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横浜の海にイルカがいるってホント?

ココがキニナル!

たまに船で釣りに行きますが、昨年秋より2度ほど横浜港のすぐ沖でイルカが泳いでいるのを見ました。同じ場所なので居ついてるのかも。私は初めて見ましたがこれってよくあるの?(GREATさくらさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

東京湾にはイルカや、イルカとよく似たスナメリもいます。他にも意外な大型の海の生物がたくさん!

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ライター:吉岡 まちこ

イルカは浅瀬でのんびりしているのが大好き



スナメリに会うほうがハードルが高いことがわかったが、今回の質問の主役はイルカ。

横浜ではどんなイルカが見れるのだろう?
「八景島のマリンゲートの先にいたのはマイルカです」(大津さん)
 


口が細長い「マイルカ」。直線的な泳ぎをするので飼育が困難(写真/PIXTA)


よく水族館で芸をしているのは、もっと人なつこいバンドウイルカ(ハンドウイルカともいう)で、南本牧でよく見かけられるのがそれだという。
 


「バンドウイルカ」は好奇心旺盛!(八景島・ドルフィンファンタジーで撮影)


イルカはイワシが大好き。春になると陸の近くに来るイワシを追って、沿岸部に来るのだそうだ。
「冬の間でも、久里浜や観音崎にいるよ」という釣り船からの情報もある。
南の外洋でシャチやクジラとエサの取り合いになるのは危険なので、ヌクヌクと安全にエサを食べられる浅瀬が大好きらしい。
 


様々な場所で目撃されている(googleマップより)


南本牧のイルカはいつも2頭らしいが、夫婦かどうかは謎。
「イルカは群れとは限らず1~2頭で浅瀬でただのんびりしていることも多いんですよ」と大津さん。
横浜の海でどのくらいのイルカがどう過ごしているか、実態はわからないのだという。

というのも、東京湾は船の往来が多いので調査の船が出せないうえ、羽田空港もあるので調査用のヘリが飛ばせない事情がある。
でも、水産庁もどっちみちイルカとスナメリは漁業資源ではないので、調べるつもりは毛頭ないらしい。


釣り船屋さんが語る、東京湾の意外な目撃情報!



大津さんがこれまでに横浜の海で会った野生イルカは、スナメリ、マイルカ、バンドウイルカ、ハナゴンドウ。
漁師さんや釣り船の目撃情報には、カマイルカ、スジイルカなどもあったようだ。
 


泳ぎが速く、いっせいにジャンプする芸を披露する「カマイルカ」
(写真提供/
横浜・八景島シーパラダイス
 

体長4m近くにもなる「ハナゴンドウ」(写真提供/
新江ノ島水族館


投稿者のかたがイルカを2度も見たというのは、ここ根岸・八幡橋の「鴨下丸」の船。
 


「鴨下丸」で船長を50年していた鴨下 擧(あぐり)社長


「イルカを見れるのは、本牧のアジ釣りの船で5、6月~12月の上旬までかな。冬に水温が下がるとアジもイワシも潜るからね」と、今は丘で仕事しているからとちょっと寂しそうな鴨下社長。
「よく船乗ってた頃は、クジラもシャチも見たよ。富岡沖で1mもあるカメもいたね」

日本鯨類研究所によると、東京湾でも近年クジラの目撃が多いという。
大津さんも横須賀でコビレゴンドウを見たそうだ。
大きなものだと10年前にマッコウクジラ(最大体長20m以上)が、また何年か前、八景島から木更津に渡るコククジラ(最大体長14m)もいたと聞く。
 


体長最大6m以上にもなる「コビレゴンドウ」。ふれあいラグーンでも会える
(写真提供/横浜・八景島シーパラダイス)


金沢区乙舳町の太田屋さんのご主人もこんなことを言っていた。
「この2月上旬に横須賀の軍港近くで大っきいクジラ見たよ。背中と尾っぽが沈んでいく所だったけど、10mぐらいあったんじゃないかな。あんな大きいのは初めて見た」。
今年はナガスクジラ(最大体長20m)の情報もあった(日本鯨類研究所談)。

他の「キニナル」投稿にもあった「エイ」についても鴨下社長に聞いてみた。
「アカエイね、暮れにもいたよ。目の前の堀割川で船やバケツを洗うとオキアミなんかのコマセが流れて、それを目当てにスズキやボラと一緒にいっぱい上がって来ますよ」とのことだ。
 


アカエイは、根岸駅と磯子駅の間にある堀割川にも来る


アカエイは、どうやら東京湾のどこにでもいるらしい。
金沢八景駅の平潟湾の奥は特に「“合コン状態”なほどいっぱい」(大津さん談)。
雨で増水すると、4人掛けテーブルくらいのがダイエー前の川まで来るそうだ(金沢区観光協会談)。
夏には桟橋からも見えるが、釣り人からすると「外道(げどう)で引っかかって来ちゃう」アブナイ存在だ。
 


「アカエイ」は東京湾にウヨウヨ!? 尾の先のトゲは毒があって危険
(写真提供/新江ノ島水族館)

 

取材を終えて



東京湾は海としては深い海だとよく耳にする。でもまさかイルカやスナメリだけでなく、クジラ、シャチ、エイ、カメがスイスイ泳いでいるとは驚き。
景色だけじゃなく、海をじっと眺める楽しみもふえそう!

でも嬉しい話は悲しい話と表裏一体。横浜・八景島シーパラダイスの大津さんは「鯨類が増えている半面、エサがなくなってきたペンギンが減っている」と語っていた。
そして、懸命に生きている生物にとって、きれいな海であってほしいと願うばかりだ。


− 終わり −
 

この記事どうだった?

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  • 東京湾では無いですが、江ノ島の磯場からも10年くらい前に二頭のイルカの背ビレが見えましたよ。

  • キニナルに投稿してしまってからこの記事を見て…大慌てで…削除しました。インターネットで画像を見比べると、アマゾンの淡水エイにも見えなくもなかったので、場合によってはまた外来種が増えてしまったのか?と不安になり、間違い情報転じて大ニュースになってしまうかも…とドキドキ…だけどごく普通に海のエイが川に遡上するとわかって、安心しています。野生のイルカやクジラを横浜の海で見られたら嬉しいな♪

  • 9日に久里浜へマダイ釣りに行った時、金沢沖で釣っていると船の横で大きなものがジャンプしたので、何かと思うと2頭のイルカが泳いでいました。ジャンプの写真を見事撮影できて早速種類を調べたら「カマイルカ」でした。20年釣りをしていて初めての経験でした。水温と高さとエサが豊富だから外洋から来たんでしょうね。

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