MISIA!斉藤由貴!大澤誉志幸&山下久美子!大物続々のビルボードライブ横浜がオープン!
ココがキニナル!
120年以上の伝統を持ち音楽チャート誌などで全世界の音楽を届けてきたビルボードが、ライブレストランを横浜にオープン。内覧会の様子と、感染症対策を施した現在の様子をレポート!(はまれぽ編集部のキニナル)
ライター:山本航
ビルボードは120年以上前にアメリカで誕生した音楽ブランドで、その名を冠したライブレストランであるビルボードライブが2007年8月に当時都内で最も話題のスポットであった、東京ミッドタウンにオープン。世界のそうそうたるアーティストらが出演し、その歴史に名前を連ねてきた。
ステージのバックに六本木の夜景が映える東京店
同8月には大阪にもオープンしているが、実は「ビルボード(Billboard)」ブランドの日本でのマスターライセンスを有しているのは、株式会社阪神コンテンツリンク。そう、阪神電鉄や阪神タイガースの、あの阪神である。
もともと、音楽やエンタメ関連の事業展開をしていたわけではない。そこには、ある社員の熱い思いから始まっていた。詳しくは、彼の著書「billboardを呼んできたサラリーマン 電鉄会社の傭兵たちが作った夢の棲家」(北口正人・著)に詳しいので、興味ある方はぜひご一読を。
「billboardを呼んできたサラリーマン」
そして今年新たに、「ビルボードライブ横浜」がオープン。コロナが世界を覆う前の3月にマスコミ内覧会が開かれたときの様子と、徹底的な感染対策を施してようやくグランドオープンを迎えたあとの現在の模様をお届け。(本文中アーティスト名は敬称略)
場所は、再開発されたみなとみらいエリアに誕生した複合施設の、「KITANAKA BRICK & WHITE」(キタナカ・ブリックアンドホワイト)。
みなとみらい線「馬車道駅」から地上に出た目の前(2a出口)という、アクセスの良さ。JR桜木町駅からも徒歩8分で、日本丸や観覧車を横目に散策がてら歩いて行ける。
さまざまな店舗が軒を連ねているが、コロナ感染拡大による影響で急遽、段階的にオープンとなった。今は無事に全店舗がオープンしているので、食事やショッピングなどたっぷりと楽しめる。
地下鉄から直結
異国情緒漂う横浜の港町ならではの、古き良き時代の雰囲気を醸し出したノスタルジックな空間。その一番海寄りに、ビルボード横浜がある。文明開化の発祥地で、世界の音楽と食事を楽しむことができるのだ。
横浜らしい赤レンガをイメージした外観
エントランスの向こう側は素晴らしい夜景が
宇宙船のような照明に歓声が上がる
エントランスに到着すると、まずは検温と消毒。そして横浜をイメージするブルーのライティングに照らされ、本日のアーティスト案内ボードに出迎えられる。
横浜のイメージカラーはやっぱりブルー
有人受付カウンターと並んで、スマホのQRコード表示でスマートに入場出来るシステムも導入。
ネット予約でスムーズな入場が可能に
中に進むと階段で2階ロビーへ。物販カウンターとトイレがあり、廊下の壁には歴代のビルボード誌の表紙がズラッと飾られていた。今までいかに多くのアーティストからビルボードが愛されてきたかがわかるディスプレイだ。
見応えのある歴代ビルボード誌を飾った壁面
トイレの男女サインボードは、アナログレコード盤を模していて、オシャレ。ここでも消毒ができるようになっている。
男性はブルーで女性はレッドのレーベル
ビルボードライブ系列では、ロビーで出演者関連商品を購入すると終演後にご本人によるサイン会が行われることもあったが、現在は感染防止対策のために控えられている。今後を楽しみにしよう。
東京店よりも照明が明るくて開放的
そしていよいよフロアに。メインフロアとなる2階に入ると真っ先に目に飛び込むのが、豪華な巨大シャンデリア!
圧巻!
