2027年に開通予定のリニア中央新幹線の影響で、相模原はどう変わる?
ココがキニナル!
相模総合補給廠の返還やリニア新幹線開通などで発展が期待されるJR相模原駅周辺は、どう生まれ変わるの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
2015年度中に整備計画を作成、2027年度に新たなまち開きをしたい考え。商業施設や国際コンベンション会場などを整備する案もあるが、詳細は未定
ライター:はまれぽ編集部
「相模原ヒルズ」?
在日米軍施設「相模総合補給廠(さがみそうごうほきゅうしょう)」の一部返還によって2018年度にスポーツ・レクリエーション施設の全面開園を目指すJR相模原駅と、2027年に東京―名古屋間で開通を目指すリニア中央新幹線駅の誘致が決まっているJR橋本駅の一体整備を目指す相模原市は、相模原駅周辺の整備イメージを公表した。
赤い丸が相模原駅、青い丸が橋本駅
リニア中央新幹線と同じ2027年の「まち開き」を目指す。総工費は未定。
市が公表した相模原駅の整備イメージ(相模原市ホームページより)
現在の相模原駅は北口に補給廠、南口に既存の商店街が広がっている。
補給廠が広がる北口と
駅ビルや商店街が広がる南口
首都圏南西部の玄関口で、神奈川県の北のゲートとしての役割を果たしていくため、相模原市は相模原・橋本の両駅を一体的なエリアとして捉え「広域交流拠点」の形成を目指している。具体的な計画を市建設局まちづくり計画部相模原駅周辺まちづくり課の岩山勇人(いわやま・はやと)総括副主幹に聞いた。
市の広域ネットワーク形成方針(相模原市ホームページより)
岩山総括によると、相模原市は両駅の一帯を「首都圏南西部の持続的な成長の源泉」と位置付け。2014(平成26)年6月に策定した「相模原市広域交流拠点基本計画」で掲げる「未来を拓くさがみはら新都心」の理念のもと、整備を進める。
計画において、相模原駅については「交流の中心となる駅前空間」という基本コンセプトが確定。「人の交流」「交通の連携」「防災機能の充実」を軸に、「安全とゆとりある文化・行政が集積する中枢業務拠点」を目指す。
相模原駅周辺のまちづくりコンセプト(相模原市ホームページより)
相模原駅北口では広域防災拠点や行政施設、大規模な商業施設などの整備を検討。リニア中央新幹線が隣駅の橋本駅に停車することから国際会議などの需要が増すことも想定し、国際コンベンション施設の導入も視野に入れる。
相模原駅の機能配置の一例
岩山総括によると、「南口に商店街があることから、機能分担も踏まえ『表参道ヒルズのような、高級感があって、非日常的な施設が望ましい』との意見もある」という。