JR関内駅アナウンスのイントネーションが違う理由とは?
ココがキニナル!
JR関内駅に到着するとホームで「かんない、かんない」と二回アナウンスされるのですが、イントネーションがそれぞれ違います、なぜなのでしょう?(ben99さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
イントネーションが違うのは「乗客にわかりやすいように」との配慮から、イントネーションを変えてアナウンスされていた!
ライター:松宮 史佳
いざ、関内駅へ!
関内駅では、「かんない、かんない」というホームアナウンスのイントネーションが違うらしい!
松宮はまったく意識して聞いたことがないのだが本当だろうか?
確かめるため、早速関内駅へ!
関内駅ホームに到着!
多くの乗客が改札へ向かう中、一人ホームの隅でひっそりとアナウンスに耳を傾ける松宮。
関内駅下り1番ホームへ降り立つ
すると…女性の声で「関内、関内」というアナウンスが!一度目の「かんない」はか・ん・な・いとフラット気味に、(は・ま・れ・ぽと同じ!),二度目は語頭に(わかんないと同じ)アクセントが置かれている!
もちろん関内駅2番ホーム(上り)のアナウンスもチェック!
2番ホームも「かんない、かんない」だった!
イントネーションを変えてアナウンスしている理由をJR東日本へ問い合わせると、「お客さんによって駅の言い方(イントネーション)が異なるので、わかりやすいようにするためにイントネーションを変えてアナウンスしている」とのこと。
イントネーションは後ろに続く文によっても変わってくるため、(例:かんないホール、かんない南口、など)あまり横浜に来たことがない人でも「駅を間違えないように」という配慮もあるそうだ。
なお、ホームの自動アナウンスは複数のアナウンサーの声を何パターンか録音し、デジタル化して文節ごとに組み合わせている。
自動アナウンスは毎年変わるわけではないが、「駅によっては頻繁に変えている」こともあるらしく、「発車ベルや機器などを変更する際、同時に変えたりする」とのこと。
「関内駅の他にも根岸線沿線でイントネーションを変えている駅があるのか」と尋ねる松宮。
すると、「わかりません」との答えが!
自動アナウンスは駅ごとに変更することもあるため、JR東日本はそこまで把握していないらしい。
やはり突撃ライターの松宮が行くしかないのか?!
と、いうことで(誰に頼まれたわけではないのだが)「関内駅の他にもイントネーションを変えてアナウンスをしている駅があるかどうか」を調べるため根岸線全線へ!
気温5℃の中、日暮れまでに「根岸線12駅」を突撃せよ!
横浜市内にある根岸線沿線の12駅(横浜~大船)を調べることにし、日をあらためて根岸線始発駅の横浜駅から出発!
…と気合を入れるが、この日のヨコハマは気温5℃!なんだか雪が降りそうな気配。
日が落ちる前に任務を完了しないと凍ってしまう…。
そこで効率よく調べるためにまずは横浜駅から最終の大船駅まで行き、「下りホームのアナウンス」をチェック。
そして横浜駅までの「上りホームのアナウンスが下りと異なっていないかを確認する」という戦法を取ることに。
横浜駅から大船駅までの12駅を目指す
まずは4番ホームに到着した上りのアナウンスをチェック!
アナウンス:「よ・こ・は・ま、よ・こ・は・ま…(どちらもフラット気味)」
横浜駅では一回目と二回目のイントネーションに違いがなく、同じ。フラット気味で短いアナウンスだった。
次はまずは、ナゾの看板「流れるぞ!」を取材したおなじみの桜木町駅へ。アナウンスを聞くため、1番ホームで耳を澄ますと…。
桜木町駅1番下りホーム
「さくらぎちょう(ちょう~で下がる)、さくらぎちょう(フラット気味)」と異なっている!
「おお~!」と発見に喜んでいると冷風が耳を直撃!思わず電車に飛び乗ってしまう。
あまりの寒さに写真を撮り忘れ車内から撮影
すでに調べた関内駅は飛ばし、石川町駅へ。
電車からホームへ降り、アナウンスをチェック。…が、写真撮影に熱中しすぎてしまい、アナウンスを聞き逃す。
中華街の看板が印象的!石川町駅1番ホーム
一カ所にいると凍えてしまうので、ホームをウロウロ。ここでふと「あと何駅なのか」と思い確認すると、あと8駅という“果てしなく遠い道のり”が判明。
「……」
折れかけた心を修復するためベルガモットオレンジティーを買おうとするが、電車が到着したので我慢する。
アナウンス:「いしかわちょう(ちょう~で下がる)、いしかわちょう~…」
石川町駅のアナウンスは二回とも同じ!
陽気な子供達がまぶしい@石川町駅
「12駅すべて調べ終わったらあたたかいものを飲む」というささやかな願いを心の支えにし、山手駅へ。
ホームに降りると、「やまて~、やまて…です」という自動アナウンスが!
山手駅もイントネーションは同じ!
寒空の下、男性が工事のアナウンスをしていた