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ハマの番長・三浦大輔投手の独占インタビューも! 横浜DeNAベイスターズの新人自主トレの様子もレポート!

ココがキニナル!

横浜DeNAベイスターズ三浦投手が、セ・リーグ新人王の山﨑康晃選手らとともに取り組んだ自主トレの様子と投手陣の2016年の目標がキニナル。(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

三浦投手は、山﨑投手、三嶋投手、石田投手らと登山やダッシュなどで汗を流し、生活面での助言もしていた。目標は優勝をファンと分かち合うこと!

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ライター:山口 愛愛

下半身強化と温泉での疲労回復がカギ



グランドに到着し、ランニングで再び身体をあたため、基礎練習が始まる。
 


自主トレの地、7年目となる厚木市営玉川野球場

 
ボールを使う前に、ドリル(体をほぐす運動)で身体全体を使い、柔軟性も高めていく。
 


念入りにウオーミングアップ
 

ダッシュで瞬発力を養う

 
ようやく、キャッチボールへ。球の握りや体重移動を確かめながら、徐々に距離を離し、遠投へ。
 


じっくり肩を慣らす
 

ときどき三嶋投手に声を掛けながらキャッチボール

 
バットを持っての練習へ。順に球を投げ、打ち返す。短い距離でのバッティングと軽い守備練習でノックに備えた。
 


途中、厚木市長と同市のゆるキャラ「あゆコロちゃん」が激励に

 
午前11時過ぎノックが始まった。小バウンド、逆シングルキャッチと打球に強弱をつけ、三浦投手が小気味良く打ち続けていく。
 


声がよく出ている
 

嬉しそうな三浦投手

 
守備についている3人は、だんだんと足が重くなる様子で、打球に届かない場面も。
 


好フィールディングを見せる三嶋投手
 

石田投手のファインプレーで盛り上がる

 
「もう1丁!」「どうした、バテタか? まだまだ!」と声を出し続ける選手たち。ノックの守備練習は300球にも及んだ。

お尻のあたりを触りながら「あぁ、きつい」と漏らしたのは三浦投手。ノックは若手選手のフィールディングや身体作りのためだけではなく「打っている方もきつい。この動きが下半身を使い、下肢の粘りが出てくる」とのこと。三浦投手独自の練習法の1つでもあった。

続いて、メディシングボールを使った体幹トレーニングへ。
 


腹筋運動の動作でインナーマッスルも鍛える

 
膝に挟んでいる「手袋を落としたらやり直し!」と同期の山﨑投手には手厳しい石田投手。
 


もだえながら、なんとかやり切った山﨑投手

 
練習はまだまだ続く。球場の外に出て、坂道ダッシュが始まった。全力で走り、1本ずつタイムを計測。
 


約60メートルの上り坂を全力疾走
 

3本目でベストタイムを出した三嶋投手はスタミナを見せた

 
3本走り終え、「タイムの下ひと桁に奇数が出れば終了」と三浦投手。
4本目に3選手が奇数を出し安堵の表情を浮かべるが、石田投手は偶数となり、追加でもう1本。
 


最後まで気を緩めずフィニッシュ
 

力を出し切った

 
この後はウエートトレーニングに移り、午前8時からの練習は午後6時ころまで続く。

トレーニング施設に移動する前に、マスコミ各社合同での取材時間を設けてくれた。あらためて三浦投手と山﨑投手に自主トレの手応えを問う。

「オフにしっかり身体を休ませたので、筋肉に刺激を入れて身体のすみずみまで呼び起こしている段階」と三浦投手。帯同しているトレーナーと相談しながら独自のペースでメニューをこなしていた。

若手と自主トレを行う意義については「自主トレに来たい人はどんどん来れば良い。2、3人いるとメニューもやれることも増える。旅館で食事をしているときも、いろいろ話ができるので、少しでも参考になって、何かつかんでくれると良いなと思います」。三浦投手が若手に目を配っているのは、練習中だけではなかった。
 


「若手と交じり体力の勘違いをすることも必要(笑)」

 
「練習をいかに結果に結びつけられるか、それとオンとオフの切り替えが大事。しっかり遊ぶときは遊んで、休むときは休む。心も頭もリフレッシュさせないと。プロ野球選手としてだけでなく一社会人としても、しっかりしないといけない。それが野球の方にも絶対プラスになる」

「旅館で共同生活をしていますけど、ごはんをよそう、お茶入れる、気付いたらちゃんと動いてるな、とそういう細かいことも大事なので見ています」

「しょうもない話もしながらだけど」と笑うが、一社会人としての成長も見守っていた。
 


「体力アップをさせつつ、ハードワークにならないよう気を付けている」

 
三浦投手は、山﨑投手の疲労を心配しているという。
「今年は2年目で研究もされていると思うし、昨年よりしんどいシーズンになると思います。だから、それ以上のものを出していかないと。でも、それは本人が一番分かっているんじゃないですかね」

「あれだけの成績を残したのだから、大きく変える必要はないと思っていますが、体の疲れを心配するところ。旅館では、強制的に1時間くらい温泉に入り、熱い湯とぬるい湯で交代浴をしたり、じっくりストレッチをして休ませています」と、疲労回復のアドバイスもしている。
 


練習中に話合う場面も

 
「ふだんはシャワーが多いので、少しのぼせましたが、疲れがとれることを実感した」と山﨑投手。自ら一緒に自主トレをやらせてください、と志願した山﨑投手は目からウロコのことばかりだろう。

山﨑投手は昨シーズンを振り返りながら「後半の低迷は体力面での問題があったし、体がきつさを感じていました。頼られるポジションを任されるためには、体力、技術もつけていかなきゃいけない」との自覚がある。

「三浦さんとの自主トレは貴重な経験。疲労感の部分でも、オフの過ごし方を勉強して、しっかりシーズンに入っていける準備を学びたい。いろんなものを吸収して自分のモノに変え、体力、精神力もつけていきたい」とベテランから学ぶ意欲を表していた。
 


今年も勝利の笑顔をたくさん見たい

 
三浦投手が記者から「2年目のジンクス」についてのアドバイスを聞かれると「周りが言っているだけで2年目に活躍する選手もいれば、5年目に勝てなくなる選手もいる。必ず2年目は来るんだから、周りに惑わされないように、気にしない。1年1年が勝負」とジンクスを打ち破る頼もしい言葉で山﨑投手を後押ししている。

「本人も改善点があるのは分かっている。そこをアドバイスできれば。50セーブということは三浦、三嶋、石田で勝ちゲームを作ってバトンタッチする試合を増やさないといけない。いくらがんばってもセーブ機会がないとできないので、がんばります!」と己を鼓舞させると、「お願いします!」と山﨑投手。

2年目とは思えない、堂々とした三浦投手とのやり取りで、投手陣の信頼関係をのぞかせた。