伊勢佐木町『へびや』、謎のベールに包まれた店内は?
ココがキニナル!
子供の頃、伊勢佐木町『へびや』は、ショーウインドウの標本や看板の文字が怖かった。大人になったら入ってやると思い、早30年ですがトラウマで入れず。代わりにレポートして下さい!(spoonさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
へびや「黒田救命堂」は2代目ご主人と息子さんが一挽入魂で作るヘビ専門の老舗漢方薬屋さん。店内の稀少な標本や剥製もマナーを守れば見学OK。
ライター:北條 明子
いざ、製粉室へ潜入!
店の奥にある製粉室には、クラッシャー、粉砕機、製粉器など見慣れない機械が並んでいる。まず黒田さんが取り出したのが、袋詰めにされたグルグル渦巻き状の乾燥コブラ!
蒸し焼きコブラは、ちょっと太めの蚊取り線香か、渦巻きパンみたい
原料となるコブラは既に現地で皮を剥ぎ、内臓も取り、蒸し焼きにされていて、毒ももうなくなっているという。そのグルグルコブラをまずはクラッシャーの中に投げ込むと、瞬時に砕かれたコブラちゃんが削り節のように粗引きになり吐き出される。匂いはなかなか香ばしく食欲をそそる。
クラッシャーの中にぐるぐる渦巻き状のコブラを投入!
香ばしい匂いと共に鰹節のように粗削りされる
そして、次に、粗引き用製粉器の中に入れてさらに細かく製粉されていく。
粗引き用製粉器にかかり、見事粉状になった
その次は、何と中華鍋登場!軽く火で焙煎しながら最後の殺菌と風味をよくしていく。
「蒸し焼きにした時点でまったく無毒だし問題ないけど、最後の最後にとどめの殺菌をするんだよ」とシェフのように中華鍋を回す手つきも堂に入っている黒田さん。
中華鍋で手際よくコブラ粉末を煎る
そして最後には、より細かく製粉するために仕上げ用製粉器にかけ、サラサラのパウダー状になったコブラ粉末が出来上がる。全部の工程を手作業で丁寧にこなしていくのだ。
仕上げ用製粉器で完全なパウダー状にまで挽く
煎り立てコブラの出来上がり!
出来立てのまむし、ハブ、こぶらの粉末。最強の面子が揃う!
ここで、“挽き立て&煎り立て”のコブラちゃん粉末を味見!匂いがまずとっても香ばしい。ドキドキしながら口に入れると、おぉ、予想以上に美味!鰹節にも似た香ばしさと風味なので、もしかしてご飯に乗せて食べても美味しいかも?!本来はスプーン一杯ほどを一日2~3回お水と飲むだけ! 人生初のコブラは非常に飲みやすく、長年の愛用者がいるのも頷けた。
今や稀少な伝統商売「へびや」の暖簾を親子三代で守り続ける!
二代目店主の黒田太郎さんも御年86歳!そんな高齢にはまったく見えない肌艶のよさと元気の源は毎日摂るコブラの粉末らしい。そのお蔭か、三代目となる息子さんと共に今でも毎日お店を切り盛りしている。
現在では数えるほどしかない「へびや」は、昔から日本人の健康を支えてきた大切な伝統商売だ。入り口のヘビの睨みに一瞬竦んでしまうかもしれないが、マナーさえ守れば見物もOKなので興味のある方はぜひ「ザキのへびや」を覗いてみてはいかがだろう? 店内で可愛いヘビの剥製たちと優しい笑顔の黒田さんが歓迎してくれるはず! 夏バテや疲労回復にも最高だというコブラ粉末にも是非トライしてみてほしい。
◆へびや「黒田救命堂」
住所:神奈川県横浜市中区伊勢佐木町4-121 黒田救命堂ビル1階
電話:045-261-3392
営業時間:午前10時~午後8時
定休日:毎月20日(但し20日が日曜日・土曜日の時は22日が定休日)
公式サイト:http://www.hebiya.com/
―終わり―
viva平塚さん
2016年03月06日 09時05分
お稲荷山の下にもへび屋があったなぁ
灣仔さん
2014年09月25日 06時45分
子供の頃、興味津々で表から眺めていた店。まだ営業しているんですね。
d9sugaさん
2012年02月07日 01時36分
体のあまり丈夫でなかった父がここで蛇を粉にしてもらっておりました。まだ市電があり西横浜から伊勢佐木町にでて家族一緒に行った思い出があります。それと西区の久保町(東久保町)にもありましたね今は閉店してますが。余談、子供の頃は蛇もよく捕まえていました。しかし喰ったのは1度だけです。友達のお父さんが刺身にしてくれました。横浜生まれ横浜育ちです。