伊勢佐木町、横浜松坂屋跡地には何が出来る?
ココがキニナル!
横浜松坂屋の跡地には、何が出来るのでしょうか?また、最近伊勢佐木町の人出などは増えているのでしょうか?(KZさん、まよっちさん、はまとみさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「伊勢佐木町SC(仮)」という3階建てのショッピングセンターが2012(平成24)年2月にオープン予定! また、伊勢佐木町の人出はここ2~3年増加している
ライター:橘 アリー
消えた「街の顔」
伊勢佐木町のシンボルとして横浜市民に愛されてきたデパートであった横浜松坂屋が2008(平成20)年10月26日に閉店してから、今年の10月で早くも3年が経つ。
今時のデパートのような華やかさは無かったが、アールデコ調の装飾の建物は伊勢佐木町の顔と言える存在で、訪れる人をホッとさせる落ち着いた雰囲気だった。筆者はかれこれ30年位前から伊勢佐木町を知っているので、非常に思い出深い場所であった。
閉店の日の松坂屋前
閉店後、横浜松坂屋本館(横浜市中区伊勢佐木町1丁目)の跡地の再開発として商業施設の建設が始まったが、約2800平米の土地にいったい何が建設されているのだろうか。
囲いの中で、工事は着々と行われている
歴史的建造物だった横浜松坂屋
横浜松坂屋は、1864(元治元)年に群馬県高崎市出身の茂木惣兵衛が、横浜市中区弁天通に創業した「野澤屋呉服店」を前身とし、1910(明治43)年に伊勢佐木町1丁目に支店として百貨店「野澤屋」をオープン。
大正の世界大恐慌、関東大震災などによる深刻な被害が続き、1945(昭和20)年の横浜大空襲で本館では奇跡的に空襲を逃れたものの、戦後に一時期進駐軍に接収されてしまう。
その後、仮営業所として吉田町などで営業を続けた後、1953(昭和28)年に建物の2階以上が接収解除となり1955(昭和30)年には全館復旧。そして1977(昭和52)年に横浜松坂屋と改称された。
アールデコ調の外観
2004(平成16)年には本館と西館が横浜市に現存する戦後唯一のデパート建築として、「歴史を生かしたまちづくり要綱」に基づいて、「横浜歴史的建造物」に認定された。その際には市からは4,383万円を助成して、すす汚れていたアール・デコ調の外壁の洗浄など改修工事に充てられていた。
しかし、売上の減少が続き経営は悪化。また、建物の老朽化が著しくなり、やむなく2008(平成20)年10月26日に144年と言う長い歴史に幕を下ろした。
囲いの中の建物の正体は?
そんな横浜松坂屋跡地に建設を行っているのは、「J.フロント リテイリング株式会社」のグループ企業の大丸コム開発。そこで囲いの中の建物の正体について、横浜プロジェクトリーダーの宇都宮氏に伺った。
店舗建築中の間、この中に「横浜プロジェクト」の事務所が置かれている
―どのような施設が出来るのですか?
3階建のショッピングセンターです。1階は食料品を中心としたフロアで、横浜の地元で有名な菓子店や鮮度感にこだわったスーパーマーケットなどが入り、2階は物販関係で、カジュアル衣類や雑貨店などで、3階は美容や健康を切り口としたサービス関係で、美容室や整体サロンなどです。
―最初からショッピングセンターの計画だったのですか?
デパートとして建て替えることも検討しましたが、土地の面積からしてデパートとしては中規模であり、それでは事業として難しいと言うことも有り、面積に見合ったショッピングセンターを作ることになりました。
―オープン予定は?
2012(平成24)年2月の予定です。
―施設の名称は?
まだ確定していませんが、仮名称は「伊勢佐木町SC」としてます。今年の10月中には決まる予定です。具体的にどんな店が入るのかも、10月中にはお知らせ出来ると思います。
―建物の外観は?
横浜松坂屋が「歴史的建造物」になっていたことも有り、以前のアールデコ調のイメージの外観になります。
「伊勢佐木町SC(仮)」のイメージ図