歌丸師匠ありがとう!横浜橋通商店街・永久名誉顧問の歌さんが残したぬくもりを辿る
ココがキニナル!
桂歌丸さんの地元「横浜橋通商店街」が「桂歌丸通商店街」への改称を検討しているそうです。全国区の歌丸さんは地元密着で大変愛された方。横浜橋通商店街の名称は如何に?(よこはまいちばんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
改称ではなく「横浜橋通商店街 ~歌丸通り~」のように愛称として親しんでもらいたいという願いがあるとのこと。将来的には実現したいが、今のところ具体的な動きはない。
ライター:はまれぽ編集部
遺品さえも人を笑顔にする
続いて高橋さんは、歌丸師匠から譲り受けた遺品を見せてくださった。
「たぶんこれを見たら、お腹抱えて笑っちゃいますよ」
そう言って手にしたのがこちらの傘。
鰹節みたいな柄の傘を開くと・・・
う、歌丸師匠じゃないですか!!!(笑)
失礼ながら声を出して笑わせていただいた。これを見て笑わない人がいるのだろうか・・・。
高橋さんが聞いた話では、『笑点』で歌丸師匠の顔をプリントした傘を使って大喜利をしたことがあるらしく、そのときのものではないかとのこと。
さらには、こんな破壊力抜群のお写真まで。
ほぅ、師匠にもこんなマッチョ時代があったのか・・・
いやいや、明らかに顔と体が一致していないじゃん(笑)! これはどう見ても、映画『コナン・ザ・グレート』のアーノルド・シュワルツネッガー氏の体と合体したコラージュ写真だ。
劣化具合から見ても、何年か前に作られたものと思われるが、いやはや、遺品でどうしてこうも笑わせてくれるのだろう。芸に身を捧げた歌丸師匠の生き様を感じられるというか何というか・・・(笑)
もちろん高橋さんが譲り受けた遺品はこれだけではない。歌丸師匠が普段着として着用していたワイシャツや芸歴60年を記念した扇子、桂一門の手ぬぐいに切り絵で作られた師匠の似顔絵など、あふれんばかりの宝が保管されている。
芸歴60周年を記念した公演の限定品
歌丸師匠の切り絵と桂一門の手ぬぐい
クリーニング済みのタグがついたままの「歌丸」の刺繍が入ったワイシャツ
なんと師匠のご家族は「ゴミがあると仏壇を置くスペースもない」と、これらのお宝をすべて処分しようとしていたそう。それを聞いた高橋さんが「そんな宝物を捨てちゃいかん!」と譲り受けることにしたのだ。
高橋さんは、「師匠が旅立たれた時、一週間で約1万人の方が献花に来てくださいました。そこで改めて師匠の偉大さに触れ、こんなに素晴らしい人がこの街を愛してくれたことはかけがえのない財産だと思ったんです。譲り受けた品は街の発展に役立てたいと思っているので、いつか商店街に、歌丸師匠を偲ぶ場を作れたらと考えています」と話す。
「桂歌丸」の名が入った番傘
高橋さんが話してくださった思い出話の中でも印象に残ったのは、「師匠に泣き顔は見せたくないし、だからって笑うわけにもいかないので、病床へお見舞いには行きませんでした。弱った師匠に会ったら絶対泣いてしまうから。なので最後にお会いしたのは、生前最後に立たれた国立演芸場での高座(2018年4月19日)へ向かう師匠を自宅前からお見送りした時です」というお話。
思い返せば、歌丸師匠が旅立たれた翌日、高橋さんは献花へ訪れる方々に笑顔で対応していた。あの時の高橋さんの笑顔は、「歌丸師匠の旅立ちに涙は似合わない」と気張っていた笑顔だったのだと今になって思う。
7月3日、献花台の前で来訪者に笑顔を向ける高橋さん
最後に、「横浜橋通商店街」の名を「歌丸通商店街」に改称する動きがあると一部メディアで報じられたことについては、実際は改称ではなく「横浜橋通商店街 ~歌丸通り~」のように愛称として親しんでもらいたいという願いがあるとのこと。今のところ具体的な動きはないそうだが、いつかその愛称が実現することを筆者もひっそりと願っている。
取材を終えて
歌丸師匠を愛した人々の「粋」な姿に胸を打たれた取材だった。そしてそんな皆さんに負けないように、旅立たれてもなお横浜橋通商店街の永久名誉顧問として活躍する歌丸師匠の偉大さを改めて感じる。
地元住民ではないけれど、歌丸師匠が残してくれたそのぬくもりに触れ、自然と笑顔がこぼれてしまったのは、歌丸師匠が天国から届けてくれた愛情なのかもしれない。
2019年の歌丸桜がどんな花を咲かせてくれるのか楽しみだ
2018年の終わりに、今一度桂歌丸師匠の生前の活躍を偲びたいと思う。師匠!これからもよろしくお願いします!
ー終わりー
取材協力
横浜橋通商店街
http://www.yokohamabashi.com/
画像提供
いきな下町 横浜橋商店街(@yokohama_bashi )
https://twitter.com/yokohama_bashi
横浜観光情報【公式】(@hamako_yokohama)
https://twitter.com/hamako_yokohama
横浜にぎわい座
http://nigiwaiza.yafjp.org/
ナチュラルマンさん
2019年01月02日 23時22分
年末はクリスマスの日に横浜橋商店街で買い物しましたよ!(笑)クリスマスソングが流れながらも歌丸師匠一色!(笑)楽しく安い買い物が出来ました!歌丸師匠の姿は見られなくとも、ここに歌丸師匠は健在です!横浜橋商店街の近くに桂歌丸記念館みたいな施設が出来たらいいな、歌丸師匠の噺を流し放しで商店街のお買い物情報や商店街周辺のイベント情報とかも知ることができる施設が出来たら歌丸師匠は喜ぶかもしれません。
よこはまいちばんさん
2019年01月02日 02時26分
確かに自分もファンであり隣接町内に以前は居住していましたが、街(商店街)の改称までは「やり過ぎ」と思い心配していましたが、調査結果を見て安心しました。確かに鉄道駅名・路線名を始めとして愛称・サブネームが流行りではありますが、そのレベルで是非とも実現を応援したいものです。
マッサンさん
2018年12月30日 14時49分
死人に口なしでしょ。死人に笑いありは歌丸さんだけだ。ヤバいでしょ。アノ傘ほしいーマッチョな歌丸さんのポスターほしいー