実はこれ、可動式の照明である。ライブ開始までの間、ゆったりと特別な気分でくつろげるように演出されたもので、公演が始まるときに可動して、天井に格納されるシステム。
その動きを見たオーディエンスからは、「おー!」と、驚きの声があがった。その光の束がゆっくりと格納されていく様は、まるで映画「未知との遭遇」のUFO を見上げているかのよう。ぜひ、動画でその圧巻の様子を見てほしい。
ビルボード東京では3層となる客席各階の段差があり、どの高さからも見やすくなっているが、ビルボード横浜はシンプルな2フロア構造。上の階はフロアをぐるっと囲むように作られているので、メインフロアは平面で奥行きがあり、開放感溢れる広さだ。
現在は感染対策で全席ステージを向いた並びに
入場口から一番奥の席までどこに座っても広々とした空間で、気持ちよく食事もステージも楽しめる。
フロアの中心はテーブル席。通常は対面テーブルだが、現在は感染防止対策で全席がステージに向いている。両サイドは一段高くなっており、ゆったりとステージを見られるソファー席だ。
ニューヨークの老舗ジャズBARにいるかのような高級感
3階席に上がり、見渡してみる。視界には気になる障害物もなく、天井もスッキリとした設計で広々とした空間を感じられ、気持ちよくステージを眺めることができる。
あのシャンデリア格納シーンも目の前で見られる
飲食メニューも、横浜の地産地消を盛り込むなど独自の工夫を凝らした料理を味わえる。日替わりカクテルも評判で、その日の出演アーティストのイメージに合わせたカクテルが用意されているので、いつ足を運んでも楽しめそうだ。
今まで登場したカクテルの中から、いくつかご紹介。
大澤誉志幸&山下久美子をイメージしたカクテルは、トニックベースにブルーキュラソーで、シャープで爽やかな横浜の青。
大澤誉志幸&山下久美子ライブでのカクテル
斉藤由貴のイメージのカクテルでは、日本酒ベースに桜のリキュールとクランベリーを使用し和洋折衷な艶やかさを演出。
斉藤由貴ライブでのカクテル
こちらはラムベースにグレープフルーツと炭酸などで、爽やかさの奥に大人の深みを加えた南佳孝&杉山清貴ライブでのカクテル。
南佳孝&杉山清貴ライブでのカクテル
小比類巻かほるをイメージしたカクテルは、ジンベースにストロベリーリキュール。彼女の音楽性とパーソナルを見事に表している。
小比類巻かほるライブでのカクテル
また、それとは別にアーティストの名を冠した公式メニューとしてスペシャルカクテルやアラカルト、スイーツなどを企画するときもある。行ってみてのお楽しみ。まさに横浜の土地と、音楽と料理が融合した、新しいライブレストランの誕生だ。
大物アーティストを間近でゆったりと楽しめる贅沢さ
本来は4月12日に、音楽界の重鎮であるバート・バカラックを迎えて華々しくグランドオープンを予定していた。その後もオープニング企画としてジェーン・バーキン、故プリンスのバンドであるザ・レボリューション、テディ・ライリー、ラリー・カールトン、渡辺貞夫など、世界中が垂涎となる大物アーティストらが埋め尽くす予定であった。
内覧会ではオープニング企画が発表されていた
しかし、コロナウイルス流行という予期せぬ事態により、全ての予定がキャンセルされ、海外アーティストは来日ができず、国内アーティストも全て延期や中止となった。延期に関しても、誰もが先が読めず、政府のガイドラインや国内情勢を鑑みて二転三転。8月に入ってようやく落ち着き始めて、段階的に再開している。
仕切り直しとなったこけら落としは、7月20日のMISIA。この日のステージで彼女はなんと、前代未聞のマスクをつけたまま歌い、翌日のニュースを賑わせた。
マスクをしていても圧倒的な歌声で魅了
まだライブハウスでのクラスターが問題視されたり、全国のほとんどで本格的に観客を迎えてのライブ運営が行われていない時期。
客席の配列や検温や消毒の徹底、歓声をあげたり席を立ち上がることの禁止、アーティストマイクの前にシールドを立てるなど、やれるだけのことを徹底的に実践して当日を迎えた。これらのアイデアは今では全国的に導入されているモデル例だ。
万全の感染対策で臨んだこけら落とし
以下のURLから、現在の感染対策ガイドが確認できる。
http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice.html
海外アーティストの来日公演はまだまだ当分先になってしまうが、世界中の有名アーティストからオープンのお祝いメッセージが動画で届いている。
シャカタク、カーク・フランクリン、ラスマス・フェイバー、SWV、タキシード、ザップと、あらゆるジャンルのスタープレイヤーたちに愛されているのが伝わる。
毎晩、実に多彩なラインナップの国内アーティストが次々とステージングを果たしている。ほとんどのアーティストが、このビルボード横浜でのライブが感染自粛後の久々となる活動再開ステージだと喜びを語った。また、ツアー中止が相次ぎ、ここでデビューの周年アニバーサリーライブを迎えたアーティストも多い。
今後もわくわくするアーティスト・ラインナップが目白押しなので、こまめにスケジュールをチェックしよう!
