家系で極太麺を使っている店はどこだ!?~横浜の家系ラーメン全店制覇への道 其の拾
ココがキニナル!
「家系ラーメン全店制覇への道」 今回お送りするのは、食べごたえのある極太麺を使用し、腹の底から満足感を味わえる「豚骨番長」「せんだい」「萩原家」の3店舗を一挙お届け!!
ライター:はまれぽ編集部
横浜市内の「家系ラーメン」店を全店調査するという無謀とも呼べるこの企画。前回は番外編として横浜市外に本店を構え、そこから支店として横浜市に上陸した店舗、名付けて「逆輸入系」家系ラーメン店を3店舗紹介してきた。
逆輸入だけどクオリティ抜群!(by 編集部・長谷川)
某日、家系プロジェクト本部では今後の方針を決めるべく、ミーティングが行われていた。だが、その中にマーコ氏の姿がない。まさか、なにかあったのでは・・・そんな重苦しい空気の中、編集部・松山のスマートフォンから軽快な着信音が鳴り響く。
マーコ氏だ――
即座に松山からスマートフォンを奪い取り、受信ボタンをタップする。「マーコさん! いまどこにいるんですか!?」。千葉が声を荒らげ対応している。電話の向こうではマーコ氏がなにかトラブルに巻き込まれたのだろうか?
「つ・・・ついに・・・極太麺の家系ラーメン店をはっけ・・・ゲブゥ!」
マーコ氏の身にいったい何があったのか!?
そんな最後の声(?)を残し、着信が切れる。いったいマーコ氏の身になにがあったのか? GPS機能を使ってみると、横浜市某所にマーコ氏のスマートフォンが反応している。そこでマーコ氏の安否を確認すべく、新人ライター・千葉こころを引き連れ現地へ飛んだ。
太麺に濃厚スープが絡みあう! 「豚骨番長」
GPS機能が反応したのは、家系プロジェクト本部からほど近いところ。どうやら京急線日ノ出町駅から徒歩4分にある家系ラーメン店「豚骨番長」の店頭付近のようだが、姿がない・・・。「いったいどこへいったのか・・・?」
そう思い、ふと横の建物入口を見てみると・・・
なにやってるんですか!?
「いや~メントスガイザーをやって一気飲みしたら、えらい目にあいましたよ」とカラカラ笑っている。ちなみにメントスガイザーとは、コーラの入ったペットボトルにメントスを一気に数粒入れると、急激に炭酸が気化して泡が数メートルの高さまで吹き上がる現象。それを実際にやるだけでなく、飲む人がいるとは・・・。
「今回、極太麺を使った家系ラーメン店を3店舗見つけたので一緒にいきましょう」とマーコ氏。なんだか腑に落ちないが、ネタ度の高いこの店舗を見逃すわけにはいかない! まずは1店舗目の「豚骨番長」の調査を開始した。
マーコ氏(左)とライター・千葉。これからはメガネコンビと呼ぶことにしよう
1人でも家系ラーメン店で食べるという千葉
話を伺ったのは代表取締役の花澤昭彦(はなざわあきひこ)さん。同店は京急線日ノ出町駅近くに本店を構える超濃ドロ系ラーメン店「日の出らーめん」のセカンドブランドとして、2013(平成25)年7月中旬にオープン。店名の由来は、とんこつを扱うラーメン店の中でトップを狙えるようにとの思いから名付けたそうだ。
店員が着用しているTシャツのバックにも「日の出らーめん」の文字が
同店の特徴といえば、「日の出らーめん」の血を受け継ぐかのような約5ミリの太麺を使用。オープン当初は丸山製麺を使用していたそうだが、自分たちの味を追求した結果、現在使用している菅野製麺に落ち着いたという。
この麺の太さ! 食べごたえバッチリ
そんな重量級の麺を支えるのは、この濃厚なとんこつスープ。どっしりした味わいかつ、とんこつ、しょう油、チー油のバランス感が心地よい。これは鹿児島産の上質なガラを使用し、臭みを抑えてうま味を極限まで引き出しているそうだ。
真剣なまなざしで麺上げをする花澤氏
店主いわく、菅野製麺のモチモチした食感で食べごたえのある麺を生かすために、いろいろな家系ラーメンを食べ歩いて工夫を重ね、いまのスープができあがったという。たしかに見た目だけでもボリューミーさが伝わってくる!
とんこつしょう油ラーメン(600円)
さて、いよいよ実食開始としよう。喉が鳴るのを抑えながら箸を手に取り、ふと目の前の影に気が付いて見上げると・・・
「極太ってちょっと卑猥な響きがしません?(byマーコ)」ってやかましいわ!
噂に違(たが)わぬ太麺は食べごたえ抜群! 濃厚スープもほどよく麺に絡み、箸がどんどん進んでいく。スープにレンゲをおとし、ゆっくり口に含むと濃厚な豚のエキスが口内にほとばしる。さて、それでは恒例のチェック事項だ。
スープを凝視するマーコ氏。普通のラーメンですよ?
>家系マイスター・マーコ氏
動物性のまろやかさと、ほどよい醤油感のバランス感が素晴らしい。ただ、中毒性という視点から言えば、あと少ししょう油を効かせることでとんでもない戦闘力になると分析する。
>編集部・千葉
バランスがとても良いので、飽きずに最後まで食べ続けることができる。麺も食べごたえがあり、横浜の家系ラーメンと比べてもクオリティの高い一杯でしょう。
じっくり吟味するライター・千葉
>ライター・千葉
店名だけ聞くとギットギトのとんこつスープが出てくるようなイメージがありますが、全然そんなことありませんでした! 店内もきれいだし、女性も安心して入れますよ。
既食メニュー:ラーメン(650円)
ネタ度:★★★☆☆(星3つ)