横浜市内で中国人が多く住むと言われている中区の不動産事情を突撃取材!
ココがキニナル!
伊勢佐木町5丁目あたりにもありますが、中国人向けアパート紹介所(不動産屋)では、どんな物件を紹介しているのでしょうか。気になります。(HAMA虎さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
物件の内容は日本人の場合と変わらず、中国人向けの特別な物件は紹介していない。文化の違いから、日本人客と中国人客との特長の違いはある。
ライター:小方 サダオ
中華街の不動産屋に話を伺う
お店の方にすすめられたこともあり、市内でも最も中国人の人口密度の高いと思われる中華街へと向かった。
中華街の朱雀門
中華街の不動産店の扱う物件のひとつ
中華街の中心でも日本人の営業する不動産店が多い
ある日本人の不動産店の店主に、中国人客の特徴について伺うと「中国人客は5000万で買った物件を売るときは、中古物件となるので、こちらが値引き交渉で4500万と要求しても引きません。その代わり買うときには当然のように値引きを要求してきますが・・・。当店も5割は中国人客ですが、中国人客が入ってくると、値引き交渉のことなどを考えて気構えしちゃいますね」
「場所は山下町など、職場に近い物件が人気で、中華街で職場を持つ人たちが多く住んでいます。中華街は暇になる午後3~5時までは昼休みになります。そのときに自宅で休みたいため、職場の近くに住みたがる人が多いのです」
中華街に隣接するマンション
保証人が不要な物件もある
「今でも本国から来たての中国人はタコ部屋のようなところに住んでいる人がいます。早くここから脱出したいとがんばるのです。国にいる奥さんや子どもを呼びたい、と考えたりしている人もいます。彼らは良く働くため、10年日本にいるような人はかなりの財産を残していますよ」と答えてくれた。
前出の出身地によって違いがあることに関して伺うと「F省と上海などでは言葉が違いますしね。特にF出身の来たばかりの人などは大変でしょうね。国では『10万出せば人を殺す』などといわれているようですが、それもお金がなくて子どもに教育費を出せないことが原因かもしれませんね。うちも入られましたが、一時期サムターン回し(ドア内側のつまみ〈サムターン〉を回し鍵を解除する手口)の泥棒がはやりましたが、そのような人たちなのではないでしょうか?」と答えてくれた。
中華街内でも中国人向けの特別な物件は紹介していない
中国人客との取り引きに関して伺うと「中華街では、街が一つのファミリーのようになっていて、情報網が張り巡らされています。昨日1人の人に話したことが、翌日にはみんなが知っている、といったことがあります」
「そのためある店が閉店と分かるとすぐにみんなに伝わり、新規の店が閉店する店と直接交渉をして取引をするため、不動産会社を仲介しないことがあり、こちらとしてはやりづらいです。しかし大家さんが日本人の場合は、きちんと不動産屋を通してくれることが多いですが・・・」
中華街に近い物件
「面白いのは、中国人が大家になった場合、中国人の問題点を知っていて信用していないため、中国人よりも日本人に貸したがることです」と答えてくれた。
問題点に関して伺うと「中国人は料理に油を大量に使うため、部屋がベトベトになります。入居者が出た後の掃除が大変なのです」
「また気づいたら住人が3人になっていて、しかも契約者がいなくなっている、という場合もあります。その場合は、無契約の状態で住むという違法行為になります。20年ほど前にはそのようなことがありましたね」と答えてくれた。
中華街の東門の近くにあるマンション
伊勢佐木町で「中華街の調査は危ない」と言われたことに関して伺うと「中華街は怖くないですよ。中華街には、大手の中華料理屋が理事や幹事を勤める、発展会という会が仕切っていて、問題を起こす人がいた場合は、コミュニティから追放される可能性があると聞いたことがあります」
「むしろ伊勢佐木町の、特に4丁目から先あたりのほうが怖そうです。仕事がこちらの料理店と比べて、水商売などさまざまなものがありそうですし、中国人だけでなく多国籍なため、仕切る存在がいないのではないでしょうか?」と答えてくれた。
中華街内にはマンションが多い
