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横浜のココがキニナル!

磯子区岡村にある三殿台遺跡についてどのような歴史があり、またどうして三殿台という名前になったのか? 一日にどのぐらいの人が来るのか気になります。(いちごちゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果

三殿台遺跡は縄文・弥生・古墳時代のムラ跡の遺跡。この地域にあった字名が由来。来館者数は平日20~30人、行楽シーズンは100人~200人ほど。

ライター:橘 アリー (2012年11月27日)

古の歴史の地

横浜の歴史というと、開港からのものが多く注目され、それ以前のものは影を潜めがちであるが、横浜には原始時代からの歴史があり、その遺跡が横浜の中央部に残っている。
そんな古の歴史の地である三殿台遺跡を、名前の由来なども含めて、辿ってみることに。

三殿台遺跡の所在地は横浜市磯子区岡村4-11-22で、「横浜市三殿台考古館」という名称で保存管理されている。ちなみに、“三殿台”は、“さんとのだい”と読む。
 


「横浜市三殿台考古館」の案内図(横浜市三殿台考古館のパンフレットより)




遺跡発掘から「横浜市三殿台考古館」開館までの経緯

岡村は坂が多い地域で、「横浜市三殿台考古館」も標高55mほどの小高い丘の上にあるので、訪れるのには坂を登って行くことになる。入り口は、公立の小中学校のような雰囲気である。
 


「横浜市三殿台考古館」の入り口


中に入って行くと、平坦な広い空間が広がっている。
 


入り口の正面から見た様子


広さは約8000平方メートルで、おおよそ野球グラウンドほどの広さ。中には、事務棟・展示室・住居跡保護棟・復元住居(縄文時代・弥生時代・古墳時代)がある。
 


「横浜市三殿台考古館」全体の地図(横浜市三殿台考古館のホームページより)


館内を、歴史などの説明を伺いながら「横浜市三殿台考古館」の橋口豊さんに案内していただいた。
 


橋口豊さん


展示室には、三殿台遺跡の歴史や発掘の様子が記されたパネルや、ここで発掘された縄文時代・弥生時代・古墳時代の土器や石器などが展示されている。
 


展示室の様子
 

展示室の中


展示されているパネルによると、三殿台遺跡は、最初は、この周辺の丘の斜面に貝塚が点在していたことから明治30年代に「屏風ヶ浦岡村貝塚」として学会誌に紹介され、それをきっかけに注目されて小規模な発掘調査が何度か行われた。

その後、1961(昭和36)年の夏に、隣にある岡村小学校(当時は横浜市立滝頭小学校岡村分校)の校地拡張の予定地になっていたので、研究者・小中高生・大学生・横浜市民など約5000人による大々的な発掘調査が行われ、それにより遺跡全体が発掘されたようだ。

なお、三殿台と言う名前の由来は、かつてこの地域に三殿台という字名があったためのようである。しかし、その三殿台という字名の由来はわからないようだ。

約5000人による発掘調査は、さぞ盛大なものだったのではないだろうか。
広大な遺跡の写真を見ていると、多くの人々が胸をときめかせながら発掘作業を行っていた様子が思い浮かんでくる。
 


1961(昭和36)年に発掘された三殿台遺跡の航空写真(展示パネルより)
 

発掘の様子が記されている展示パネル


大々的な発掘調査の結果、縄文時代・弥生時代・古墳時代の竪穴式住居跡が約270軒見つかった。
 


弥生時代の展示パネル
 

弥生時代の道具
 

弥生時代の土器
 

古墳時代の展示パネル
 

古墳時代の道具
 

古墳時代の土器
 

縄文時代のパネル
 

縄文時代の道具
 

縄文時代の土器


このように、弥生時代の住居が多く発見され、当時のムラ(集落)跡としては大変貴重なものであった。三殿台遺跡は、大岡川流域の原子・古代のムラや当時の生活様子を知ることができる重要な遺跡として、1963(昭和38)年に永久保存することが決まった。1966(昭和41)年に国の指定史跡になり、1967(昭和42)年には、「横浜市三殿台考古館」として開館し、公開されるようになったそうだ。

なお、貝塚跡は、「横浜市三殿台遺跡」入り口前の道路の下にある。
この貝塚は北側貝塚と呼ばれていたもので、1987(昭和62)年に確認調査が行われ、貝殻や獣や魚の骨、縄文時代から古墳時代にかけての土器などが発見されたそうだ。
そして、貝塚は、剥ぎ取り標本として展示室に展示されている。
 


貝塚跡はフェンスで囲まれている
 

壁面の茶色いものが、貝塚の剥ぎ取り標本


三殿台遺跡の歴史がわかったところで、今度は遺構跡や復元住居を見てみることに。

今度は住居跡保護棟をご紹介・・・詳細は次のページ≫
 

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