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昭和レトロな雰囲気の「フジサワ名店ビル」の歴史と現在に迫る!

昭和レトロな雰囲気の「フジサワ名店ビル」の歴史と現在に迫る!

ココがキニナル!

藤沢駅近くの名店ビルの中庭に謎のボックスがあります/藤沢のレトロな駅隣接ビル、名店ビルが気になる。中に入ると昭和ぽいし広場には街頭テレビがあるし、本当に名店沿いかも(カープさん/そろそろ旅さん)

はまれぽ調査結果!

1965年創業の商業ビルで現在は34店が出店。「魚つる」「みのるうなぎや」「有隣堂」は創業以来営業している。中庭の謎のボックスはテレビだった!

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ライター:大和田 敏子

藤沢駅に隣接したレトロな雰囲気の「名店ビル」があるらしい。さらに、「中庭に謎のボックスがある」 というキニナル情報も。
一体、どのようなビルなのだろう。そして、謎のボックスの正体は? その歴史と現在を知るべく、取材を開始した。
 


向かったのはJR藤沢駅

 
南口を出るとすぐに、フジサワ名店ビルが見える。
 


フジサワ名店ビルは南口から直結!

 
茶色いタイルの外壁に、懸垂幕に書かれた広告が並ぶ。たしかにレトロな雰囲気!
どのくらいの歴史があるのかキニナルところだが、まずは投稿にあった中庭を見に行くことに。
 


時刻は午後2時。ビルに囲まれた中庭には人々がくつろぐ姿が

 

謎のボックスはどこだろう?
 


あった! シャッターが閉まった箱のようなものが

 
これがきっと、投稿者が言う「謎のボックス」に違いない。一体、何なのだろう?
 
 
 

中庭にある謎のボックスの正体は?


 
株式会社フジサワ名店ビル、事務長の井下清(いした・きよし)さんに話を伺った。
 


井下さん、よろしくお願いします!

 
まずは、キニナル謎のボックスについて質問すると、井下さんは「ああ、あの鳥小屋のおばけみたいなのはテレビです。観覧できる時間を決めていて、その時間になるとシャッターが開く仕組みになっているんですよ」と教えてくれた。

なるほど、そういうことだったのか。テレビ画面がオープンになるのは、午後12時~午後1時と午後4時30分~午後7時30分の間とのこと。

「昼のひと時、夕方買い物帰りや仕事帰りのひと時に、広場を利用していただきたいと考えています。公共の場なのでCMなどが入らない環境にと、基本的にはNHKの番組(ニュース)を放映しています」と話してくれた。

午後4時30分少し前に中庭に行き、その様子を撮影した。
 


おお~! シャッターが自動で開き始めた

 


シャッターのオープンとともに映像が現れる
 

広場の人たちも、心なしかテレビ画面に目を向けている!?

 
 
 

フジサワ名店ビル誕生、名称に込められた想い


 
あらためて、歴史について伺う。
フジサワ名店ビルの創業は、1965(昭和40)年11月20日。1961(昭和36)年に公布施行された防災建築街区造成法に基づき、行政指導・協力によって建設された。
 


1962年の藤沢駅南口周辺。ピンクで囲んだのは藤沢391番地

 
商店が密集していて火災などが起きた場合、非常に危険だったため、再開発が計画され、地権者が組合を作ってビル建設に動いた。藤沢391番地には、フジサワ名店ビル、ダイヤモンドビル、CDビルが建設され、後に「391街区」を形成した。こちらについては後ほど詳しく説明する。
 


ビル建築以前の藤沢駅南口周辺(画像提供:フジサワ名店ビル)

 
話を「フジサワ名店ビル」に戻すと、当初は、オーナーらの名字(山岸、山口、山田)に共通する「山」にちなんで「みやまビル」と呼ばれていたようで、オープン時のシンボルマークは、「山」の形をイメージしたものだった。現在は四葉のクローバーのマークに変っている。
 


オープン時の様子。横断幕の中ほどにシンボルマークがある(同)

 
JR藤沢駅南口初の複合ビル建設で、「地元の名店はもとより、横浜や東京からも多くの名店を出してもらおうという想いから『フジサワ名店ビル』と名付けられたようです」と井下さん。

7階建てのビルで、地下フロアには生鮮三品、1階には東京名店街があった。書籍、レコード、模型、写真などと多岐にわたる60店舗以上が出店。横浜の老舗「不二家」も出店しており、1階にケーキ店、中2階にレストランがあったそうだ。
 


なんと、屋上には観覧車もあった!(同)

 


にぎわう「東京名店街」(同)

 
開店イベントの商品告知だろうか、「ボーイングジェットで京都泊ご招待」とある。そんな時代だったのかな~と、昭和40年代に思いを馳せた。