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横浜市の高齢化対策はどうなっているの?

ココがキニナル!

横浜は古い町が多くて一部の町では高齢化が進んでいると聞きます。実際のところどうなのか、どんな対策をしているのかを調べてきてください。(Ichiさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

10年前に比べ、老年人口は5.4%上昇。横浜市は「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」「ヨコハマいきいきポイント」等の仕組みで高齢者を支えている。

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ライター:松崎 辰彦

皆で高齢者を支える──「徘徊SOSネットワークシステム」



横浜市旭区は、横浜市全区の中でも住民の高齢化が進んでいる地域である。

横浜市旭区は平成24年3月末現在、人口25万1875人。その中で65歳以上の人口が6万1150人、全体の24.3%を占める。この割合は栄区(24.9%)に次いで2位である。

そんな旭区が力を入れているのは、認知症の高齢者への対応である。
横浜市旭福祉保健センター高齢・障害支援課高齢者
支援担当係長の佐野和博氏に話を聞いた。
 


佐野氏


高齢者が多い現実を見据え、旭区は対応をとっている。
「認知症の高齢者が徘徊する例が多いので、旭区では『徘徊SOSネットワークシステム』という仕組みを作っています」
“徘徊SOSネットワークシステム”とは認知症の方が家を出て徘徊してしまったとき、みんなで捜して発見しようという仕組みである。

 


徘徊SOSネットワークシステムのパンフレット


一つには認知症の方で徘徊する恐れのある人を、家族が事前に登録しておく制度。氏名や写真、身体的特徴を記録しておき、実際に本人がいなくなったらその情報をバスや鉄道、タクシーといった「発見協力機関」に流すというものである。現在登録者数が95人だが、平成23年度の1年間で21人がこのシステムで発見されているとのことである。
 


徘徊SOSネットワークシステムの仕組み
(図版提供・横浜市旭福祉保健センター)


もう一つはコンビニなどの店舗に「協賛店」になってもらい、徘徊していると思われる人を発見したら、ケアプラザなど専門機関に連絡をお願いするというものである。

「旭区には500以上の協賛店があり、
ここ1年間でセブンイレブンさんと横浜銀行さんには、旭区内の全店で協賛店としてご協力いただいています。協賛店には旭区の認知症への取り組みを示す『ほっとちゃん』というマークが貼ってあります。もし道で認知症と思われる方を発見したら、このマークの貼ってあるお店にお連れすれば、関係機関に連絡してくれます」
 


「ほっとちゃん」(図版提供・横浜市旭福祉保健センター)


一見トマトに見えるけれど、実は旭区の花であるアサガオを模した“ほっとちゃん”。「温かい」の“ホット”と安心して「ほっとする」の“ほっと”をかけたものであるとのこと。
 


街のコンビニにも貼られている


旭区の“徘徊SOSネットワークシステム”のように、認知症患者を皆で捜す仕組みは、戸塚区や中区、神奈川区にもある。いずれも徘徊する可能性のある人物を事前に登録してもらい、実際に行方不明になったときに登録情報を活用するというものである。これらの区は、旭区同様に認知症の高齢者への対応に力を入れていると言えよう。

大切なのは人とのつながりであり、地域で体操教室などを開いて、健康とともに顔と顔がつながる関係を作ることが大切ですと佐野氏は言う。
横浜市全体でも、区のレベルでも、多様な試みがなされ、構想が立てられているようだ。高齢化は今後の日本の大きな問題である。社会全体の英知と努力が問われている。




取材を終えて



健康・経済・人間関係──高齢者にはさまざまな課題がのしかかる。誰もが行き着く「老い」という現実は、例外を許さない厳しいものである。

社会の功労者たる高齢者に私たちは何ができるか、なにより自分たちの行く末はどうなるのか。街を行き交う人々を見つめつつ、さまざまな思いがめぐる取材であった。


─終わり─


横浜市健康福祉局
http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/

横浜市旭区徘徊SOSネットワークシステム
http://www.city.yokohama.lg.jp/asahi/madoguchi/koreisyougai/haikai-sos.html
 

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