桜木町の「東京電力の碑」が地面に埋もれているのはなぜ?
ココがキニナル!
桜木町の鉄道創業の地の碑の近く、地下道への壁際に東京電力の碑があるというか、埋もれています。これはなんですか? それと、どうして埋もれてるのでしょうか?(Aloha.Rickyさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
東京電力の電力ケーブルが通る地下トンネルを指す標石。2005年ごろに標石周辺の道路を舗装した際に標石の最下部の文字が隠れる形になった。
ライター:小方 サダオ
道路に埋もれた標石
JR桜木町駅の近くに東京電力の碑がある、という。「鉄道創業の地の碑」のそばにあり、電力事業関係の歴史を記念する碑なのだろうか?
また埋もれている理由もキニナル。
早速現場に行ってみた。
東京電力の石碑(青矢印)(Googlemapより)
桜木町駅で降りて、大岡川方面に南下する。
すると横浜桜木郵便局の近くに「鉄道創業の地の碑」が立っている。
その近くにある地下道入口のそばに、その標石はあった。
JR桜木町駅
横浜桜木郵便局の近くにある「鉄道創業の地の碑」
野毛方面につながる地下道入口
標石の下の部分が地面の下に埋まっているようだ
高さ70cmほどの四角柱の標石で、舗装された歩道の上に立ち、周囲はコンクリートで固められている。正面には「東京電力株式会社」とあり、向かって左側面には「昭和四十六年四月二十日 東京南施用第百八六号」、右側面には「使用地積 二百六十二」、背面には「口径二千六百耗 土被二十m」と記されている。
一見普通の標石に見えるが、正面の「東京電力株式会社」の“社”の文字や、右側面の“号”の文字の最下部が地面に埋もれていて、また左側面の“二百六十二”の下の単位も見えない。
「昭和四十六年四月二十日」に建てられたもののようだ
口径と土被(どかぶり)の数値が記されている
土被とは、地下の構造物の天端(上面)から地表面までの土砂の厚さのこと。
背面の下部の文字は埋まっていないようにも見える
標石の上部には矢印が彫られている。
上部に彫られた矢印
矢印の方向に東京電力の金網状のふたがある
矢印の方向には、金網状のふたが設けられていて、そこには東京電力のマークが記されている。
標石はこのふたに関するものかもしれない。
東京電力のマークが記された金網
それにしてもなぜこのような状態になってしまったのだろう?
標石には「昭和四十六年四月二十日」とあるため、建てられた後の周辺環境の変化のため埋もれてしまったのかもしれない。