綱島駅前の三井住友銀行脇にある「お金に困っていそう」な謎の像、一体どうしてこんなことになった?
ココがキニナル!
綱島駅前の三井住友銀行の入り口脇にある像がキニナル。銀行の前に設置するにはあんまりふさわしくない気がするんですが...(だいさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
この銅像のタイトルは「結い」。1996年に「水と花と彫刻文化のある街」を目指す一貫として設置された。お金に困っているかどうかは不明
ライター:人見 静馬
奇妙な像の投稿である。とかく、公共の場に設置されている像は奇妙なポーズをとっているものである。中には意味不明なものもある。しかし、それにはなにがしかのメッセージが託されているのであろう。見る人が見れば分かるのだ。多分。
投稿にあった写真
だが、これはいかがなものか。銀行の前で頭を抱えるポーズというのは。どう考えても1つしかメッセージを読み取れないが・・・。
筆者に読み取る力が無いだけか、あるいは作者のユーモアなのか。
どっち?
綱島
まずは像の実物を見てみようと、筆者は一路東急東横線・綱島駅へと向かった。チャリンコで。
すると、件(くだん)の像は駅の前も前、実に目立つところにあった。
どこがどうなっているのか
どうやら頭を抱えているわけではないようである。かといって、では何かほかの意図が見える格好なのかというと、そういうわけでもない。謎は深まる。
近くで見れば見るほど奇妙
表情は確認できない
像のタイトルは「結い」というらしい
この像、まさか落し物だというわけでもあるまい。となれば、どこかしらが管理しているはずである。
銀行の敷地にあるのだから、銀行が管理しているだろうか?
実に安直な考えで筆者は目の前の銀行に訪ねてみた。が、知らぬとの返答。考えてみれば銀行がこういった像を設置しているという例は見たことも聞いたことも無い。
ではどこが・・・。
手がかりを探して商店街を彷徨う筆者。と、数分ほどして近場の看板に書かれていた団体名を発見する。「西口商栄会」。
商店街で設置していると考えるとシックリくる。
綱島商店街協同組合・綱島商店街連合会
連絡をしてみると、果たして銅像の設置は商店街が行ったものであった。
しかし正確には「商栄会」だけではなく「綱島西口商店会」との合同での設置らしい。どちらも「綱島商店街協同組合・綱島商店街連合会」に所属しているということで、連絡先が一緒だったことに救われた。
一体、あの像はどういう意味があり、どういう経緯で設置されたものなのか。
綱島商店街協同組合理事長、中森伸明(なかもり・のぶあき)さんに聞く。
中森伸明理事長。非常にお元気な方
中森理事長が言うには、実は像はあれ1つではないらしい。
実は、イトーヨーカドー綱島店近辺の綱島モール商店街は「水と花と彫刻文化のある街」をコンセプトとしており、いたるところに彫刻を設置しているとのこと。
ちなみに、モール商店会の中核をなす通りの名はパデュ通り。フランスのショッピングセンターから取った名で、日本語での意味は「神へ通じる道」。文化の香りが。
モール商店会パンフレット
その独特の町並みは雑誌にも取り上げられたことがある。
Walkerシリーズも随分と細分化しているものである
綱島彫刻ワンダーランド。やはり誰が見てもワンダーなのだ