神奈川県の選挙区はどうやって決めたの?
ココがキニナル!
衆議院小選挙区制選挙区ですが、神奈川県は1区から18区まで分かれています。この1区から18区までの区割りはどのようにして決めたのでしょうか?(恋はタマネギさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
衆議院小選挙区制選挙区は各区の人口にできるだけ差がでないように、かつ、隣接する行政単位のグループで構成されたものだった!
ライター:吉田 忍
衆議院が解散され、12月16日に総選挙が行われる。はまれぽでは選挙に向けていろいろな記事を予定しているが、まずは神奈川県の小選挙区がどうなっているのかを調べてみた。
衆議院議員選挙の選挙区はどのように決められたのか
神奈川県の衆議院小選挙区の区割りは下図の通り。
この区分けはどのように決められたのだろう。神奈川県選挙管理委員会でお話を伺った。
すっかり色付いた銀杏が美しい神奈川県庁
神奈川県選挙管理委員会の上村さんによると、選挙区は「衆議院選挙区確定審議会」が決めているとのこと。
神奈川県選挙管理委員会は本庁舎にある
1993(平成5)年に選挙制度が改定され、各選挙区から1人を選出する「小選挙区制」と政党に投票し得票率に応じて議席配分する「比例代表制」が導入された。
小選挙区はこの時に決められたもので、1票の格差を少なくするため、各選挙区の人口にできるだけ差がなく、かつ、隣接する行政単位(市区町村など)のグループで構成された。
また、その後の人口変動により見直すシステムとして、「衆議院議員選挙区画定審議会設置法」が制定され、「衆議院選挙区確定審議会」が発足している。
この審議会の目的は、各選挙区の人口の均衡を図るもので、「その最も多いものを最も少ないもので除して得た数が2以上とならないようにすることを基本とする」と定めている。
つまり、一票の格差が2倍以上にならないようにしようとするもの。
2012年現在、衆議院議員の定数は480人で、小選挙区から選出されるのは300人(180人は比例代表で選ばれる)。
神奈川県には18の小選挙区があり、そこから18人が選出されるのだが、これは2002(平成14)年に前出の「衆議院選挙区確定審議会」の勧告により改定が行われた後のもの。
2002年の衆議院議員小選挙区の区割り変更 *総務省ホームページより
神奈川のほか、埼玉や千葉などで選挙区が増え、逆に北海道や山形などでは選挙区が減少している。この改訂により神奈川県では、それまで17だった選挙区が18に増加した。
2002年以前の神奈川県の区割り *神奈川県選挙管理委員会資料
改定前の区割りを見てみると、横浜市の中心を第1区とし、それを取り巻くように第2区以降第17区までが順番に割り振られているのがわかる。