三浦半島の南端、神奈川最大の自然島「城ヶ島」にオープンした海上釣り堀に突撃!
ココがキニナル!
城ヶ島にオープンした海上釣り堀がキニナル。真鯛やイサキが釣れるそう。入漁料分の元がとれるのか?(八景のカズさん)城ヶ島灯台入口にあるカフェ「SEA SIDE HOUSE」がキニナル。(ほっけさん)
はまれぽ調査結果!
海上釣り堀では真鯛やイサキのほかカワハギやカンパチなど活きの良い魚が釣れる。SEA SIDE HOUSEでは店主姉弟の感性と白秋コーヒーが味わえる
ライター:山崎 島
素敵なご兄弟の営む喫茶店
釣りを終えて、アドレナリン大放出の余韻に浸る。そんな時ってやっぱりコーヒーが飲みたくなっちゃったりしますよね?
そんな時、ナイスなキニナルを発見
バス停からも見える、このキニナル建物について
窓には、映画スターや有名絵画を描いたポスターが
これは
痺れる
入口には猫
店内には
映画スターの写真が
びっしり
なんていうか、だれかの頭の中に来たみたいな感覚。ちょっとびっくりするが、心地よい。しばらく無心に店内を見て回る。
お店のつくりは、昔ながらの喫茶店という感じ
個性的、という言葉では収まり切らないスケールを感じさせるこの喫茶店の店主であられるのはこのお二人。
鈴木満さん
加藤幸子さんご姉弟
城ヶ島で生まれ育ったお二人が、この唯一無二の喫茶店を切り盛りされている。お二人とはいろいろなお話ができて、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
「SEA SIDE HOUSE」がオープンしたのは1988(昭和63)年の11月。もともとこの場所でお土産物屋さん兼食堂「千鳥亭」を経営されていた鈴木さんたちのお父様が、城ヶ島大橋ができて少し経ったころ亡くなり、鈴木さんが商売を始められた。
「ハンバーガーショップなどのチェーン店をやろうと思っていろいろ当たったのですが、この島ではなかなか商売が成り立たないと思われたのか、契約することができませんでした。だったら自分たちの思うような喫茶店をやろう、となりまして。『浜の家』という屋号を英語に変えて『SEA SIDE HOUSE』と名付けました」と、同喫茶店ができるまでの経緯をお話くださった。
ちなみに、城ヶ島がにぎわっていたころについては「私が知っている中では1960(昭和35
)~1965(昭和40)年ごろでしたね。1年に369万人もの観光客が来ており、観光客向けの商業施設も、60店舗ほどありました」とのこと。
それからキニナル、このお店のいでたちについて
鈴木さんは大の映画好き、というか、本当に博識な方で、映画から文芸、政治や科学まで、さまざまな分野に精通されている。
「映画はとても好きで、神奈川から東京の名画座はほとんど行ったことがあります。昭和40年代には三崎にも映画館が3つほどあり、よく見に行っていたのですが、全て閉館してしまいました」
「それからはTSUTAYAでDVDやVHSを借りてみています。最近はTSUTAYAで見る物が無くなってしまったので、見たい作品をリクエストしています」とのこと。なんと、鈴木さんはTSUTAYAの特別会員でもいらっしゃる。どれだけの作品をレンタルしたら、特別会員になれるのでしょうか。
鈴木さんの「世界映画ベスト100」がまとめられたプリント
500バージョンもあり、マニアックな作品からメジャーな作品まで、幅広いジャンルが書き留められていました。今までに見た映画はなんと6000作品以上。
このほかにも、鈴木さんが独自に勉強されたまとめノートも何冊もあった。「僕はあまり記憶力がよくないので、書き留めておかなければわすれてしまうんです」と、とても謙虚なお人柄。
そしてこちらの絵は
加藤さんの作品
小さいころから絵を描くことが好きで、映画スターや有名絵画の模写、島の風景を書き続けていらっしゃる。「記念に」と素敵な作品を1枚頂いた。部屋に飾らせていただきました。
鈴木さんと加藤さんとお話しながら
北原白秋が好んで飲んでいたと言われる白秋コーヒー(450円)と
程よい甘さがうれしいカフェモカ(550円)をいただいた
こちらもきちんとおいしく、満足。島をアクティブに満喫した後には、同喫茶店の美味しいコーヒーと興味深いお話で、文化的に1日をしめるのはいかがだろうか。
猫は相変わらずこのポジション
ひょっと出かけたら、思わず長居してしまいたくなる、城ヶ島。これから新たな観光地として注目されるであろうこの島の魅力の一部に、思いっきり惹きつけられた1日だった。
それから
いただいた鯛とイサキは・・・
山岸は吉田町のTrattoria & Bar PORTO(トラットリアアンドバルポルト)の亀崎さんに
こんな素敵にカルパッチョにしていただき
山崎は夜中に目をギンギンにさせながら自分でさばいて・・・
煮つけにして
美味しくいただきました。臭みがなく、身が引き締まっていて、とても美味しかった。ごちそうさまでした。
取材を終えて
城ヶ島のこれからの可能性にわくわくさせられる取材だった。
「SEA SIDE HOUSE」でひいた卓上おみくじ
金銭上のトラブル「も」って、そんなあ・・・
―終わり―
J's fishing
http://js-fishing.com/
∵さん
2015年11月01日 12時03分
尉(じょう)ヶ島だよね…ちなみに城ケ島大橋は、夜間は無料で通れます。怪し過ぎるビジュアルで近寄るのも憚られた喫茶店のレポートが良かったです
波狼丸さん
2015年10月30日 11時33分
「尉」の読みは「い」ではありません、「じょう」です。だから、じょうがしま!
八景のカズさん
2015年10月30日 11時22分
なが~く待ってました!レポートありがとうございます。外観はTVを見て知っていましたが、料金が「高!!」と時間も短いし、元は取れるか非常に心配でした。でも船釣りと考えるなら十分コスパは高いかも。但し、ただの釣り堀と侮ってはいけないですね。「海老で鯛を釣る」ならぬ「カワハギを使って鯛を釣る」!美味しいネタ頂きました。「SEA SIDE HOUSE」は久しぶりに見ました。以前初めて見たときシュールな感じがして恐る恐る入ったことあるのですが、いやいや!猫好き、映画好きには癒しの空間で、まだ健在で良かったです。お出かけ前のケガとおみくじで凹むことがあったようですが、気持ちを明るく過ごせば嫌なことはすっ飛びます。