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横浜ベイサイドマリーナでタモリも熱狂! ヨットレース、「タモリカップ2014」を徹底レポート!

ココがキニナル!

タモリが主催するという9月6日・7日に横浜ベイサイドマリーナで行われたヨットレース「タモリカップ2014」の様子がキニナル(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

海を愛する人々の海を愛する人々による海を愛する人々のためのタモリカップは、サルサの熱と美味しいビールに彩られたひたすら楽しい時間なのだ

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ライター:永田 ミナミ

前夜祭、始まる



そうこうしているうちにステージにブラスバンド「マリンセイラーズ」が登場、華々しく前夜祭のオープニングを飾った。
 


森田名誉会長出身大学の音楽サークルの後輩で結成されたマリンセイラーズ
 

演奏が終わると、司会の内田恭子さん、垣花(かきはな)正さんが登場
 

今年のタモリカップには167艇がエントリーし、関係者も含めて参加者は総勢約2000人であることが発表されると、会場がどよめいた。

その後、横浜ベイサイドマリーナヨットクラブ会長吉沢氏、タモリカップ実行委員長貝道氏の挨拶が終わると、再び今度はタモリカップ・ファイティングフラッグを掲げたマリンセイラーズが登場。
 


ということは、ついにそのときがやってきたのだろうか
 

そう、やってきたのである
 

森田一義大会名誉会長の登場である
 

望月菊磨氏制作の優勝トロフィーを手に現れたタモさんは「去年は前夜祭のバーベキュー大会だけでしたが、今年はレースの開催も決定しました!」と挨拶。会場は歓声に包まれた。

そして「若い世代にヨットに興味を持ってもらおうと思って大会を始めましたが、残念ながら実際はそれほど増えていません。しかし、これだけ元気な大人たち が集まってくれるなら、もうそれでいいじゃないかと思うようになりました。おっさん最高!」と締めくくると、会場は再び歓声に包まれた。
 


そしてラベルが新しくなったタモリカップ瓶ビールを手にすると
 

「乾杯!」
 

タモさんは味わいながらゆっくりと飲んだ
 

バーベキューが準備された各テーブルにもタモリカップ瓶ビールが並ぶが
 

なみなみと注がれた生ビールをピッチャーで楽しむのが醍醐味
 

魅力的な琥珀色のタモリカップビールはオンラインショップで購入できるそう
  

なるほど「香りとコクにこだわりぬいた」至高の大人のビールだった
 

ほかにも氷水で冷やされたサワー類も取り放題で
 

サワーたちの下に眠っている赤や白のワインも取り放題
 

はっ、しまった。つい浮かれてぶらぶらしていたが水軍カレーを食べに行かなければ、と思い出しテントに向かうと、何とあっという間に売り切れたとのこと。ただしルーはまだまだあるので、ライスが炊きあがり次第、提供を再開すると聞き胸を撫でおろした。
 


前夜祭、続く



ライスが炊きあがる時間を教えてもらったので、取材を再開。参加者に話を聞いてみることにした。
 


横須賀のシティマリーナヴェラシスから参加の、チーム「月光」の皆さん
 

ヨットの名前「ASAGIRI」は、ヨットの前に20年間、艇長ご夫婦がハンググライダーをやっていた朝霧高原から取ったという。そして、スキッパー(舵取り)を担当する奥様に「若手のホープがいる」と紹介していただいたのが市川航平君である。
 


同い年の3人で記念撮影。中央の航平君は24歳の大学院生だそう
 

ヨットに乗るべくして乗っている名前の航平君は、先日イタリアで開催された大会で4位に入賞したという紛れもないホープだった。タモリカップが終わると翌週にはアメリカに遠征するとのことで、タモさんの目論見どおり、確実に若い世代にもヨットは繋がっていた。
 


夜なので真っ黒に見えるが、このバーベキューソースもタモさん作である
 

こんな感じで各テーブルに配られたバーベキューソースを
 

航平君の厚意によって味わうことができた
 

ソースは「俺が味をつけてやる」というような外連味(けれんみ)や自己顕示欲のない、やさしく包み込むようなまろやかさと深みのある味。いかにもタモさんらしいソースだった。
 


ほかにタモさんプロデュースのピザもあったがテントの前には長蛇の列
 

開会の挨拶でタモさんは「今朝は午前7時からカレーを仕込んでいた」と笑いながら話していたが、カレー以外にもビールにピザ、バーベキューソースと、海を愛する仲間たちに楽しんでもらいたいというタモさんの気持ちが随所に表れている。
 


幟に書かれた言葉が頭をよぎる
 

とそこへ、水軍カレーのスタッフの方が通りがかり「ごはん炊けましたよ。早く行かないとまたなくなっちゃうかも」と声をかけてくださった。今度こそ逃してはならない。
 


おお、炊きたてのライスからいい匂いの湯気が立ちのぼっている
 

よかった間に合った
 

ではいよいよ、と意気込み
 

サングラスを取って水軍カレーを頬張る
 

これもまた辛さや具材でとんがった主張をしない、落ち着きと奥行きのあるカレーだ。噛めば噛むほど味が出る、タモさんの芸の世界観はタモさんが触れるものすべてに立ち現れるということか。

さて、カレーを食べるとビールを飲みたくなるのはもはや必然。それならばと2杯目のタモリカップビールを求めてテントに向かったのだが、そこにあったのは、同じ必然を感じたにちがいない兵たちの夢の跡だった。
 


何ということだ
 

何でも用意してきた15リットルの樽25本、つまり375リットルのビールが、午後7時20分ごろにはすべてなくなってしまったという。海を愛する人たちの豪快さを思い知らされた。

その後、タモさんが好きだというウイスキー「タリスカー」でつくったハイボールや、焼きそばを堪能していると、ステージに再びタモさんが登場。翌日のレースで旗艦となる「帆船みらいへ」名誉艦長の任命式である。
 


委嘱状には書かれた委嘱期間は「未来まで」
 

沖で静かに明日を待つ「みらいへ」
  



そして、クライマックスへ



最後に銅鑼(どら)を鳴らして任命式が終わると、ステージにサルサバンド「オルケスタ・デ・ラルス」が登場。ご機嫌なサルサが始まった。
 


サルサのリズムが人間を体の底から揺り動かす
 

揺り動かされた歌い、踊る人たち
 

陽気なサルサですっかり客席が暖まったとき、ひと際大きな歓声とともに
 

CAPTAIN-Tことタモさん登場
 

軽快にコンガを叩いて会場を沸かせた
 

そこへさらにマリンセイラーズも加わってパーティは最高潮へ
 

最後の曲ではタモさんのコンガソロも見応え充分だった
 

そして「また明日も来てくれるかな?」「いいとも!」で大団円
 



前夜祭を終えて



海を愛する人たちの祭典をウオッチングしてみてわかったのは、海を愛し、タモさんのもとに集まる人たちは、誰もがタモさんがつくるビールやカレーやバーベキューソースのようにやさしく、懐が深いということである。
 


パーティが終わると参加者たちは片づけを始めた
 

パンフレット冒頭のタモさんの言葉を引用してみる。

タモリカップはその名のとおり、日本一楽しいレースを目指しています。
海とヨットが大好きな仲間たちが集う、海のカーニバルです。
多くのセーラーたちが交流できる、出会い系ヨットレースです。
タモリカップを通じ、さらに多くの人たちにヨットの魅力を知ってもらい、地域の活性化につながればこんなに嬉しいことはありません。
もちろん主役は、参加する皆さんひとりひとりです。

まさにそのとおり、今夜は最高だった。さて、明日はいよいよレースである。