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早朝の横浜ランドマークタワーから見える景色は!? キニナル一挙解決

ココがキニナル!

冬の早朝にランドマークタワーから宮ヶ瀬ダムは見える?/屋上カメラのスペックは?(上拾石鬼平さん/まっくすさん)(他、本文参照)

はまれぽ調査結果!

晴れた早朝にはランドマークタワーから宮ヶ瀬ダムは見える。屋上カメラは横浜市域のほぼ半分、約20km先まで24時間確認できる

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ライター:はまれぽ編集部

過去のキラキラ入場券


 
まず、「昔、ランドマークタワー展望台への入場券はキラキラしていろんな色があったけれど、何種類あって、いつからデザインが変わったの?(HRKさんのキニナル)」について。

菊池さんによると、「キラキラしたチケットは、デザインを多少変更しつつも、開業した1993(平成5)年から1999(平成11)年ごろまで使用していたと記憶しております。過去にはホロスコープを使用した入場券もありました。デザインは4~5回程度変更されたと思います」とのこと。
 


開業当時の入場券

 
入場券の種類数やデザイン変更の正確な時期は不明という。試行錯誤された入場券はお客さんにも人気で、本のしおりとして使う方もいたそうだ。
 


デザイン変更した入場券

 
 
 

展望台に水族館!?


 
次に、「以前、ランドマークタワーの展望台に水族館があったらしいのですが、夜景をバックに魚が泳ぐってロマンティックでステキなアイデア!どうして無くなったの?復活の計画はないの?(moonさんのキニナル)」について。

こちらのキニナルに対しては、「夏のイベントとして2002(平成14)年より、スカイガーデンで度々、『空中すいぞくかん』を開催し、展望台のイベントとしては先駆者的役割を担ってきました。当時『空中すいぞくかん』は、大人から小さなお子様まで幅広い方々に楽しんでいただきました」という回答をいただいた。
 


当時のフロアガイド

 
菊池さんは、「展望台から見下ろす我々人間の住む小世界と、水槽の中で一生懸命生きている魚たちの棲む世界は、見る人に共通する感慨を提供してくれるので、展望台と水族館はとても相性が良いのです。また機会があれば開催したいと考えています」と話してくれた。
 
 
 

展望フロアが69階の理由


 
次に回答していただいたのは、「ランドマークタワーの展望フロアは、なぜ最上階の70階ではなく69階になったの?(soraさんのキニナル)」というキニナルについて。
 


スカイガーデン入口

 
菊池さんは、「ランドマークタワーはみなとみらいを象徴する施設として、一つの建物にオフィスや商業施設、ホテルなどさまざまな機能が配置されるよう設計されました。施設構成として、最上階を宴会場にしたかったという背景があり、68階はレストラン、69階は展望台、70階は宴会場という構成にしました」と回答してくれた。
 
 
 
地震時のランドマークタワー
 
続いて、「東日本大震災並の地震が横浜に来たとき、ランドマークタワーはどの様な揺れかたをするのか?絶対に倒れない?(fire_jiさんのキニナル)」というキニナルについて。

菊池さんによると、地震の大きさに応じてビルは揺れるが、ランドマークタワーは元々強度の高い地盤に建てられており、揺れを抑えるさまざまな工夫も行っているとのこと。

例えば、はまれぽでも以前紹介した、建物の揺れを軽減する「制振装置」は、地震が収まった後の建物の後揺れを早期に収束させる効果がある。
 


制御装置(画像は過去記事より)

 
また、ランドマークタワーの末広がりな形状は、景観圧迫感を和らげるだけでなく、構造上も安定性を高める機能を有している。四隅の柱には高張力極圧鋼材(通常の超高層建築仕様鋼材の1.3 倍の強度)が使われており、力が流れやすい形状とのこと。
 


デザイン性と安全性を兼ね備えている

 
加えて、地上8階まで鉄骨鉄筋コンクリート造、地上9階以上を鉄骨造とし、下の部分を重くすることで安定性を高める工夫を行っているという。
 


「建物が倒れるようなことはありませんので、ご安心ください」と菊池さん

 
非日常の高層空間で、突然地震に襲われたら、きっとパニックに陥ってしまうだろう。そんな時は、このキニナル回答を思い出してほしい。
 
 
 

建設中に自重(じじゅう)分も計算済み?


