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川崎市の男子中学生殺害事件、告別式の様子と川崎市が立ち上げた「検証委員会」とは?

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川崎市の男子中学生殺害事件で告別式の様子は? また、川崎市の対策は?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

告別式には同級生ら約200人が参列。川崎市は市長部局と教育委員会が合同で検証委員会を立ち上げ。市教委は3月下旬をめどに中間報告を策定する

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ライター:はまれぽ編集部

最後の別れ



川崎市川崎区の大師中学1年、上村遼太(うえむら・りょうた)さんが殺害された事件で3月3日(火)、上村さんの告別式が川崎市内の葬儀場でしめやかに執り行われた。
 


上村さんの告別式が行われた式場
 

告別式には上村さんと最後の別れをしようと、同級生をはじめ、約200人が参列した。
 


告別式に駆けつけた同級生ら
 

式場に足を運んだ市内の70代女性によると、遺影の上村さんは白いシャツを着ていて「いい笑顔」だったそうで、参列した同級生からはすすり泣く声や「遼太!」と涙混じりの声が飛んだ。最後に上村さんの祖父から「今まで遼太を可愛がってくれてありがとうございます。これからの家族をよろしくお願いします」というあいさつがあったという。

このほか、報道を見て千葉県から告別式に駆けつけたという70代女性によると、ロビーには生前の上村さんの映像が流れていた。上村さんの母親は涙を見せず和装で気丈に振る舞っていたというが、棺が火葬場に入り、扉が閉まって火が入る段階になって初めて声をあげたという。
 


遺族や同級生の様子を話してくれた女性
 

女性は「あっち(天国)に行って、幸せに暮らしてほしい」と言葉少なに話した。

告別式後は、ハンカチで涙を押さえながら慌ただしくバスに乗り込んで式場を後にする同級生らが多く見られた。
 


会場を後にする同級生
 



「断固たる決意」



また同日、二度と悲劇を繰り返さないようにと、川崎市が福田紀彦(ふくだ・のりひこ)市長を議長とした市長部局(市長権限で職務がダイレクトに届く部署)による庁内対策会議と、渡邊直美(わたなべ・なおみ)教育長をトップにする教育委員会事務局が合同で、事件の経緯や今後の対応などについて検証を行う委員会の第1回合同会議が川崎市役所で開かれた。
 


メンバーを前にあいさつする福田市長(写真中)
 

会議には福田市長、渡部教育長に加え、三浦淳(みうら・あつし)、砂田慎治(すなだ・しんじ)両副市長、各部長ら約30人が出席し、上村さんに黙とうを捧げた。
 


黙とうする出席者
 

冒頭、福田市長は「悲惨・卑劣な犯行で上村さんの命が奪われたことに深い悲しみを覚える。しかし、うなだれているわけにはいかない。二度とこのようなことが起きないよう、検証を徹底することを断固誓う」と宣言。

会議では、長期間欠席している児童生徒の状況を把握し、学校だけでなく保護者や家庭、地域、文部科学省などとも連携していくことを確認。安全安心な環境づくりを進めるとした。

会議終了後、報道陣の取材に応じた福田市長は教育委員会が3月末までに中間報告をまとめる方向であることを明らかにした。
 


会議終了後、方針を説明する福田市長
 

福田市長は「事件は学校だけの問題ではない。子どもをはじめ、市民の命を守ることがわれわれの責務であり、家庭、学校、地域と連携して行政として何ができるのか早急に体制を整える」と強い口調で語った。



取材を終えて



かけがえのない命が無情にも奪われたことは、とてつもなく悲しいことであり、取り返しがつかないことだ。

ただ一方、教育委員会のみならず、市長部局が一体となった「オール川崎」で問題に取り組んでいることに川崎市の本気が垣間見える。

福田市長の言う「市民の命を守る責務」を果たすため、行政として何ができたか、できていなかったのか、真実のために対応が適切だったかを詳細に検証し、二度とこのような痛ましい事件が起こらない体制を早期に整えてほしいと切に願う。


―終わり―
 

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  • 昨日の校長会についての記事や本記事の市の合同会議についてなどの地域性の高い記事は他のマスコミには全く期待出来ないのでこれからも地域に特化した取材をおねがいします。

  • この手のネタはコメントも荒れるし、報じるのは他のメディアに任せるべきではないでしょうか。

  • 野毛山公園の事件も早く解決してほしい。

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