桜木町駅のジョナサン前が空き地のままなのはなぜ?
ココがキニナル!
桜木町駅の王将、ジョナサンの前あたりは、かなり前から空き地になってますが、開発の予定はあるのでしょうか?入れない囲いのトコだけ屋根があるのはなんででしょうか?(トモヒロさん、gthanaさん)
はまれぽ調査結果!
JRと横浜市が管轄する土地で利用目的が決まっていないため未使用。なお屋根は旧桜木町駅の名残で、JRが放置自転車防止のため囲いをした
ライター:三輪 大輔
空き地の正体とは?
対応してくれたのは、横浜市都市整備局・都心再生課・地域再生まちづくり担当係長の若月さん。
若月さん、お願いします!
「あの土地の一部は、横浜市が管轄しています」と若月さんは言うと、その詳細について話してくれた。
「もともと、あの場所には1989(平成元)年まで桜木町駅がありました。しかし横浜博覧会の開催に合わせて、桜木町駅が現在の位置に移転、建て替えられ、空き地になったのです。その後、土地が“鉄道用地”から“雑種地”に変更となり、野毛ちかみちと合わせて利用しやすくするため、横浜市が土地の一部を購入することになりました」
赤く囲っている箇所が旧桜木町駅のあった場所で、現在は空き地
2代目桜木町駅の様子
投稿にあるとおり、確かに屋根は不自然かもしれない
ジョナサン側の野毛ちかみち
横浜市が用地を取得するまでの具体的な流れは、次の通り。
まず、1989(平成元)年に桜木町駅が現在の場所に移転した後、1992(平成3)年3月14日に日本国有鉄道清算事業部団が1番1から、1番63(748㎡/鉄道用地)を分筆した。分筆とは、一個の土地を二個以上の土地に分割して登記することを指す。
そして1997(平成9)年12月12日に、1番63の登録地目が鉄道用地から雑種地に変更される。桜木町の跡地は、雑種地に変更されたことで幅広い活用ができる土地となった。
そのため、1997(平成9)年12月19日に、横浜市が1番63の土地を取得。その後、横浜市によって土地は整備され、1999(平成11)年4月に、反対側の野毛ちかみちの階段やエスカレーター、エレベーターなどが完成した。
1999(平成11)年4月誕生の野毛ちかみち
ちなみに「餃子の王将」や「ジョナサン」は、1997(平成9)年JRの敷地内にオープンした。
金網の奥の土地で営業されているジョナサンや餃子の王将
そして現在、屋根のあるエリアだけがJR東日本の土地になっている。しかし、なぜJR東日本の土地にだけ屋根があるのだろうか。その疑問についても、若月さんが答えてくれた。
「あの屋根は、かつての地下鉄の出口から現在の桜木町駅まで、雨が降っても濡れずに行けるように作ったようです。しかし、野毛ちかみちが整備された後は、その役割も果たさなくなり、だんだんと放置自転車などが多くなりました。そのため、金網で囲う対策を取ることしたのではないでしょうか」
かつては地下鉄の出口を出てすぐ屋根がある、という構造だった
なるほど、屋根の下の金網には、そういった事情があったのか。確かに雨に濡れないので、自転車を置くには最適の場所ではあるが、無断駐輪はいけない。
フェンスの横に放置自転車があるけれど・・・
最後に、どのように空き地を活用していくのか聞いてみると、次のような答えが返ってきた。
「具体的な活用方法は、現在のところ未定です。JR東日本とも相談しながら、どうすれば最適に利用できるかを検討していきたいと考えています。ただ桜木町駅前という好立地のため、いくつもの選択肢があるでしょう。市民生活の向上のため、役立てていきたいですね」
細長い土地ではあるが、あの場所にマンションやオフィスビルが建ったら、すごい人気になりそうだし、街の様子も変わるだろう。若月さんのお蔭で、一気に謎が解決した。
ご協力ありがとうございました!
最後に、残りの空き地の詳細を確かめるため、JR東日本に問い合せてみることに。JR東日本横浜支社の広報の方は、「確かに、あの土地は旧桜木町駅の跡地です」というと、次のような話を聞かせてくれた。
「屋根がある土地は、JR東日本の管轄になります。しかし現在のところ、屋根を撤去する予定はありません。土地をどう活用していくかも未定です」
やはり土地の活用については今の時点では未定であるようだ。今後、どのように土地が変化をしていくか、見守っていきたいと思う。
取材を終えて
今回調査した土地は、桜木町駅前の一等地であることに変わりはない。狭い土地を組み合わせて、ビルやマンションを建てれば、一気に街の様子が変わり、新しく活気も生まれるだろう。
また放置自転車が多くあったので、新しく駐輪場を作るのもいいと思う。街の景観がキレイになり、市民生活の利便性も向上するに違いない。
どのように生まれ変わっても、桜木町の表情を少し変えてくれる貴重な土地である。今後、どのようになっていくか楽しみだ。
―終わり―
幸人さん
2018年09月20日 06時44分
横浜市が開発下手というより(みなとみらい地区はある程度成功していると思う)、横浜駅西口で言えば土地を持ってる相鉄のビジョンのなさ(エキサイトよこはま22計画で改善?)、桜木町駅でいえば野毛側はJRも力を入れて来なかったということではないでしょうか。北仲通地区に横浜市役所が移転することで、ようやく開発に向けて動き出した(もしくは横浜市は将来的に移転する気だったが、その時までは土地の活用が塩漬けにされていた)ということでしょう。2018年9月時点で、この空き地の再開発は始動しており、2020年に新改札とビルが計画通り完成しそうです。
KOZさん
2017年02月12日 10時19分
あの付近は新しく改札ができるようですが、キタムラ等横浜を代表する物産特に雑貨類の土産店ができれば、ランドマーク側にあるシャルとはまた違った横浜の名所ができるんじゃないでしょうか?しかし、横浜駅といい桜木町といいなんかさえない駅前ですよね?横浜市って開発のセンスへたなんでしょうか?
ジョンソンさん
2016年06月13日 09時51分
自転車のコインパーキングか、重慶飯店の前みたいな感じにすればいいのに。