怪獣酒場の怪獣たちが川崎競馬場をジャック!? 11月20日に行われたイベント「怪獣酒場の競馬場侵略作戦!!」をレポート!
ココがキニナル!
川崎競馬場をウルトラ怪獣がジャックする!? 「怪獣酒場の競馬場侵略作戦」はどんなイベント?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
「怪獣酒場の競馬場侵略作戦!!」は、本家の「帰ってきた怪獣酒場」でも会えない店長や怪獣と間近に触れ合える魅力的なイベントだった。
ライター:吉澤 由美子
ウルトラ世代ドンピシャの課長もニコニコ
そういえば、ここは競馬場。今日は全てのレースに怪獣たちの名が冠されている。そこで、レースを見ながら、神奈川県川崎競馬場組合の参事兼企画振興課長(神奈川県総務局財務担当課長)である鈴木基義さんにお話を伺うことに。
鈴木さんはウルトラQからリアルタイムで見ていたそう
「怪獣酒場ができた時、うちの公認ファンクラブのメンバーが、川崎に面白い店ができるからコラボしたら面白いんじゃないかと教えてくれました。うちの送迎バスが到着する場所のすぐ目の前にできたというのにも縁を感じて、いっしょに地元を盛り上げましょうと、うちからラブコールを送りました。それがやっと今回、実現しました」と鈴木さん。
少年時代、怪獣に夢中になった世代の鈴木さんは、「店長のほかに、どの怪獣に来てもらうか決めるのは盛り上がりましたね。川崎に縁があるメトロン星人と強いレッドキングにしましたが、最後までゴモラにしようか迷ったんですよ」とニコニコしながら教えてくれた。
お話を伺っている間も、白熱したレースが続いていた
今まで競馬場と縁のなかった方に来ていただくきっかけになったらと企画された今回の競馬場ジャック。確かに、インタビューした相手は、ほとんどが「競馬場ははじめて」と言っていた。さらに、芝生がキレイで驚いたという意見もとても多かった。
それを伝えると、「ここの内馬場の芝生はグラスキーパーが手入れしているのでとてもきれいです。公園の芝生は立ち入り禁止のケースがほとんどですが、ここの芝生は立ち入りOK。ペット入場禁止でフンの心配がないので、裸足で駆け回って遊ぶお子さんも多いんですよ」と鈴木さん。
内馬場の広大な芝生広場
子どもが遊ぶ姿や楽しそうな声は、場が和んで、温かく柔らかい雰囲気を作ってくれる。これは競馬場にとってもありがたいこと。
今回の怪獣酒場とのコラボについて、「平日にこれだけ人が入ってくれた。それも今まで競馬場に来たことのない方がいらして、楽しんでいただけた。検証は必要ですが、感触としては成功だったかなと思います。またコラボできたら楽しいですね」と話していた。
本格的な場立予想(ばたちよそう)をするバルタン店長
メインレースは最終レースの1つ前。鈴木さんによるとこれは昔からの慣習で、理由は定かではないとのこと。今回のメインレースも最終の1つ前の第10レース「バルタン店長杯」。
メインレースに出る馬たちがパドックに登場
このメインレースの場立予想をバルタン店長が行う。場所はゴール近く、観客席とコースの間に作られたウィナーズサークル。
ウィナーズサークルに集まった人の間から、バルタン星人そっくりな「フォッフォッフォー」という声が何度も聞こえる。さすがの店長人気。
どうやって予想するのかと思っていたら、「帰ってきた怪獣酒場」のスタッフが、予想する店長のテレパシーが分かるように、術を施してもらって通訳するらしい。
予想した馬を爪の先で示す店長
あいさつの後、「我々の返ってきた怪獣酒場について、より深く知ってほしいと思ってジャックしたのだ」とコラボの理由を明かすバルタン店長。実は競馬についての知識もあり、地球人は面白い生き物だなと思っていると明かしてくれた。
この私の予想が外れるわけがないと豪語しつつ、発表された予想
メインレースの本命は「フォッフォッフォーの4」と断言。地元川崎の馬だということも決め手になったらしい。
店長の本命、4番「カネトシイナーシャ」
対抗は10番、3番手は14番とよどみなく予想が続く。司会の谷桃子さんも思わず「ものすごく本格的な予想ですね」と絶賛。
「競馬もなかなか楽しいものだな。諸君も楽しんでくれ」と退場
場立予想という大役を果たしてリラックスする店長と司会の谷桃子さん
誘導馬は、ゼットンのツノをつけていた
そして待ちに待ったメインレース。
大画面に「怪獣酒場特別 バルタン店長杯」の文字と店長の雄姿が!
