ハマスタでホームランボールをキャッチできる確率はどのくらい?
ココがキニナル!
ハマスタでホームランボールをキャッチすることはできるのか? どうしたらキャッチできる確率が上がるのかキニナル!(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
数字上の確率は2617分の1だが、座る位置などによって確率を上げられる可能性が高い。今後、ハマスタでホームランボールキャッチにチャレンジする。
ライター:山口 愛愛
ホームランを呼び込む売り子を直撃
さらにアドバイスを求めて、横浜スタジアムから徒歩4分ほど、野球ファンが集まる「ホームランバー」へ。この企画にぴったりの店だ。筋金入りのベイスターズファンでもある新保(しんぼ)店長にお話を伺う。
2008(平成20)年に中区福富町にオープンし、同区常盤町に移り2年目
大洋ホエールズ時代には高木豊(たかぎ・ゆたか)さんのファン
「川崎球場のころはお客さんがガラガラで、練習のときなんか捕り放題だったけどね。今は外野もぎっしり混んでますからね」といい、「やっぱり筒香選手のときがチャンスでしょうね。旗の揺れ方で風を見るのもポイントかもね。全体的には、スタンドを前と後ろで横に割ると前の方が捕れると思いますよ」とのアドバイス。営業しながら試合中継を気にかける新保店長ならではの分析だ。
「あと裏技で捕れそうなのが、ヤクルト・バレンティン選手の場外ホームランボール。営業中でも信号のタイミングが合えば、走って捕れるんじゃないかと思って狙っています(笑)」と奥義を教えてくれた。
実際にパワーヒッターが打撃練習をしているときは、横浜公園内でスタッフが「場外ホームランが飛んでくる可能性があるのでお気を付けください」とアナウンスしているので、場外ホームランを狙うのも手かもしれない。
呑みながら大画面で野球観戦ができる店内
印象に残っているホームランを聞くと「筒香選手のサヨナラホームランとかあるけど、やっぱり阪神の鳥谷敬(とりたに・たかし)選手のホームランでしょうね」と苦笑い。
というのもホームランバーには、2009(平成21)年に鳥谷選手のホームランが顔面に直撃したが、今でも元気に売り子を続けている伝説のスタッフがいる。
横浜スタジアムで焼酎の売り子をしながら、ホームランバーのスタッフとしても働いている高瀬梨奈子(たかせ・りなこ)さん。
ネットニュースやテレビ番組でも紹介され話題となった高瀬さん
ここには高瀬さんと合わせ4人の売り子が勤めており、ハマスタの試合後に出勤することが多いので、二次会感覚で続きを楽しめるのも魅力だ。
「危ない! って声が聞こえてきて振り返ったら、頬にボールが直撃して本当にビックリしました」と当時のことを思い起こす高瀬さん。「医務室に行って痛み止めをもらってから、病院に行きましたね。けっこう腫れましたけど、数週間で治りましたよ」と笑顔を見せる。
そのときのボールは、男性常連客が拾い、お見舞いがてらホームランバーに届けてくれたそうだ。
そのホームランボールがコレ! TBSがオーナー時代のボール
高瀬さんが伝説といわれるのは、これだけではなかった。「2年連続でホームランボールに当たるとは思わなかったですね」と続ける。翌年の2010(平成22)年にはヤクルトスワローズの畠山和洋(はたけやま・かずひろ)選手のホームランがふくらはぎに直撃したのだった。
「近くのお客さんとしゃべっていて、危ない! と聞こえましたが、ふくらはぎにスコーンと当たりました。当たった後の写真がありますよ。2回目だったからまわりも『大丈夫でしょう』と扱いが軽くなった」と笑う。
よく見るとボールの縫い目までアザになっている
当たったときにいた位置を聞いてみると、両方ともライトスタンドで鳥谷選手のときが最前列の通路ややポール寄り、畠山選手のときが下から2段目でライトとセンターの中間地点くらいとのこと。前の方の席が捕りやすいというのは有力情報であるかもしれない。
売り子歴12年目を迎え高瀬さんのファンも多い
ホームランボールを呼び込む売り子は、「捕る確率を上げるなら、頻繁に行くことでしょうね。間違いない! 当たると本当に痛いので、ボールから目を離さなさず、気を付けてくださいね」と力を込めた。
新保店長は「1球で球場の雰囲気や流れを変えられるホームランは野球の醍醐味。今のDeNAベイスターズはどの打順からでもホームランが出るのも面白い。プロ野球界で20勝1番乗りをして3位以下になったのは2015(平成27)年のベイスターズが初。2016年は20敗1番乗りで、今まで3位以上になったチームがないというから、クライマックスシリーズに進出して前人未踏の記録をつくってほしい。がんばってボール捕ってくださいね」と我々にもエールを送ってくれた。
店内には1998年に日本一に輝いた当時の選手のグッズも
ということで、ホームランが飛んできやすいのは本当に前の方なのか調べてみる。我々が捕りたいのは、もちろんDeNAベイスターズ選手のホームランボール。そこで昨年のDeNAベイスターズ選手112本ホームランすべての打球の方向を確認してみた。
映像を見ながら、およその落下地点をマークしていく。地道に長い作業を続けていくと面白いことにポイントが明らかになってきた!