次に中華街内で長年お店を構えている方にお話を伺うと「当店では日本人の対応になるため、中国人客の場合は、中国人の相談員のお店を紹介します。中国人は値切ることが常識になっているところなどが関西人と同じような印象がします。大変なことは中国人留学生などを受け入れると、ワンルームに3~4人が住むようになったりすることです」
「また料理で使った油を、日本人だと固めてゴミ箱に捨ててくれたりしますが、中国人はそのまま流すため配管がダメになってしまう場合があります。また月の初めに当月分をあらかじめ支払うという習慣がないため、支払い日が不規則にずれこみ、遅くなることもあります」と答えてくれた。
山下町にある高層マンション
日本人の経営する不動産店
大きな看板は出ていないが、不動産を扱っていると思われる店を発見。
台湾人の店員に中国人客の特徴に関して伺うと「当店は知り合いの紹介によるお客に物件を案内する形で営業しています。2年ほど前は中国人が不動産を買いあさっている話はありましたが、東京が対象で、横浜で住みたい、買いたい、と希望している中国人客は少ないです」
「特に2014(平成26)年の12月ごろから中国経済の影響のせいか不調になってしまいました。しかし最近は円安の影響で消費率が上がって来ていて、当店でも現在4~5件の投資目的のワンルームや2LDKのマンションの購入の取引を行っています」
中華街内に建つマンション
「中国人との交渉は難しいです。それは本国の慣習が影響していて、その慣習が日本でも通用すると思って来る人たちが多いからです。例えば本国での不動産の交渉では、店側は1000万円で売る物件に、1500万円の値段で多額の手数料を追加した値段で売ろうとします。もともと高い金額で設定するのは、お客の要求する値引きに合わせて損をしないための対処法なのです」
「このようなことは日本では違法です。しかし、この本国の感覚のまま日本で交渉する中国人が多いのです。そのため当店では日本に来るお客様に、本国で事前に日本の慣習について説明会を行っています」とのこと。
日本の慣習について説明会を行う不動産店もあるという
中国人と台湾人の違いに関して伺うと「正直申し上げると当店は中国人のお客とは取引を行わないようにしています。その理由の一つには、取引が難しいことがあります。中国人には日本での事情に関して説明会をしてもルールを分かってくれない人が多いのです。その点、台湾人は日本人と性格が近いせいか、理解をしてくれやすいです」
「中国人の中でも地方によって違いがあり、上海の方はいろいろと比べて決めるまでに時間がかかりますが、北京の方は即決する傾向があります。また中国の南の地方の出身者は、先ほどの『上乗せの値上げ』の慣習が強い地方なので、値下げにうるさい人たちです」と答えてくれた。
中国人は出身地によって気質が異なるという
最後に中華街で長く店を構える日本人の不動産店の方に話を伺った。
「当店は私で3代目になります。中国人は値引きで知られていますが、長く住んで日本の慣習になれている人やお金を持っている人は値引きは要求しませんよ。また以前はタコ部屋状態があったりしましたが、今は日本に出稼ぎに来てもあまり儲からないので意味がないのではないでしょうか?」
「確かに中国人の投資家で中華街周辺の土地を買っている人はいますが、圧倒的に東京が多いですよ。しかしあまり買いあさりが多くなると地価が上がり利回りが悪くなるでしょうね」と答えてくれた。
中華街の山下町公園
帰り際、中華街内の山下町公園では、地元の住民と思われる数名の年配の男女がベンチに座り、大声で談笑していた。ここは中国人のパワーがみなぎる、横浜内の中国であることを実感し、中華街を後にした。
取材を終えて
中国人は文化の違いにより、日本の慣習に合わせるのが難しい人も多いようだ。しかし横浜市民にとってなじみ深い外国人といえる。そんな中国人の特徴を理解した上で接すれば、交流も広がることだろう。
中華街の関帝廟
―終わり―
確定拠出年金さん
2016年02月27日 19時22分
大通り公園の辺りは中国人だらけで、正直薄気味悪い。こいつらの在留資格って一体どうなっているんだろう? と首をかしげたくなる。もっと厳しく審査してほしいです。
横浜大好きくんさん
2015年08月11日 23時07分
そろそろ中国バブルも終わるだろう。これからが楽しみだ。
ばにらぷりんさん
2015年08月10日 21時19分
治安に影響していないのだろうか?そこがちょっと気になる。パワフル過ぎて郷に従うことが出来ていないのがあちらの人だから・・・