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ハマスタでホームランボールをキャッチできる確率はどのくらい?

ココがキニナル!

ハマスタでホームランボールをキャッチすることはできるのか? どうしたらキャッチできる確率が上がるのかキニナル!(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

数字上の確率は2617分の1だが、座る位置などによって確率を上げられる可能性が高い。今後、ハマスタでホームランボールキャッチにチャレンジする。

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ライター:山口 愛愛

本当にハマスタはホームランが出やすいのか



スタンドへ向かって美しく伸びる放物線。湧き上がる歓声と悲鳴。1球でスタジアムが華やぎ、1球でヒーローになれるホームラン。我らの横浜DeNAベイスターズは、2015(平成27)年リーグ1位のホームラン数(112本)を記録。今シーズンも広島東洋カープに続き、リーグ2位の55本(6月20日現在)のホームランを放っている。

 

2015年はリーグ1位のホームラン数
 

編集部・小島とDeNAベイスターズの応援に行こうと話し、お互い「外野派」ということで盛り上がっていると、夢のような企画が浮かんできた。「ハマスタでホームランボールをキャッチしたい!」。いつでも心は野球少年なのだ。

野球中継の中でも「ハマスタはホームランが出やすい」という言葉を耳にする。これは本当なのだろうか? ホームランをキャッチできる確率がキニナってくる。

 

ホームランは出やすい?
 

2015年の球場別のホームラン数を比較してみると、最も少なかったのが、ナゴヤドームの69試合中56本。続いて甲子園の62試合中58本。横浜スタジアムでは、67試合中128本と、なんとナゴヤドームの倍以上も飛び出ていた。もちろんリーグ1位の数字だ。

2015年のハマスタでのホームランはDeNAベイスターズの71本と被本塁打の57本を合わせて128本。67試合開催され、1試合で約1.9本とほぼ2本に近いペースで出ていた。

 

昨シーズンの筒香選手は、ハマスタで16本のホームランを放った
 

キャッチできる確率を考えてみよう。外野の収容人数は立ち見も入れるとフルで5708人。週末はほぼ満席だが、試合によりレフト側が空いていることもあり、平均5000人と計算。

ポールやバックスクリーンに直撃したボールもたいていは選手が拾い、スタンドに投げ入れるので、すべてのホームランボールを取れるものとする。

年間67試合に外野5000人の観客が来場すると延べ33万5000人。これを128本で割ると、ホームランを手にできる確率は約2617分の1となる。

 

ホームランボールを手にするのは難しいか・・・
 

1日約2本のホームランが仮にレフト側とライト側に1本ずつ入るとして、ホームランボールをキャッチできるのは、応援している外野エリアの中でたった1人という概算になるわけだ。

これでは、やみくもに取りに行っても難しいかもしれない。アドバイスをもらえないかと横浜DeNAベイスターズ球団事務所を尋ねた。



ホームランボールの楽しみ方とは?



夢のような企画の取材に応じてくれたのは広報部・PR部の河村康博(かわむら・やすひろ)さん。

 

ハマスタからほど近い球団事務所へ
 

入社3年目となる広報の河村さん
 

スタンドに入ったボールは確実に観客がもらえるのか? 基本的なことから確認する。
「もしいらないという方がいたら、係員に渡して返してもらってもいいですが、もらう権利は取った方にありますよ」と河村さん。

では、メモリアルのホームランボールの場合はどうしているのだろうか? 「例えば100号やプロ初ホームランは選手も欲しがることが多いので、係員がお客さんに声をかけ、選手のサイン入りバットや私物などと交換してもらえないか交渉することがあります」

 

ホームランボールはサインボールとなってキャッチしたファンに返ってきた
 

観客がケガをしていないか必ず係員が確認に行き、その際に交渉するとのこと。インカムで外野スタッフに指示が入ることもあるという。

ホームランを期待できる選手を聞いてみると、「数字から見ても筒香嘉智(つつごう・よしとも)選手(16本〈リーグ2位タイ、6月20日現在〉)やロペス選手(14本〈リーグ4位タイ、同〉)ですね。ロペス選手は今のところケガで休んでいますが、左、右バッターとそれぞれ、ライトとレフトスタンドのホームランを楽しんでもらえると思います」とのこと。

左打ちの筒香選手は、今シーズン広角に打球が延び、センター寄り、レフトスタンドにもホームランを放っているので、どの席に座っても目が離せない。

 

ホームランだけでなくイベントも楽しみ
 

「横浜スタジアムは広さ的にホームランが出やすく、ほかの球場よりも確率は高いと思いますからね」と付け足した。

球場の広さを比較すると、中堅(ホームからセンター後方の一番深いところ)は12球団の本拠地の中で、甲子園球場と横浜スタジアムの118メートルが最も短い。両翼(ライト、レフトのポールまで)も94メートルと最も短く、各球場フェンスの高さは違うが、広さでは12球団で1番狭い球場といえる。

 

ハマスタは狭い球場
 

キャッチする際のポイントを伺うと「とにかく、ボールから目を離さず自分の席で捕れる範囲で安全に捕ってくださいね。ほかのお客様の視界を遮ぎるものは危ないので、グローブで捕るのが良いのでは? ファンクラブのキッズ会員にはグローブプレゼントをしています」とのこと。やはり、安全にキャッチすることが先決だ。

 

本気で捕るならグローブは必需品
 

ホームランが出やすいと言っても、1日2本。グローブの出番が少ないように思うが、「試合中のファウルボールも差し上げています」と河村さん。内野の楽しみもあるようだ。

「イニング間にバズーカーでTシャツを打ち込んだり、試合に勝ったあとには選手がスタンドにサイン入りボールを投げ込んだりするので、キャッチする楽しみにはほかの球場よりかなり多いと思います」。これなら、ホームランボールが取れなくても、モチベーションが上がりそうだ。

 

サインボールがもらえるかも
 

「あとは、どの対戦相手から多くホームランを打っているなど研究してみると、野球を見る楽しみも増えそうですね」と河村さん。なるほど。

「試合で使うボールは、試合日と対戦相手が刻印されているので一生の記念になると思います。捕った方は大事にしてくださいね」と笑顔で送り出してくれた。