 
次に伺ったのは、「ランドマークタワーって建設中に自重で沈む分も計算されて建ってるって本当?(マイクハマーさんのキニナル)」というキニナルについて。

自重とは、そのもの本体の重さのこと。ここでいうランドマークタワー自体の重さのことだ。
 


いったいどれくらいの重さがあるのか・・・

 
これに対しては、「『自重で沈む分も計算』ということではなく、建物の重さを支えられるよう計算して基礎部分を設計して作られています」とのこと。
 
 
 

屋上カメラのスペック


 
最後に、「横浜市の危機管理室では、ランドマークタワーの屋上カメラから市内を一望出来るらしいですが、カメラの能力はどのくらいで、どの辺までみえるのでしょうか。(まっくすさんからのキニナル)」というキニナルについて。

このキニナルについては、横浜市消防局司令課に伺った。

司令課によると、「ランドマークタワーに設置しているカメラは、災害監視用のカメラで、高さ285mの位置に4台設置しています。視界が晴れている時は約20kmまで見渡すことができ、ガスなどで曇っている時でも約10km先まで確認することができます。昼夜を問わず横浜市域のほぼ半分を、24時間、360度映し出すことができます」とのこと。
 


災害監視カメラ(横浜市消防局司令課より提供)

 
辺りが暗くても小さな明かりを見逃さず、火事などの災害時はその火の大きさを確認して出動部隊の編制を考えていたり、出場部隊へ災害状況等を伝えるのに活用しているそうだ。

また、風による揺れ対策についても「取り付け具などに特殊なものを使用し、架台に強固に固定しており、風速90m/s程度の風まで耐えることができるよう設計されています」と回答してくれた。

このカメラはランドマーク建設当時からあったものではなく、阪神・淡路大震災を教訓に、災害状況を早期把握することを目的として、1995(平成8)年9月より運用を開始したという。その後、老朽化に伴い、2013(平成25)年に機器を更新しているとのこと。

何もないに越したことはない。しかし、横浜のシンボルタワーから見守られているという安心感は、横浜市民にとって心強いものだろう。

ランドマークタワーの偉大さを改めて感じ、すべてのキニナルに回答したところで、今回の調査は終了とする。
 
 
 

取材を終えて


 
ランドマークタワーは、やはり横浜のシンボルだ。見上げるにも一苦労するほど大きな存在だが、身近な建物であり、知れば知るほど誇らしい。

これからも横浜市民の誇りとして、みなとみらいの地を見守り続けてほしい。
 
 
-終わり-
 
 
取材協力
三菱地所プロパティマネジメント株式会社
横浜市消防局

「スカイガーデン」初日の出
開催日/2018年1月1日(月・祝)
時間/午前6時~午前8時(最終入場/午前7時30分)
場所/横浜ランドマークタワー 69階展望フロア「スカイガーデン」
料金/大人:1000円、65歳以上・高校生:800円、小・中学生:500円 幼児(4歳以上):200円

元旦特別営業
開催日/ 2018 年1月1日(月・祝)
時間/午前10時~午後6時
※2018 年1月2日(火)より通常営業
 
 

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  • どの記事ももうちょい画像が高解像度だと風景を細部まで見て楽しめるので是非ご一考をお願いします。サーバー代のコストの問題があるのでしょうが。

  • 冬だとかなり遠くまで見えるのですね。ところで、入場券のデザインの話、「ホロスコープ」では無く「ホログラム」ではないでしょうか?「ホロスコープ」では占いになってしまいます。12星座のデザインと言うのなら正しいのかも知れませんが...

  • 展望フロアが“69階”なのは ホテル宴会場を最上階(70階)にしたかっただけなのですね。制御装置の設置の関係か、宴会場からの騒音&振動対策からかと思っていたのですが・・・解かって スッキリしました。

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