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横浜市のごみを回収する清掃車から「メロディー」が流れなくなるって本当?

ココがキニナル!

横浜市の清掃車、前はメロディーを流しながら走っていたけど、最近その音を聞かなくなった気がします。騒音に配慮している?それとも聞かなくなったのは気のせい?(Yorupikuさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

ごみ収集において現状ではメロディーを流しているが「音がうるさい」など、要望のあった地域では音量を下げたり消すなどして収集を行っている。

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ライター:細野 誠治

市民に一番、近しい人たち。“声”を聴く



横浜市の見解は上記の通りだ。
では、ごみ収集の現場にいる方々はどう思っているだろう?
横浜市・中区のごみ収集を行う「横浜市資源循環局中事務所」へ向かった。
 


市営バス105系統「横浜本牧駅」から徒歩5分ほど
 

首都高速湾岸線のすぐそばに中事務所はある


ごみの収集業務を終えた午後、お話を聞くことができた。
 


横浜市資源循環局中事務所副所長の松本久志(ひさし)さん
 

所員の高橋究幸(さだゆき)さん


お2人ともプライバシーの観点から顔写真はNG。

さっそくいこう。
年間を通して、どれくらい「音が大きい」「うるさい」という“意見”が寄せられているんでしょう?

「お電話で、年に数えるくらいでしょうか。ここ最近は減りました」と松本さん。いわゆる「片手で足りる程度」だそうだ。
手段はもっぱら電話で、収集作業中に直接言われたことはないという。
 


“意見”の数は落ち着いてきたとか


そして“意見”のあった場所に関しては、音を少し小さくする・あるいは切るという対処を行っているという。
―どのような内容の“意見”でしょう?
「ほとんどが“うるさい”です」

ここ、中事務所の方々も大変だ。
「意見があった以上、配慮はせざるを得ないですから」と松本さん。

―メロディーを切ってしまうというのは、どういった場合なのでしょう?
「マンションなど集合住宅などの集積所では、ごみの量も多くなります。自然、収集にかかる時間も長くなりますので。長い場合10~15分ほど留まることもあります。こういった場合、切ってしまっている箇所もあります」と高橋さん。
 


音が反響してしまい、大きく聞こえてしまうのだ


流している音量のメロディーだが、何デシベルといった規定はなく、流す者の裁量によって決められているそうだ。
 


今回、ご好意で乗車させていただいた。写真右は数が少ないカセットデッキ
 

こちらが現在、主流となっているSDカードタイプ
 

スピーカーは収集車の前面裏側に取り付けられている


「人それぞれ」と言ってしまえば仕方がないのだが、立地条件などが重なり、どうしても音が大きく感じてしまうというケースもある。

でも、怒りをぶつけるような電話による“意見”は、どうだろう・・・。
 


(怒りの電話には)「落ち込みます、本当に・・・」と高橋さん


「声を汲む」取り組みには、頭が下がる・・・。

ここまで取材をしてきて、思う。
否定をすること、あるものを無くしてしまう意見は言いやすいのでは?
(「うるさいからメロディーを切ってしまえ」だ)
現状を少し変えること。例えば音が聞こえづらい方など、ごみ収集を知らせる合図が知りたい場合は、言い出しにくいかも知れない。
 


違い。感じ方の差異。不平等さだけが、あまねく平等か?


資源循環局に入るクレームは少数だという。しかし意見があった以上、取り組みをしなければいけない現実。
ひょっとしたら、言い出しにくい意見を持つ人々・声なき多勢者(サイレント・マジョリティー)がいて、不便に思ってやしないだろうか?



横浜駅にて。“声”を探す

資源循環局、中事務所と、役所側の立場にいる方々の声は聞いた。そして現状(キニナル回答)も得ることができた。

でも、もう少し掘ってみたいと思う。ここまでは、寄せられた声に耳を傾け、対応している皆さんの声しか聞いていない。
日々ごみを出し、清掃車のメロディを聴いている人々は、どう思っているだろう?
 