フェンスが高い(最も高いところで5.4メートル)ハマスタの特徴なのだろうか、スタンドの前の方に落ちる打球が多いようだ。その中でも選手によって特徴がある。例えばロペス選手はホームラン25本のうち半数以上が、レフトポール直撃の2発をふくめ、ポール際の前列から中段辺りに打っている。
ロペス選手はほぼポール際。選手によって軌道の特徴が違う※クリックして拡大
ハマスタライトスタンドのポイントが明らかに※クリックして拡大
ハマスタの場合、筒香選手をはじめ、梶谷隆幸(かじたに・たかゆき)選手など左バッターのホームランは、ほぼ前の方でライト側も全体的にポール際に寄っていることが明らかとなった。あくまでも昨年の傾向だが、座る位置が見えてきた。
今後は河村さんの助言の通り、対戦相手のデータも駆使し、実際にホームランボールキャッチに臨む。さて、ハマスタで夢をつかむ日はくるのだろうか。
取材を終えて
数字上は2617分の1かもしれないが、高瀬さんが2年連続でホームランボールに直撃していることを考えると、運よくキャッチできる気がしてくる。一見、悪ふざけをしている企画に思えるが、証言とデータを集めて確率を上げ、本気でボールを捕りたいと思う。
ホームランボールを捕ったことがある方、何かアドバイスがある方は、コメント欄から情報をお寄せいただきたい。
―終わり―
下記、Facebookページで、ホームランボールキャッチのチャレンジの様子をお伝えします。
最弱球団なんて言わせない! byはまれぽ
https://www.facebook.com/baystars.hamarepo/
マッサンさん
2016年06月25日 14時41分
100メートル前後の打球を素手で捕るなど命がけだと思う。捕逸したら顔面に!なんてこともあるから正直な話、笑えない。球場ではアナウンスで「ボールのゆくえにご注意ください。」とあるけれども、白球が空に浮かべば同化してしまう。結構見失ってしまうのだ。なかなか困ったアナウンスだ。ホームランボールで観客が負傷したり、死んでしまったりでもしたら、球場全体がネットで被(おお)われることになるのであろうか……。いまの時代はそんな時代に思う。
華山舞之介さん
2016年06月25日 11時04分
ホームランボールもいいけど、ハマスタでは勝った試合の後の選手によるサインボール投げ込みが楽しみ。それならいくつか持ってます。それも凄い取り合いになって、将にカオス状態。バズーカで打ち込まれた「I☆YOKOHAMA」のロゴ入りの柔らかいボールだったらいいけど、硬球だったら素手ではちょいと怖かったですね。去年梶谷選手が投げ込んだボールが、前の人の手に当たって軌道が変わって肩を直撃して、痛かった記憶があります。で、後ろに逸れたボールを取り合いになって、またカオス。罪作りなサファンサービスですが、ヤマヤスのボールを手に入れた時はうれしかったっす。
kazさん
2016年06月24日 18時46分
確かに計算がおかしいですね。こういうのは捕れない確率から計算するのがセオリーです。ホームラン1本を捕れない確率は4999/5000、67全試合観戦してホームラン128本全て捕れない確率はこれを128回掛けます(4999/5000の128乗)。出た値を1から引くと最低1本は捕れる確率になります。計算すると1シーズン全試合観戦した時に最低1本でもホームランボールを捕れる確率は約40分の1です。1試合のみ観戦した場合、ホームラン数の期待値は約1.9本(128/67)ですから4999/5000の1.9乗を1から引いた約2617分の1が1試合のみ観戦した場合のホームランボールを捕れる確率となります。ま、数字上の話ですけど(笑)