ライトに光る馬体、風になびくタテガミ、重い足音。すぐ近くなので迫力満点
今日の馬場は水を含んで重い。砂を蹴立てて第一コーナーを曲がる
さぁ、結果は!?
メインレースは、1着10番、2着2番、3着14番と店長の予想は外れ! ちょっと惜しかった。
とはいえ店長はこのレースの馬主、調教師、騎手、厩務員に賞品を渡すプレゼンターでもある。予想を外した店長は早めにウィナーズサークルにやってきた。
「バルタン店長をもう信じない!」「謝罪会見だ」などの声がかかり、どっと笑い声が上がる。店長は、ファンと記念撮影をこなすという誠実さを見せそれをなだめる。
楽しいコメントやヤジが続いて笑いに包まれた表彰式
表彰式の後は、通路脇に並んだファンとハイタッチしながらの退場。
頭がやや下向きなのは予想を外して意気消沈?
肝心のレースそっちのけで店長を追いかけた1日だった。鈴木さんは「馬券を買わなくてもいいんです。重要なのは、競馬場という楽しく遊べる場所を知っていただくこと。地域の方に愛される場所でありたいと考えています」と言っていた。芝生の感触や数々のB級グルメ、こうしたイベントを楽しむ場所として競馬場は幅広い年代に向けたアミューズメントスポットなのだと感じた。
取材を終えて
「怪獣酒場の競馬場侵略作戦!!」は、本家の「帰ってきた怪獣酒場」でも会えない店長や怪獣と間近に触れ合える、ファン垂涎の楽しいイベントだった。
老獪な店長らしく、本家「帰ってきた怪獣酒場」の案内もぬかりない
ところで、今後の川崎競馬はアミューズメント施設として進化していくらしい。実は、川崎競馬はしばらく前まで赤字だった。昨年の2014(平成26)年、その借金を全て返し終えて、今年は収益から神奈川県に6千万円、川崎市に3千万円を計上できる予定だとか。さらに、これまでできなかった設備投資もしていけるようになり、来年は子どもたちが水遊びできるエリアを作る予定。さらに、隣に商業施設もできるらしい。
芝生広場にはこんな遊具もそろっている
川崎競馬の開催は年間63日だか、川崎競馬場は365日休みなしで開いている。開催時以外は無料で入れるし、開催時の入場料100円は、公式サイトでチケットを取得すれば実質無料で入場可能だ。
誘導馬がトナカイコスプレをするクリスマスの撮影会、お正月の流鏑馬(やぶさめ)など面白いイベントもたびたび行われる予定なので「競馬場は怖いイメージがあって行きづらいが、興味はある」方は、そういう時を狙うのがオススメ。
芝生だけでなんにもない、この広さは大きな魅力
— 終わり —
aosanさん
2015年11月22日 17時16分
今度、怪獣酒場へ行きたくなりました。
八景のカズさん
2015年11月22日 11時44分
普通ならウルトラマンの引き立て役になる怪獣達ですけど、怪獣だけのイベントは珍しい。相変わらずバルタン星人は不動の人気ですね。
ポスポスさん
2015年11月22日 11時35分
バルタン星人大好きです!!