横浜駅西口と、相鉄口にてインタビューを敢行しよう


聞きたいことは・・・

「ごみ収集のメロディーが、市民から寄せられた声で、音量を絞っています(または消している)。この現状を、どう思いますか?」だ。

対象者としたのは、ごみ収集時間に自宅にいるであろう皆さん。主婦、または自営業を営んでいる方々。
年齢は20~70代、40名にインタビューをした。
 


中区にお住まいのTさん(60代)


「大、大反対! 少数の意見ばかり聞いてどうするの?」とTさんは熱く語ってくださった。「保育園の子どもが、うるさいとか、自分の都合ばかりの人が増えちゃった」とも。

筆者の質問に、熱く語ってくださる方が多い。
泉区のNさん(70代)は「少しの時間だから我慢しなさい!」と。
港北区のSさん(40 代)は「バカみたい。必要でしょ?(メロディーがなかったら)いつ来るか分からないでしょ」
都筑区のOさん(50代)は「とんでもないこと!」とバッサリ。

「メロディー存続派」が優勢かと思われるなか、いらないという方もチラホラ。
神奈川区のTさん(70代)「あんなものは、いらない。曜日・時間は決まっているんだから、わざわざ知らせる必要はない」と。
 


相鉄口でお会いした神奈川区のTさんは不要派だった


このTさんと同様の、いらない理由を挙げる方が数人いた。
中には「今まで気づかなかった!」や「ごみ出しは、夫の仕事なので気にしたことがない」など少数派(?)な意見も・・・。
 


神奈川区の20代女性は「あった方がいいです、忘れないし」


子育て世代、子育て支援世代の方々は、どうだろう?
赤ちゃんが寝ているときに、ごみ収集のメロディーが流れてグズッたりしたら・・・。
 


お孫さん連れの神奈川区のNさん「どっちでもいいかな・・・」


お子さん連れ4組にインタビューしたが、否定的な声は皆無だった。
 


他県から嫁いできたYさんは「あった方がいいです!」


駅前で半日に渡って聞き取りをしてみた。集計をしよう。
 


結果は、こちら!


「ごみ収集のメロディーは必要」という方は全体の72.5%だった。
対する「不要派」が15%、「どうでもいい・どちらでも構わない」という方が10%という結果に。

補足として、資源循環局の方の言う「ごみ出しは朝の8時までに」というルールはあるものの、メロディーのおかげで「出し忘れ」を免れているという方々がたくさんいた。
 


メロディーを耳にして「あっ、そうだ!」と




取材を終えて



今回のキニナル、取材も含めて、すんなりと答えを得ることができた。
そして横浜市民の「声」に、真摯に耳を傾けている資源循環局の皆さんには、本当に頭が下がる。
 


いつも、ありがとうございます


どんな考えがあってもいいと思う。
でも、怒りをぶつけることや、無理を通そうというのは間違っている。
(意見をすることは、もちろん問題ないと思っています)

少数意見だから、構わない。多勢に従え、ではもちろん駄目だ。
だから、ルール。
全員が納得はできなくとも、探り続けねば。

そんな悶々とした筆者にインタビュー中、ある方の言った「横浜の朝の音が、すごく好きです」という言葉に、心洗われるような気がしました。
 


ごみを減らして、ヨコハマ3R夢(スリム)で行きましょう


今回の記事の締め、個人的な意見ばかり羅列してしまいましたが・・・。
皆さんは、どんな意見をお持ちでしょうか? 横浜の朝に、メロディーは必要? それとも、いらない?

“声”を聞かせていただければ、幸いです。それでは。


―終わり―
 

横浜市資源循環局 業務課
住所/横浜市中区住吉町1-13 松村ビル6階
電話/045-671-3815

横浜市資源循環局 中事務所
住所/横浜市中区錦町11-2
電話/045-621-6952
 

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  • 8時までに出せと言っておきながら出し忘れてる人に知らせるために大音量とか、矛盾し過ぎて頭悪すぎ。曜日も時間も決まってるのに出し忘れるようなルーズな人間への配慮など不要。必要と言ってる人は、その時間に寝てて起こされる人の気持ちが分からない=想像力に乏しい気の毒な人だね。不要で、尚且つ迷惑に感じる人がいるんだったらそりゃ止めるべきでしょ。

  • 埼玉の春日部ではおさるの籠屋が流れていますよ。横浜の牧歌的なソングもいいですね。

  • 横浜の朝の音って感じします。横浜から引越しした場所ではメロディーは無く、ただゴーバリバリという騒音でゴミ回収日を知るだけでした。横浜に戻ってきて、「あ、この音、横浜の音、残っててよかった」と思いました。またこのメロディーを聞いて、走ってゴミ出しした回数は、かなりあります(^^;;これからも続いてほしいです。

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