横須賀側の工事が新たにはじまる国道357号線。 今どこまで開通している?
ココがキニナル!
国道357号線が新たに横須賀市夏島周辺の工事に着手することが決定。一方で現在の神奈川県内の開通状況は?(はまれぽ編集部のキニナル)
ライター:はまれぽ編集部
国道357号線は、千葉県千葉市から神奈川県横須賀市まで、東京湾をぐるりと周る総距離約80㎞の道路であり、「東京湾岸道路」の一翼を担う。首都高速湾岸線や東京湾アクアラインとともに、東京湾をめぐる物流を担うルートとして整備されてきた。
同線の神奈川県内の計画決定区間は川崎市から横須賀市までの約35km。うち、現時点で開通(暫定供用)されているのは、川崎市内の東扇島内の約3kmと、横浜市鶴見区の大黒ふ頭から横浜ベイブリッジを渡り、金沢区の八景島まで約10km。
2016(平成28)年、本牧エリア開業時の状況。現時点で赤線部が開通済み(クリックして拡大)
横浜ベイブリッジも渡る
2018(平成30)年2月、八景島からさらに南下して横須賀市夏島に至るルートの着工が決まり、南進に向けて一歩前進した。まず今夏に横須賀側の夏島交差点周辺付近の改良工事に着手し、海上を橋梁で渡る予定の八景島~夏島間についても順次工事に着手する見通しだ。
赤線で示したのが八景島から夏島までの大まかなルート。写真青丸が夏島交差点(Googlemapより)
近い将来、この海の上を357号線の橋梁が通るのだろうか
この357号線について横須賀市は早期の開通を熱望し、2017(平成29)年9月には上地克明(かみじ・かつあき)市長自ら国交省を訪問して要望書を渡し、また357号の夏島以南のルート計画の具体化も国に要望している。
夏島から横須賀港を通り、横須賀市本町までのルートを想定(横須賀市HPより引用)
357号線については、横須賀市以外の三浦半島の自治体も、全線開通や延伸に期待を寄せているようだ。同線が夏島からさらに南に延びれば、横須賀市の経済の活性化が期待できるほか、国道16号線とならんで三浦半島を縦断する幹線道路ができるため、東京・横浜から三浦半島へのアクセス性も向上するからだ。
他方で、357号線北側に視線を移すと、川崎市内と東京都内を結ぶ区間もいまだ未開通。こちらの区間で大工事が予想される、都県境を渡る多摩川トンネルは、2016(平成28)年に地質調査を終え、道路設計に着手している段階だ。この区間も羽田空港や東京港と横浜・川崎の工業地帯を直結するだけに、開通のメリットは大きい。
357号線の神奈川県内区間の計画が決定したのが1977(昭和52)年で、翌1978(昭和53)年に着工開始。既に半世紀近いプロジェクトとなっているが、今も全線開通に向けて歩みを進めている。
川崎、横浜、横須賀の港湾を最短距離で結び、東京や千葉にもアプローチできる利便性の高いルートであるだけに、全通までの道のりをこれからも注視していきたい。
―終わり―
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エンペラー皇帝さん
2018年06月28日 12時54分
まずは追浜まで早急に開通しないとゴーン様がお怒りに!本社から工場
権之介さん
2018年03月17日 19時40分
地震で自然が壊れ 16号やJR,京急横横が寸断 陸の孤島と化した時 横須賀民はどうするのだろうか?
ちゃらねこさん
2018年03月14日 21時25分
道路なんて造んなくていいよ。
自然壊すな!