿勢に感動できますし、話のネタにだって持ってこいだと思います。
もう一品、筆者が気に入ったカクテルを紹介。それが・・・
黒ゴマのカルーアミルク 1100円
カクテルに「和テイスト」を取り入れた石井氏、渾身の逸品。コーヒーリキュール(カルーア)とミルクの甘さのなかに、ゴマのほのかな甘みが加わり良いアクセント。鼻に抜ける香ばしさが後引くポイント。ついついグラスを口に持っていってしまう。
とても美味しい!!!
本当にすごいモノが飲めます!
こちらの「スーパーノヴァ」さんは毎月21日に創作カクテルのメニューが替わる。行く度に新しい発見があるお店なのだ(研究熱心な石井氏は年に一度、旅に出るという。訪れた先のバー文化や、新たな食材・味覚探しをするという。毎年3月中旬の2日間だけ、お店を休むそうだ)。
すべては、いい夜のために
ほのかに甘い口内に葉巻を・・・。
店内に流れる音楽。くわえたシガーを吸い込む。チリチリと葉が燃える音。内頬に刺激が。トロリとした煙が視界を曇らせる。いいカクテルで口を湿らせる。このくり返し。
うん、まさに横浜・関内にある“大人の隠れ家”ってところだ。
良い時間が流れます
取材を終えて
知らない世界に飛び込むことは勇気がいる。でも、一度入ってしまえば世界が広がる。広がった先は広大で、奥がとてつもなく深い。
奥深いから、入ってみたくなる
シガーには作法が少なからずあって、人それぞれに“こだわり”がある。
知らないことは聞けばいいし、聞いて実践してみて自分のものにすればいい。
そして慣れてきたら、少し、はみ出してもいい。それが、その人の“こだわり”になればいい。
筆者は、そう思っている(何でもそうですよね?)。シガーは作法で縛るものではなく、緊張を解(ほぐ)す嗜好品なんですから。
こだわり
ぷかり、と一服。
今回のキニナル、葉巻吸いとして個人的にも収穫あるお店を発見できたと思う。いいお店でした。もし記事を読んで出向かれまして私がいたら、ぜひお話がしたいモンです。
盛り上がりましょう!
それでは、また。
―終わり―
葉巻&カクテル アンティクァリー
住所/横浜市中区野毛町1-45 横浜港興産ビル 1階
電話/045-252-5113
営業時間/月~土19:00〜翌4:00/日・祝19:00~翌2:00
定休日/無休
チャージ/500円(ドライシガー付き)
Bar Super Nova(スーパーノヴァ)
住所/横浜市中区相生町4-65 ポラリスビル3F
電話/045-641-8086
営業時間/月~土17:00〜3:00/日・祝19:00~24:00
定休日/無休
チャージ/300円
toratoratoraさん
2015年09月18日 10時23分
記事の感想ではないのですが。。。「敷居が高い」とありますね。今、「大辞林」という辞書を引いてみました。「敷居が高い: 不義理や面目がないことなどをして、その人の家へ行きにくい。」 とあります。 この記事の場合の、「ちょっと入りづらい」と言う意味ならば、「ハードルが高い」が適切かなと思います。
pこのさん
2015年05月10日 12時57分
アンティクァリーの渡辺さんって、昔アクアビタエでノーブルの山田さんと仕事してたんだよね。二人とも180cmくらいあってカッコよかったなぁ。渡辺さんは路線変えちゃったけど、らしさがあって充実してるようですね。何よりです。アクアビタエにいたバーテンダーさんは渡辺さん、坂下さん、北島さん…一流の人ばかりでした。
BANDO_ALFAさん
2014年08月11日 20時00分
以前、タバコを喫っていた頃に安いシガーを試した事はありました。今はもうタバコは喫っていないのでシガーにも縁はありませんが、うーん、一度高価なハバナ物も試してみたかったなあw