【ニュース】青葉区・あざみ野の焼き肉店でO157の食中毒発生! 予防するにはどうすればいい?
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青葉区あざみ野にある焼き肉店「安楽亭 あざみ野店」で、O157による食中毒が発生。O157って何? どうすれば予防することができる?
ライター:はまれぽ編集部
O157による食中毒が発生
横浜市保健所は8月23日(水)、青葉区あざみ野にある焼き肉店「安楽亭 あざみ野店」で、7月30日に同店で食事した客2人が、腸管出血性大腸菌O157による食中毒症状を発症したとして、営業禁止処分にしたと発表した。
食中毒症状を発祥したのは小学生の女の子と80代の男性で、2人は入院したが現在快方に向かっており、女の子はすでに退院したという。
安楽亭 あざみ野店
店舗の階段前には椅子が置かれていた
24日の午前8時40分現在、営業停止を告知する張り紙などは掲示されていなかった
店舗の前を通りかかった女性は「こちらのお店にはたまに来ます。どうしたのかな? という感じです。いつも美味しく頂いているのですが・・・」と話していた。
別の男性は「ニュースで見ました。ちょっと怖いね」と店舗を見上げていた。
ビデオカメラを向けるマスコミ関係者の姿もあった
横浜市保健所では、2人が食べたサラダ、カルビなどを検査しているが、今のところ原因となった食材は特定されていない。従業員の便なども検査し感染経路の特定を急いでいるとのことだ。
ところでO157って何? 予防するには? 発症してしまったら?
ここのところニュースでよく耳にする"O157"とはいったいどのようなものなのだろうか?
横浜市保健所のホームページなどを参考にまとめてみた。
O157は簡単に言ってしまうと病原大腸菌の一種だ。大腸菌は家畜や人の腸内に存在し、ほとんどのものは無害だが、このうちいくつかのものは、人に下痢などの消化器症状や合併症を起こすことがあり、これらを病原大腸菌と呼んでいる。
O157は、多くの場合3日~1週間程度の潜伏期間をおいて、激しい腹痛、下痢、血便などの症状が現れる。また、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症など、重篤な合併症を発症することもある。幼児や高齢者がかかりやすく、重症化しやすいことも特徴だ。
横浜市保健所のホームページも参考にしてほしい
予防策はないのだろうか? 横浜市健康福祉局健康安全課の木村博和(きむら・ひろかず)課長にお伺いしてみた。
「とにかく、肉を食べるときには中心部までよく焼くことと、新鮮な材料を使うことです。病原菌は熱に弱く75度で1分加熱すると死滅します。また、肉だけでなく野菜や漬物などから感染した例もありますので注意が必要です。よく洗い、肉を切ったまな板でそのまま野菜を切らないようにしてください」とのことだった。
「発症したかも? と思ったときは、腹痛、下痢、血便などの症状が出たら速やかに病院に行くようにしてください。O157は潜伏期間が長いのが特徴です。このこともぜひ覚えておいてください」と教えてくれた。
取材を終えて
埼玉や群馬ではポテトサラダがO157の感染元ではないかと調査が続いている。
総菜として買ってきた食品や外食時には難しいかもしれないが、まずは肉は過熱すること! 野菜などの食品はよく洗い新鮮なものを使うこと! と肝に銘じておきたい。
―終わり―
関連リンク
横浜市保健所-腸管出血性大腸菌感染症(O157など)について
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たけむらさん
2017年08月24日 20時31分
発症した人が快方に向かっているのは救い。病原菌が付着した食品が、食味に変化がないというのが怖いね