川崎と横浜とのイメージの違いとは?
ココがキニナル!
はまれぽの調査エリア拡大、ありがとうございます。横浜、湘南というと、とても良いイメージでおしゃれな感じですが、川崎は……。川崎と横浜を比べてみてほしいです。(ノクティーさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜はおしゃれ、川崎は暗くて怖いというイメージが多いようです。が、行政発表のものを中心に比較してみると、比率的にはあまり変わらない結果に!
ライター:吉田 忍
産業比較
■小売・卸売業販売額 (2007年度経済産業省商業統計調査)
横浜市:978,825千万円 川崎市:364,066千万円
■工業製品製造出荷額等 (2009年度経済産業省工業統計調査)
横浜市:328,872千万円 川崎市:347,359千万円
小売業では、観光地横浜が圧倒的だろうという予想に反して、やはり3:1に近い。
横浜に来る観光客はあまり買物をしないということだろうか。不思議だ。
工業製品出荷額は川崎市の勝利。
文化比較
■都市公園総面積 (2011年度 横浜市環境創造局データ)
横浜市:17,612,562㎡(2,604カ所)
川崎市:5,126,593㎡(1,027カ所)
横浜は公園が多いイメージがあったけれど、実は川崎のほぼ3倍なので、比率はほとんど同じだったのだ。
■図書館数 (2011年度 文部科学省社会教育調査)
横浜市:18 川崎市:12(分館を含む)
蔵書数は、横浜約400万冊、川崎190万冊。
図書館も蔵書も川崎の方がひとり当たりの比率が高い。
よって川崎は文化的だと言い切ってしまおう。
川崎も危険な街ではない
■刑法犯認知件数 (2009年度 警察庁刑事局犯罪統計書)
横浜市:37,488件 川崎市:15,245件
人口1000人あたりでは、10.16件:10.69件となり、ほぼ同じ。
全国的に見ると、横浜は808市区中412番目で、ほぼ平均的。川崎は373番目なので、やや危険。川崎は横浜より微妙に危険だが、大きな差はないということがわかった。川崎イコール危険な町というのは明らかに間違った考えだと言える。
なんとなく、横顔に見える横浜市の形
腕のような形の川崎市。 町田のあたりに「飛び地」がある
川崎の方が高級住宅地?
■住宅地平均土地価格 (2010年度 国土交通省都道府県地価調査)
横浜市:214,946円/㎡ 川崎市:242,743円/㎡
横浜市には特別高級な場所もあるだろうけれど、平均すると、なんと川崎市の住宅地価格の方が高いのだ。東京への近さというのが決め手なのだろうか。
横浜駅。もうすぐキレイになってまた差をつけられるらしい。むむむ……
ラゾーナから見た川崎駅
川崎市の離婚率はものすごく高い
■離婚件数と離婚率 (2011年度 総務省住民基本台帳人口・世帯数)
横浜市:7,076件/年 1.95件/人口1000人あたり
川崎市:3,997件/年 2.89件/人口1000人あたり
横浜市は全国平均よりやや低いのだが、川崎市のこの数字は全国808市区(東京は区単位)で堂々のトップ10入りである。
ちなみに、2010年川崎市の婚姻件数は、13,935件で、婚姻率も1000人あたり、10.09件と高く、全国3位。
川崎市民はバリバリ結婚してバンバン離婚しちゃう。ドラマチックな人生を歩んでいるのだろうか。
川崎駅改札口。この中にバツイチは何人位いるのだろう……?
おわりに
行政データを中心に横浜市と川崎市の比較をしてみてまず言えるのは、とにかく横浜は川崎の3倍と思えばおおむね全てにあてはまる。イコールひとりあたりで比較すると、ほぼ同じだということがわかった。
確かにいまだ川崎のイメージはあまり良くない。けれど、川崎駅周辺の変わりようを見ていただきたい。横浜駅に比べても決して見劣りしないくらい綺麗な街になってきている。
横浜に比べると観光地は少ないけれど、全国3位の初詣客を集める「川崎大師」があり、最近では「藤子不二雄ミュージアム」も川崎にできた。
「芸術は爆発だ」の岡本太郎は川崎生まれで「岡本太郎美術館」だって川崎にあるのだ。
そして川崎の工場萌え夜景はサイバーパンクそのもので絶景だ!!
とはいえ、冷静に考えてみると、実は川崎の魅力がディープな部分にたくさん残っていることに気付く。普通にサラリーマンやOLさんが群がる立ち飲み屋など、そういった場所が隔絶しておらず生活に溶け込んでいるのも特徴。
今回、はまれぽでは調査エリア拡大したが、残念ながら今のところ、川崎の調査依頼がほとんどない。
特に川崎市住民のみなさん、川崎の調査依頼を絶賛募集中ですよ。
―終わり―
川崎市 トップページ
http://www.city.kawasaki.jp/
横浜市 トップページ
http://www.city.yokohama.lg.jp/front/welcome.html
フェニックスさん
2015年06月13日 11時44分
良く調べていますね!現在都道府県で犯罪率第1位は大阪府、第2位は愛知県、犯罪件数第1位は人口に比例して東京都、第2位は大阪府です。神奈川県に於いては犯罪率第1位は大和市、第2位は厚木市、犯罪件数も人口に比例して第1位は横浜市、第2位は川崎市(横浜市の半分以下)です。区町村別の犯罪率第1位は横浜市中区、第2位は横浜市西区です。一方犯罪率の少ない安全なところ第1位は葉山町、第2位は川崎市宮前区です。東京や横浜は人口が多く栄えているが、光と陰が交差した街です。何処の地域も悪い事件は報道して欲しくないのは皆同じです。報道は人口の多い東京や横浜に配慮した事件に関係のない高層ビルを映すなど悪い印象を与えない様に工夫しています。ほぼ人口に比例して犯罪件数(凶悪犯含めて)が起きているが、川崎は余り反応しないから報道し易いのでしょう。治安は日本全国何処の地域も同じです。川崎は利便性が良く好きな街です。
ゆききさん
2014年11月12日 03時09分
川崎市は高度成長時代の産業都市時代のイメージを引きずっていますね。今は都心に近くて交通も便利で武蔵小杉など注目されて超高層マンションが建ち並んで昔の小杉を知ってる人にとっては浦島太郎な気分です。川崎市は住めば分かるのですがこれほど住み易い都市もなかなか無いのでは。横浜は遊びに行くところで川崎市は住むところと言えそうです。
とうさんさん
2013年01月30日 11時33分
川崎って言えば今は違うんだろうけど、昔はスモッグ、公害、工場、やくざ、水商売女、住民税が安いってイメージだったね。3~4年間勤務していた間に3件銃撃事件があったっからびびったね。横浜と東京に挟まれて商業施設が定着しなかった。昔の駅ビル、地下街も商店街並みのしょぼさだったし、西武丸井もだめだったし、さいか屋は地元民向けレベルだったからね。結局映画街もいまいちのままだったし。でも川崎ラゾーナができたりしてあっち側が再開発されてからは一挙に印象が変わったな。