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横浜市内で中国人が多く住むと言われている中区の不動産事情を突撃取材!

ココがキニナル!

伊勢佐木町5丁目あたりにもありますが、中国人向けアパート紹介所(不動産屋)では、どんな物件を紹介しているのでしょうか。気になります。(HAMA虎さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

物件の内容は日本人の場合と変わらず、中国人向けの特別な物件は紹介していない。文化の違いから、日本人客と中国人客との特長の違いはある。

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ライター:小方 サダオ

中国人対応の不動産紹介所に話を伺う

(つづき)

次に「株式会社エー・ビー・ケー」の斉藤さんに中国人客の特徴に関して伺うと「当店は不動産を管理する会社になります。お客様の層は、半分が中国人になります。お仕事は飲食店の従業員の場合、中華料理ではなく日本食のお店で働く方も多いです。また貿易会社に勤める方もいます」


「契約書類の作成が必要ですので、契約には日本語ができる人である必要があります。しかし会話が困難な人でも、中国は漢字圏ですので、記述の段階で理解できる方もいらっしゃいます」

「また、例えば契約の際、お断りする場合など、日本人ですと気を使って、失礼に当たらない丁寧な回りくどい表現を用いることがありますが、中国人の場合は、直接的な分かりやすい表現を使う方が効果的です。その意味では中国人の方だと交渉の仕方が分かりやすくて良いといえます」
 


株式会社エー・ビー・ケーの扱う物件例


「以前は中国人に貸すと出た後が汚い、などというイメージはありましたが、今は日本の文化を理解している方が多く、そのようなことはありません。また以前はタコ部屋のような『ワンルームに6人で住む』といったようなこともありましたが、今はほとんどないです」と答えてくれた。

筆者もテレビ番組で、狭い部屋ですし詰め状態で住む中国人の映像を見たことがあるが、最近ではそのようなケースは少ないようだ。
また今日本に来るのは、日本文化について理解を持った中国人が多いようだ。
 


店舗の上階がウイークリーマンションの部屋になっているようだ
 

「株式会社エー・ビー・ケー」グループ会社の横浜ウィークリーマンションの賃貸ルーム


次にイセザキ・モール5丁目を少し外れたあたりのお店にも伺うことにした。

ある一軒のお店で中国人客の特徴に関して伺うと「勤務先に関しては、中華料理店が多いですが、最近は中古の携帯電話販売会社に勤めている人などもいます。お客様の職業の確認は重要です。『うちに勤めています』と、虚偽の職業証明を代行をする会社があるため、当店では職業をきちんと確認しています」
 


職業を偽るお客もいるという
 

文化的な背景の違いから賃貸規約を理解できない外国人も少なくないという


「規約で理解していただけないものはあります。敷金・礼金の必要性については説明は難しいです。また賃貸は信頼関係ですので、保証人が必要なのですが、この点をご理解いただけないお客がいます。さらに仕事がなくても部屋を借りられると思っている方もいます」

「値下げに関しては日本人とくらべると値下げ幅が大きく、受け入れることが難しい額を提示されることもあります」と答えてくれた。
 


中国人は値下げ幅が大きいという


続いてある日本人が経営するお店に話を伺った。

中国人客の特徴に関して伺うと「中国人客は2~3割ですね。賃貸で貸すと、友達を呼んで一緒に住んだりするため、後が大変です。また中国人はイメージが悪いように言われていますが、出身も関係しているようですよ」

「ウーロン茶で知られるF省は本国では泥棒の国などと言われ、教育が行き届いておらず、出稼ぎの人が多く常識がない人たちが多いそうです。だから裕福な人の多い、北京や上海出身の人たちとは仲が悪いのです。このあたりにはそのF省の人たちが7~8割住んでいますけれど・・・」
 


イセザキ・モール沿いに建つマンスリーマンション


「仕事は建築現場の解体内装や電気工事などが多いです。建設現場は人手が足らないからではないでしょうか? あと若い女性ならば夜の仕事ですね。福富町や関内には、中国人のママが経営しているスナックがあります」

「しかしそこではお客にガンガン飲んでお酒をすすめないと儲からないシステムのため、働いている女性はお酒が飲めない場合、仕事が厳しいんです。そこでそんな女性に相談されて日本人の経営するお店を紹介してあげたことがあります」
 


イセザキ・モール7丁目のあたり


「1年ほど前に話題になっていましたが、中国人が東京の物件を買いあさっている話がありました。それが横浜に流れてきているようですよ。東京だと値段は高いし利回りが良くないというので、横浜だと南区の吉野町あたりを買ったりしているようです。東京近辺で次に人気があるのが横浜といえるからではないでしょうか。中華街あたりの不動産屋は毎日忙しいらしいですよ」

「ここで扱っているのは普通の物件なので、中国人向けに特別なものはありません」

「例えばタコ部屋のような変わった話が聞きたかったら、中華街の不動産屋に行った方がいいですよ。幽霊と呼ばれる、パスポートもビザも持っていない国籍や身分を証明できない中国人がいて、そんな人たちを扱っているのが中華街の不動産屋ですから・・・。そのかわり気を付けて調査したほうがいいですよ」と答えてくれた。
 


上階がホテルになっている伊勢佐木町の不動産店