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ココがキニナル!

相模原市上鶴間。「たんぼ」と呼ばれる違法風俗営業の地区の成り立ち、田んぼと呼ばれる理由、そして現状が知りたい。(紀洲の哲ちゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

最初は合法的な飲食店街だったが、今から30~40年ほど前から売春行為が行われるようになり、1990年代後半に撲滅運動が行われた。

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2016年04月19日

ライター:小方 サダオ

周辺住民に話を伺う

次に地元の住民に話を伺うことにした。

 

以前は川の周囲に湿地帯が広がっていたという
 

近くに住むYさんに伺うと「ここは戦前から田んぼが広がり、かんがい用水が流れる湿地帯で、人が住めるような所ではありませんでした。『たんぼ』の名もここから来ています」

「そこに戦後、在日韓国・朝鮮人のような外国人がやって来て、この場所に旅館などを建てたのです。田んぼなどはありましたが、誰の土地かはっきり分からないような場所だったため、『うちのものだ』などとお互いに勝手に言い張ったりして営業を始めたようです」

 

「たんぼ」のある場所(青矢印)(相模原市1971〈昭和46〉年全航空住宅地図)
 

「初めは『東神楽天地(とうしんらくてんち)』という看板を掲げ、旅館や飲み屋が並んで営業していたのです。しかし旅館と言っても連れ込み宿のようなもので、今のラブホテルのようなものでした。そしてホッタテ小屋の売春宿に変わっていったのです」

「以前は80軒ほどあり、5~6年前まで30~40軒はありました。しかし一斉取り締まりでなくなってしまいました。戦後間もなくは日本人女性が接客していましたが、最近は中国・台湾・タイ・南米などの外国人が多くなっていました。料金は30分で1万から1万5000円程度。女の人が一軒に一人ずつ立っていて、『遊んで行かない?』と声をかけてきます。そして店先で値段の交渉をして、奥に入るのです」

 

30年ほど前までJR町田駅の南口はなかった
 

「以前の町田駅は北口だけで、30年ほど前に南口が出来るまではこちら側に入り口はなく、さみしいところでした。都心や横浜の中心地と違い、このあたりには風俗店などが少なかったこともあり、いっときは他県からも客が訪れるほど、繁盛していました」

 

現在はラブホテルの路上での客引きに形が変わっているという
 

「初めのころは町内会と協力し合っているなどとトラブルがありませんでした。日本人女性だったころは、雰囲気も良かったのですが、外国人に変わったころから衛生面で汚くなったり、仲の悪い女の子同士のケンカなどが起こったりしました。以前『たんぼ』をテーマにした2時間ドラマをやっていましたし、興味深い場所ではありましたね」と答えてくれた。

違法風俗店街となった「たんぼ」も、最初のころは町内からも問題視されない合法の飲食店街であったようだ。

続いて前述の「撲滅運動」を行った議員に、詳しいお話を伺うことにした。



本間議員に話を伺う

 

相模原市長、町田市長と並ぶ本間さん(右)(2015〈平成27〉年、提供:本間さん)
 

前相模原市議会議員の本間俊三(ほんま・としぞう)さんに、「たんぼ」の始まりに関して伺うと「最初あのあたりでは、川の近くで代々地主が稲作を行っていました。そして戦中に埋め立てて近くで採れるサツマイモからでんぷんを取る『でんぷん工場』を作りました。しかし戦後倒産し、間もなくして在日韓国・朝鮮人が入ってきて、飲み屋などを始めたのです」

「田んぼは戦後、"青線(売春行為は認められない。"赤線"は売春を認められている)"の特殊飲食店として始まりました。その青線で売春行為が始まったのは、30~40年前、シンガポール・台湾・タイ・北欧・ブラジルなどの外国人の女の子が入ってきて、店の奥が”ちょんの間”になってからです」

 

青線で売春行為が行われるようになったという(2000〈平成12〉年、提供:本間さん)
 

「たんぼ」の屋内(2003〈平成15〉年、提供:本間さん)
 

「『たんぼ』の周りは、事情を知る地元住民でも怖くて近寄りがたい場所でした。反対側の東京の方は開けていて差があります。南口の地元民は『町の恥』と感じていた人が多かったです」と答えてくれた。

 

相模原市長、相模原南警察署長らが行った現地視察(2001〈平成13〉年、提供:本間さん)
 

取り締まりに関して伺うと「最初は警察も、外国人の不法滞在などとして売春婦の取り締まりを始めましたが、一時期取り締まっても、少しすると復活してしまうのです。また東京と神奈川県の境であることも問題を難しくさせていて、警視庁と神奈川県警が合同で行うという異例の取り締まりをする必要がありました」

 

官民一体となって行われた撲滅運動(2001〈平成13〉年、提供:本間さん)
 

撲滅運動で難しかったことに関して伺うと「『たんぼ』の地権者の間では又貸しなども行われ、権利関係が複雑になったため地権者の調査が難しかったのです。しかし登記上は在日韓国・朝鮮人のY一家などが持っていました」

 

Yさん一家(手前)との話し合いの様子(2000〈平成12〉年、提供:本間さん)
 

「30~40年前に『再開発をしよう』という話が出ましたが、交渉相手が水商売の人や反社会的勢力だったので難しく、棚上げになってしまいました。また20年ほど前、ある地権者の兄弟の長男が、取り締まりで逮捕された後、出所してきて『まともな仕事がしたい』と私に相談してきました。そして『自分の土地を再開発しよう』と話がまとまったため、資金を工面するために銀行に行ったのですが、どういうわけか銀行側に融資を断られてしまい、話が進まなかったのです」
 
「さらに違法風俗店のころは普通の店の10倍の儲けのため、地権者が営業したくない、と言っても、裏にいる反社会的勢力がそれを許さないのです。そのためなかなか営業はなくなりませんでした」と答えてくれた。

 

地権者が「使用禁止」の看板を貼っても彼らがはがしてしまう、という(2000〈平成12〉年、提供:本間さん)
 

2007(平成19)年4月に起こった「JR町田駅南口発砲殺人立てこもり事件」に関して伺うと「同じ組の兄貴分が弟分に取り立てに関するプレッシャーをかけたことで起こった事件です。反社会的勢力の抗争に関しては、異なった組同士ではなく、利権をめぐって同じ組の中での抗争はありました」

「また今まで仕切っていた組が弱くなったころ、新しい組がこの場所を狙っている、ということもありました。いくつもの店が入っている一つの建物から、1ヶ月700万円の売り上げがあったというのですから、彼らにとっておいしい場所だったと言えます」と答えてくれた。

 

ラブホテル街に置かれた「売春」に関する警告の看板
 



 

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