30年以上続く保土ケ谷区和田町の土地問題、ついに解決か!? 不法占有の建物所有者に突撃!
ココがキニナル!
以前、はまれぽで紹介した保土ケ谷区和田町の違反建築物に横浜市から是正措置命令が出されたらしいけど、その内容は? 今後はどうなる?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜市建築局と保土ケ谷土木事務所が法律に基づいて建物の除去命令を発令。4月16日までに履行されなければ刑事告発も検討。所有者は明け渡す考え
ライター:はまれぽ編集部
道路管理者の対応は?
続いて話を伺ったのは、建物がある道路を管理する保土ケ谷土木事務所の安達秀昭(あだち・ひであき)副所長。
前回も対応してくれた安達副所長
保土ケ谷土木事務所では違反対策課が行政指導を行うより以前、昭和50年代から男性と話し合いを続けてきた。安達副所長は「建物のある場所は道路であり、不法占用であることは間違いない。建物がなければ、もっと使いやすい道路」と話す。
建物が道路をふさいでいるように見える
しかし、すぐさま強制撤去とならなかったのは男性が家族と建物に住んでいたからだという。安達副所長は「いつからか住まなくなったのは分からないが、確実に居住していた。道路がふさがっていることで支障はあったが、慎重に話を進めてきた」そうだ。
ただ、今回は大谷課長の言う「オール市役所」で対応するため、道路法に基づいて道路にはみ出た建物を除却するよう措置命令を出した。
一応、囲いはあるものの
外壁は壊れ
道路にはプランターがはみだし
敷地にはごみも散乱している
所有者本人に突撃!
では、建物の所有者本人はどう考えているのか。直接話を伺った。
建物から徒歩数分のところに住む所有者の男性
1947(昭和22)年生まれという男性は両親とともに件の建物で生まれ育った。男性は「あそこがずっと自分の家だと思っていた。父が住み始めたと思うが、土地取得の経緯は知らない」そう。
その後、30代のころに保土ケ谷土木事務所から建物は不法占用したものであることを告げられ、除却をするよう求められた書類にサインしたという。このことは、保土ケ谷土木事務所が「昭和50年代から話し合いをしていた」という事実にも符合する。
さらに話を聞くと、現在本人は「不法占有している」との認識はあるが「途中から『ここは国(※編集部注:正確には横浜市水道局の所有)の土地』と言われた」と、指摘されるまで分からなかったと主張。
その上で「市営住宅を用意してくれたり、退去に当たっての補償金などがあれば、とっくに出ていた」と語った。
しかし、男性の意見は認められることはなかった
是正措置命令を受け、今後どうするかと尋ねたところ「弁護士と相談し、建物を明け渡すことにした」のだという。
男性の発言をもとに違反対策課と保土ケ谷土木事務所に確認したところ、両者とも「『明け渡す』の詳細や真意が分からないので正確なお答えはできない。例えば所有権を明け渡すなどの場合でも、道路に突き出た部分の改善がなされていなければ、命令を履行したことにならない」との見解を示した。
取材を終えて
40年近くに続いてきた問題が、一つの区切りを迎えようとしている。
「オール市役所」と男性の動向に注視し、この問題を引き続き追っていく。
―終わり―
Hasselbladさん
2016年08月18日 17時31分
無事解決したみたいですね・・・GoogleMAPでみたら更地になっていました。行政もやる気になればできるんですね。
にゃんすけさん
2015年03月23日 14時09分
勝手な言い分だな、所有者さん。あと横浜西口川沿いの屋台も、早く何とかしてほしい。
今宵月男さん
2015年03月08日 01時19分
地下鉄関内駅の一部の通路にホームレスたちが不法占拠(に当てはまるか分からないけど)してるのも何とかしてもらいたい。臭いんだよ関内駅。(笑)寿町に引っ越してくれよ。あそこは自由だ。