かつて紅葉坂にあったプラネタリウムとは?
ココがキニナル!
青少年センターに昔プラネタリウムや科学館が有り、入口に制服着た喋るマネキンが立ってて不気味だった/プラネタリウムの機械はレアらしい。プラネタリウムの機械の今は?(マイコデラックスさん/白マントさん)
はまれぽ調査結果!
プラネタリウムと科学館は、2003年の耐震補強のリニューアル工事時に閉館となり、プラネタリウムとしゃべるロボットなどは処分になった。
ライター:橘 アリー
リニューアル工事で撤去
西区紅葉ケ丘にある「神奈川県立青少年センター」
「神奈川県立青少年センター」の全景
場所を地図で確認すると・・・
「神奈川県立青少年センター」
JR桜木町駅から、上り坂であるが、徒歩8分ほどで行ける。
そんな「神奈川県立青少年センター」に、以前はプラネタリウムと科学館があったという。
いったい、どのような様子だったのだろうか。
さっそく、「神奈川県立青少年センター」内の担当部署である科学部でお話を伺うことに。
科学部入口の様子
対応して下さったのは、科学支援課副技幹の高橋範夫(たかはし・のりお)さん。
「神奈川県立青少年センター」は、青少年の育成の拠点として神奈川県が運営している施設で、1962(昭和37)年に設立されたとのこと。指導者育成課や青少年サポート課、科学部科学支援課など5つの部署があり、青少年の体験学習の指導者育成、青少年のひきこもりや不登校などの対応、科学体験の支援、舞台芸術活動の支援などを行っている。
今回の投稿内容に関する担当部署の科学部では、青少年に科学を身近に感じてもらえるように科学体験の講座や、指導者人材の育成などを行っているそうだ。
施設の設立当初からある科学館とプラネタリウムは、2003(平成15)年に建物のリニューアル工事が行われるまで存在した。
リニューアル工事前の建物外観。屋上の茶色い部分がプラネタリウム
建物は4階建てで、4階と屋上が重たく耐震性が低いということで、耐震補強のリニューアル工事がおこなわれたそうだ。
リニューアル前の建物内の案内図(以前の『神奈川県立青少年センターのあんない』より)※クリックして拡大
表にしてみるとこのようになっている。各階にはさまざまな設備があった
2階の展示室が科学館になる。プラネタリウムは屋上にあり、観覧席は4階。屋上には天体望遠鏡がある天文室もあった。
リニューアル工事後の4階部分に設備は何もなく、閉鎖されて使われていない。
3階から4階へ上がる階段。ここも閉鎖されており入れない
屋上の団体休憩室・プラネタリウム・天文室は撤去されている。
赤丸が4階の窓。窓は残されているが使用されていない
3階天井のガラス張りの部分から見ると、赤丸箇所が4階のカーテンの下の部分
プラネタリウムが撤去された理由は、「設備が重たい」ため。また、1980年代から1990年代にかけて、はまぎんこども宇宙科学館などのプラネタリウムのある科学館が横浜市内や近隣の市などでオープンしたことや同センターの設備が古くなっていたことなどもあり、リニューアル工事後は、科学館とプラネタリウムは姿を消した。
では、当時の科学館とプラネタリウムは、どのような様子だったのだろうか。
最初に、科学館について。