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2020年春開業!「ビルボードライブ横浜」が馬車道の「生糸絹物専用倉庫」に登場

2020年春開業!「ビルボードライブ横浜」が馬車道の「生糸絹物専用倉庫」に登場

ココがキニナル!

馬車道の北仲エリアに「ビルボードライブ横浜」の開業が決定! 予定地の「生糸絹物専用倉庫」や隣接する巨大タワーの様子は?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜の発展を支えた通称「旧帝蚕倉庫」は、保全のために移転・改修工事中。入居するビルボードライブ横浜は、2階層・吹き抜け構造の施設となる予定!

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ライター:はまれぽ編集部

開発著しい横浜・馬車道で、新たなビッグプロジェクトが飛び込んできた。
歴史的建造物である「生糸絹物専用倉庫」の中に、世界に名だたるアーティストの舞台となる「Billboard Live(以下、ビルボードライブ)」が開業することになったのだ。

「ビルボードライブ」は、米国の芸能メディアであり音楽ブランド「ビルボード」の名のもと、国内外のアーティストが出演するクラブ&レストラン。国内では2007(平成19)年に東京・大阪で開業しているが、3拠点目となる「ビルボードライブ横浜」が、2020年に馬車道にオープンする。
 


ビルボードライブのテーマは「歴史と伝説を紡ぐ夜」(公式サイトより)

 
公式サイトによれば、「今までスティーリー・ダンやローリン・ヒル、バート・バカラック、ハービー・ハンコック、ジョージ・クリントン、ジミー・クリフ、玉置浩二、桑田佳祐など国内外の様々なアーティストが伝説の夜を生み出してきた」というから、否応なく期待値は高まる。

一方で、ビルボードライブ横浜が登場するのは「旧横浜生糸検査所附属生糸絹物専用B号倉庫及びC号倉庫(以下、旧帝蚕倉庫)」。これは馬車道の北仲エリアにある歴史的建造物だという。現地はどのようになっているのか、調査に向かった。



ビルボードライブ横浜の建設予定地は?

その施設があるのは、現在馬車道でもっとも目を引く巨大なビル、「ザ・タワー横浜北仲」の敷地内。
 


地上58階建ての住居・ホテル兼商業施設

 
横浜第二合同庁舎の駐車場に面する位置で「旧帝蚕倉庫」の工事が進んでいる。
 


シートに覆われた部分が旧帝蚕倉庫だ

 
この倉庫は、旧生糸検査所だった「横浜第二合同庁舎」や、倉庫事務所だった「北仲BRICK」などと同じく、横浜の発展を支えた絹織物の輸出事業で大きな役割を果たしてきた施設。
 


レンガ造りの建物の復元が行われている

 
もともとは同じ建物が4棟あり、現存する一部施設を解体し、第二合同庁舎寄りの位置に復元する工事が進んでいるようだ。
 


移築前は現在のタワーや道路の建設地に倉庫があったようだ

 
もともと旧帝蚕倉庫群は、関東大震災後の1926(昭和元)年に建てられたもの。
東日本大震災後の検査で耐震性に問題があることが判明したが、2014(平成26)年に横浜市の歴史的建造物に認定され、解体後に移転・保存されることが決まった。

そして復元された建物の中に、「ビルボードライブ横浜」というその価値を高める施設が入居する。
 


タワーの建設に合わせて、改修が進む

 
北仲エリアの歴史を象徴する建物の一つとして、保全活用が進むことになる。
 


お隣の「北仲BRICK(旧帝蚕倉庫事務所)」も調査・改修工事中


工事が始まる前の「北仲BRICK」(フリー画像)

 
この場所が「ビルボードライブ」に選ばれたのは、どのような理由なのだろう。
国内で「ビルボード」ブランドのマスター・ライセンスを保有する、株式会社阪神コンテンツリンクの担当者に問い合わせると、「一つは、お誘いを受けたことです。新庁舎や企業の誘致も進み、横浜エリアの中心地になる注目エリアであるとお話をいただいています」と、馬車道進出の理由を話す。
北仲エリアの活性化を目指す、横浜からのアプローチが功を奏した形のようだ。
 


建設が進む「ザ・タワー横浜北仲(左)」と「横浜市新庁舎(右)」

 
東京や大阪の「ビルボードライブ」に続く国内3店舗目となるが、横浜ならではの要素や違いはあるのだろうか。
この点については、「東京や大阪とは建物の構造が異なります。東京は3階層、大阪は1階層の設備ですが、横浜は吹き抜けの2階層になる予定です。クラブ&レストランであることは変わりませんが、内装などはこれから検討が進むことになります」という。

「歴史と伝説を紡ぐ夜」というテーマは他のビルボードライブと共有しつつ、構造の違いから店内の雰囲気は独特のものになりそう。着工時期やオープニングアクトなどの詳細もまだ未定で、詳しい情報は今後決定次第発表されていくことになるそうだ。


取材を終えて

以前、横浜高速鉄道に馬車道駅について取材した際、地域の特性を踏まえた駅のテーマが「過去と未来の対比と融合」だと教えてもらった。

めまいがするような高層ビルの建設が進む一方、歴史的建造物を保全し、世界的なアーティストがやってくる施設として活用する取り組みは、まさに馬車道らしいあり方と言えるかもしれない。
 


タワーの完成は2020年2月下旬ごろの予定

 
未来と過去が融合する北仲エリアの発展が、ますます楽しみになってきた。


ー終わりー

 
ビルボードライブ横浜HP
http://www.billboard-live.com/yokohama/

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  • 旧帝蚕倉庫は解体された建物もあって残念でしたので復元は嬉しい限りです。

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