湘南台で見かける赤いバス「ツインライナー」って、どんな人が運転しているの?
ココがキニナル!
藤沢市湘南台駅からでている赤い連結バスがキニナリます!あんなに長いバス運転してる人はどんな人なんでしょうか?(いぶちん☆さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
運転するのは、バスの保有台数で国内最大級を誇る神奈川中央交通社の精鋭。運転技術だけでなく接客にも優れた29名が乗務している。
ライター:河野 哲弥
選抜された精鋭、その運転技術とは
稲川さんは、バスの運転歴28年を誇り、同社乗務員の指導班長も務めているプロ中のプロ。「ツインライナー」は、その導入時から運転していたとのこと。
茅ヶ崎営業所には、稲川さんを筆頭に、「ツインライナー」に乗務することのできる運転手が29名いるそうだ(2012年8月現在)。運転技術はもちろんのこと、接客対応も含めて、同社の「顔」となるべく精鋭を選抜しているとのこと。稲川さんらは一般のバスにも乗務しており、「ツインライナー」には平均して週1日程度のシフトが組まれているという。
また、神奈川中央交通のすべてのバスに搭載されているのが、「セーフティーレコーダー」。急制動や加速など、さまざまな項目が記録され、安全運転に役立てられている。
稲川さんによれば、「ツインライナー」に乗務している運転手の運転技術の素晴らしさは、この機械でも証明されているとのこと。
「ツインライナー」の説明をする、稲川さん
さて、そんな連節バスならではの特性を、実際に乗車しながら説明していただいた。
まず、通常のバスと違うところは、車体が「くの字」に折れると、死角が増えることにあるらしい。
車内から見た、後方の様子
バックミラーでは、後部車両が視界を遮ってしまう
そこで、さまざまな補助モニターが設けられている
複雑な操作なのに、一発で車庫入れ完了
さらに「ツインライナー」には、忘れてならないもう一つの特徴がある。それは、バリアフリーに対応した「低床バス」であるということ。そして、乗降時にはなかなか気付きにくい、こんな仕掛けがあることも判明。
通常の走行時の車高、右側のオレンジのランプの位置に注目
「ニーリング」と呼ばれる機能、こちら側の車高が約6センチメートル低くなる
ほか、「PTPS(公共車両を優先するシステム)」などの最新機能を、自分の手足のように自在に扱うのが、稲川さんをはじめとする「トップガン」の面々。「お客さまに安全・快適に乗車していただくため、日々努力しています」と、稲川さんは話す。
国内最大規模のバス会社が誇る、プロの意識
そんな連節バスについて稲川さんは、「通常のバス2台を走らせると、間に一般車が入ったり信号のタイミングなどで別れたりするので、後ろの車両が遅れてしまいがち。連節バスならそのようなこともなく、定刻運行にも一役買っているのでは」と話す。単に運転技術が高いだけでなく、バスを一つのシステムとして捉える、プロならではの言葉だろう。
また、「今後普及させていくためにも、今このタイミングで事故を起こすことだけは、絶対に避けなければならない」と、熱を持って語っていた。
なお、神奈川中央交通は、バスの保有台数で国内最大級(非電鉄系で最大、電鉄系を含めると西鉄バスグループに続く第2位) を誇る企業とのこと。そして、その頂点に立つのが、「ツインライナー」の運転手なのである。
実際に乗るのはバスなのだが、大舟に乗った気持ちで、安心して利用できるのではないだろうか。
―終わり―
かわせみさん
2016年06月29日 21時41分
以前厚木の仕事先に向かうときよくこのバスに乗りました。普通の2車線の道をこんな長いバスがいとも簡単に走ることに驚きました。あと、このバスはヨーロッパ製のせいか内装もどこかおしゃれな雰囲気なんですよね。ちなみに厚木で走ってた車両はベンツ製だったと思います。
よこはまいちばんさん
2014年09月22日 23時10分
自分的には様々な周りの対応も必要となる連接バスにしなくとも、過去には多々見かけた「2両同時発車」でも良いのでは?と。本文中にも「間に他車が入り込んだり後続車両が遅れたり・・・」とコメントありましたが、乗客が同一グループと言う事もなく。まあ乗務員さんは1人で2台分を賄えるから人件費削減には貢献出来ますが、車両は他路線へ運用出来ない専用車になってしまうし、車両購入費は膨大だろうし・・・どちらが効率的なんでしょうか?
アッサーさん
2013年01月07日 02時30分
時の氏神さんこのバスは大型二種で運転できますよ~