昭和26年創業当時のまま!クラシカルな魅力満載、日ノ出町にある「山城屋旅館」に突撃!
ココがキニナル!
黄金町周辺には、山城屋旅館や旅荘筑波など、歴史のありそうな旅館がいくつかあります。中はどんなふうになっているのか、どういう人が利用するのかなど、気になります。(miyukidさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
山城屋旅館は昭和26年創業。当時のままのクラシカルな室内は全室デザインが異なり、見るだけで楽しかった! 旅荘筑波は残念ながら取材NG。
ライター:松宮 史佳
“アレ”が見える8号室
3号室は・・・
畳の和室
8号室へ
障子の上には「採光を考えて入れたのでは(トミ子さん)」という小窓が!
窓を開けると、3メートルほどの距離で京急の姿が見える!!!
すごい! 電車好きにはたまらないロケーションだ。
職人技が光る竹と木を組み合わせた棚
壁をくり抜いて作った棚もある
ガラスも手が込んだ造り
なんだか雰囲気が違う! 9号室へ
明るい陽射しが差し込む洋風の部屋
続いて11号室
南国の別荘地というイメージ!
いよいよ最後の部屋、松へ。
玉砂利が固められている入口
こちらも純和室
松を表現したのか? ちょっとしたところも抜かりない!
さまざまなデザインの部屋を見せていただき、大満足! 一旦部屋に戻り、バスタオルを手にして1階のお風呂へ。
超本格的な岩風呂
お風呂には鍵が付いていない。女性が入る時はフロントに申し出る。
丸みのある「浴室」の文字がかわいい
・・・あれ?
「岩風呂」ってどういうこと!?
「普通のお風呂ではないのか・・・」と考えながら脱衣所へ。
小タオルはここ!
服を脱ぎ、浴室へ。すると・・・
「!!!!」
“岩・岩・岩!” これは間違いなく岩風呂だ!
重厚感あふれる“岩・岩・岩!!!”
現在、岩風呂の電球は切れているため「大工さんに修理を依頼中」。
電球がつくとこんな感じ!(山城屋旅館HPより)
トミ子さんによると、岩風呂に使用されている岩は創業当時200万円ほどかけて群馬県から持ってきたそうだ。
普通の浴場とばかり思っていたので、“この本格さ加減”には驚いた! 湯は温泉ではないが、ちょっとした温泉みたい。岩を眺めながら、広々とした浴槽で脚を伸ばせるのが気持ちいい! 遠くの方で聞こえる京急の音を聞きながらボーっとする。
桶はやっぱり「ケロリン!」
全室デザインが違うという部屋もそうだが、岩風呂もこだわりがハンパない。部屋もお風呂どちらも創業者・廣司さんの想いが込められた、本物だ。本物は歴史を経ると、「さらに深みを増すんだなあ」としみじみ。
走る京急の音が聞こえなくなるころ、眠りについた。
取材を終えて
「山城屋旅館」は創業当時の面影が残る上品でクラシカルな宿だった! “旅館”といえども洋室はホテルのような雰囲気でとってもステキ。随所にこだわりが感じられる部屋の造りは見ていて飽きない。用はなくとも泊まりたくなる旅館だ。
オーナーのトミ子さんもかわいらしく、とてもステキな方だった。僭越(せんえつ)ながら、個人的に「歴史的建造物」に認定したい。これからも変わらずに営業してほしい!
―終わり―
山城屋旅館
住所/横浜市中区日ノ出町2-159
電話/045-231-1146
HP/ yamashiroya-ryokan.com/
にしくみんさん
2014年03月09日 17時35分
日ノ出町と黄金町の間の広い道路沿いにある和風な建物で、「旅館」だから中も純和風なのだと思っていました。こちらより日ノ出町駅よりの(写真にある京急高架そばの)裏通りにしばらく打ち捨てられていた旅館(外観は和洋折衷)が黄金町バザールで展示会場となり、その後カフェもある「竜宮美術館」として営業していたのですが、暖炉のあることや和室、洋室ありで一部屋一部屋趣きの違う凝ったデザインになっていることなどがそっくりです。建てられた時代が同じなのかもしれませんね。竜宮美術館は駅前再開発で取壊され、今は大きなビルの建設中です。隣の戸部駅近くにも◯◯屋旅館さんがありましたが2年ほど前に廃業されマンションになりました。山城屋さんにがんばっていただきたいです。
角さん
2014年03月09日 17時12分
なんか、「THE 昭和!!」「「THE 旅館!!」という感じがして良かった~。地元だけど泊まってみたい。もちろん和風の部屋で。
Hiro-Cheungさん
2014年03月09日 13時01分
素晴らしいレポートありがとうございます!!近所なので、この旅館はチャリで前を通る度に気になっていました。”旅館の建物は“昭和26年当時のまま!”というのがまだ素晴らしい。てゆーか、健在なのが凄い。どの部屋も趣があって素敵。特に11号室♡泊まりた〜い!!松宮さんのコメントは、言葉の選び方がおもしろく、臨場感があって、いつも楽しませていただいてます。