10月30日には、ここビルボード横浜で無観客開催された鳥山雄司の還暦記念公演が、有料配信開始される。
鳥山雄司は80年代初頭から現在までずっと日本の音楽シーンを第一線で活躍してきた、ギタリスト。誰もが知っているヒット曲のアレンジやプロデュースも多数手掛けている。今回の還暦ライブでは、彼に所縁のあるアーティストがたくさん駆けつけ、素晴らしい共演で花を添えた。
全員がこの場所で初演奏
葉加瀬太郎、松任谷正隆、松任谷由実などとのスペシャルなセッションを楽しめ、高中正義からのスペシャルメッセージも予定。
そのゲスト陣の中に、昨年、はまれぽでも特集させて頂いたブレッドアンドバターも登場。
そしてなんと鳥山雄司ご本人から、はまれぽ読者のためにメッセージが!
鳥山雄司(ギタリスト/プロデューサー/アレンジャー)
『新型コロナウィルス感染拡大予防のため無観客で行われたので、凝った演出をしない代わりに、ワイドレンジなジャンルで音楽愛に満ち溢れたライブになっていると思います。当日はとにかく参加者全員に楽しんで演奏してもらう事がファーストプライオリティでしたから・・・。その和気藹々とした演奏を画面から感じ取ってもらえれば幸いです。』
先日WOWOWで先行放送されたが、その完全版となる有料配信。ぜひ、自宅で臨場感たっぷりの配信を各々のデバイスで楽しんでみよう!
夢のような豪華ゲストが華を添えた
取材を終えて
照明を落とし気味にして六本木のアーバンで大人っぽいイメージの東京店とは全く違う店内の雰囲気は、横浜港に隣接した海を感じる明るく開放的でシンプルな印象。たくさんのアーティストたちも、MCでここはプレイしていて気持ちいいと語っていた。
コロナ禍で誰もが音楽と食事で笑顔になる場所を提供するという、当たり前のことが当たり前にできなくなった。しかし、手探りで工夫を凝らしてオープンできたのは、ただのグランドオープンよりも遥かに素晴らしく、大きな一歩だろう。
筆者は8月からすでに10回近く通ったが、行くたびに幸せに浸れる。ぜひ多くの方に体験してほしい。
誰もが酔いしれたMISIAのパフォーマンス
-終わり-
MISIAさんからリリースのお知らせ
MISIAから愛するすべての人へ“幸せを願う”クリスマス・チャリティ・アルバム
『So Special Christmas』
2020.11.18 on sale
¥2,800(税抜) / BVCL-1115 / 初回デジパック仕様
鳥山雄司さんから還暦記念有料配信ライブのお知らせ
公演名:鳥山雄司 ~Happy 60~
配信日:2020年10月30日(金)18:00〜11月6日(金)23:59
料金 :視聴チケット 4,500円 /視聴チケット(公演パンフレット付き)6,500円
会場 :ビルボード横浜
出演 :鳥山雄司、葉加瀬太郎、ブレッド&バター、松任谷正隆、松任谷由実
ナビゲーター :小山薫堂 プロデュース・音楽監督 :武部聡志
公演に関するお問い合わせ :サンライズプロモーション東京
0570-00-3337(平日12:00~18:00)
オフィシャルサイトhttps://yujitoriyama-60th.com
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ろびーけんさん
2020年11月14日 15時35分
写真の向き、ブラウザに関係なく正しい向きにしてください。いつまで放置してるのだか。いい加減さが伝わります。
まつももさん
2020年11月04日 15時08分
インターネットエクスプローラだと画像反転、横転するようです。。スマホやChromeは大丈夫でした。
なっちゃんさんさん
2020年11月02日 07時26分
写真の向きを直してください。折角の気になる内容が入ってきません。残念…