新たな街の魅力に出会って。はま旅Vol.28「十日市場編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第28回は、住宅街のイメージが強い十日市場駅。そこには新たな町の魅力が生まれようとしていた。
ライター:ワカバヤシヒロアキ
夕ご飯を探して
お腹が空いてきたので、夕ご飯の場所を探す。
すると、大通りの向こう側に、オシャレな匂いのするお店が目に飛び込んできた。
トレセッテというイタリアンのお店だった
洋風の木製ドアを開けると、品の良い店員さんが迎えてくれた。
ご主人とお店を経営されている星野さん
こちらの定番メニューということで、ワタリガニのトマトクリームソーススパゲッティ(1380円)を注文。
なんて、贅沢なパスタなのでしょう
カニがそのまま乗っている上に、ソースにもカニの出汁が浸っていて抜群の美味しさ。
私が今まで食べたパスタの中で、一番贅沢だと思う…。
パスタの後に、カニの身を一つ一つ堪能した
食後、落ち着いて店内を見渡すと、インテリアに特徴があることに気付く。
不思議そうに見ていると「それ、近くのアーティストの作品なんですよ」と教えてくれた。
おおわく涼子さんの作品
OZAWA MIKA さんの作品
作品によっては、購入もできるそうだ。
また、店では音楽イベントを開くこともあり、料理以外にも魅力があることがわかった。
ここトレセッテでは、様々な形で地域の人が交差している。
最後はお酒をいただいて
美味しいパスタをいただいて、この旅の最後に訪れたのは「猫舌亭」というBAR。
トレセッテの近くにある隠れ家的なお店
カウンターとテーブルが並ぶ店内。ということで、私はカウンターに腰を据えることに。
親子で店を出していて、もう13年も経つのだそうだ
メニューの中に新潟ビールという珍しいものを発見した。
新潟ビール エディンバラ(650円)
新潟の地ビールは、十分なコクに包まれていて深い味わいがある。
苦みが少なく飲みやすいと女性にも人気のようだ。
鶏のせせりの炙り焼き(700円)
鶏の首の肉を使ったせせり焼きは、宮崎県産の鶏を使った本格料理。
焼酎や日本酒によく合うと女将さんは言っていた。
一人で食べるには量が多かったが、どんどん食が進む。
お店の隣の会社に勤めるという右田さん御一行
お店の方は写真を断られてしまったので、常連さんの写真を。
会社が近く、よく来るそうで、おおいに盛り上がっていた。
あまり飲食店のない十日市場。この猫舌亭も地元の人にとっては貴重なお店なのだろう。
最後に
十日市場からは、飲食店がどんどん減っているそうだ。
ただ、それに代わる形で、にいはる里山交流センターや、小学生のボクシングジムなど、新たな町のカラーが生まれつつあるように思う。
飲食店に人が行き交うことも含め、一つ一つは小さなものかもしれないが、それぞれが町のパワーの一端を担っていることは間違いない。
新たな魅力が十日市場に生まれようとしており、近い将来が楽しみになる「はま旅」であった。
■今回のはま旅「十日市場」周辺
・「にいはる里山交流センター」 横浜市緑区新治町887
・「にいはる市民の森」 横浜市緑区新治町1193
・「協栄スポーツクラブ」 横浜市緑区十日市場804-2-2
・「ゴア」 横浜市緑区十日市場町817-2
・「トレセッテ」 横浜市緑区十日市場町871-32
・「猫舌亭」 横浜市緑区十日市場町872-1
―終わり―
素浪人さん
2014年07月06日 17時15分
昔、十日市場中学校で教員をしていたので、興味深く読んだ。新治市民の森は、昔は三保市民の森と言っていたように思うが。東京オリンピックが開催された頃、横浜港に外国から観光客を迎えるに際し、見栄えや体裁の悪い水上生活者や浮浪者を港から遠く離れた所に収容するために作られたのが、十日市場市営住宅だった。いわば飛鳥田市政の棄民策だった。十日市場が長くスラム地区と言われていたのはそのためだ。最近市営住宅は解体、廃止され、普通の住宅地区になったと聞く。良いことだ。
小肥猪さん
2013年10月05日 11時53分
幼稚園 小中学校 十日市場だった!なんだか懐かしい たまに車で通るがかなり街並みは変わった!
まるーべりさん
2011年10月08日 19時46分
地元の人ですけど、中に入ったことがないお店ばかりなので興味深く読みました。家族で行くのはマクドナルドと回転寿司の魚屋路です。新治は、十日市場というよりは遠くの地区という感じがします。