横浜の古き良きバーを調査して欲しい!
ココがキニナル!
横浜には古き良きバーがたくさあると聞きます。スターダストとか。でも自分には未知数の場所。調査願います。(ドラくんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
スターダストをはじめ、横浜の古き良きバーはノーチャージ。イメージするほど敷居は高くない。
ライター:吉川 ゆこ
どこに行こうか、迷っている人へ
飲兵衛には嬉しいキャッシュオンデリバリーという、横浜ならではの古き良き流儀を知り、もっと横浜のバーに出向いてみたくなった。
しかし新旧問わず、横浜には無数のバーがある。特に中区は横浜市のバー密集地。「はまれぽ」に何度かご登場いただいている日本バーテンダー協会に聞いてみたところ、関内だけで100件以上はあるのでは?という。すごい数。どこを選んでいいのかわからないよ。
そこで調べていくうちに、「横浜バーマップ」というサイトにたどり着いた。
横浜バーマップ http://www.yokohama-barmap.net/
なんでもこのサイトの投稿は、すべてバーのオーナーや店長が書き込んでいるという。つまりバーのプロが発信する情報=内容の濃い、確かな情報が集まるサイトだ。これはバー選びの参考になりそう。
そこでこのサイトを運営している陳さんに話を伺おうと、陳さんがオーナーを務めるバー「グレート ウォール」を訪ねた。
オーナーの陳さんが脱サラして始めた「グレート ウォール」は1987(昭和62)年オープン。中華街の地久門のすぐそばにある。中華街にバー? と店に向かいながら少し驚いた。
カクテル・ラウンジ「グレート ウォール」
陳さんは子どもの頃から中華街の夜を楽しむ船員たちを見て育った。陳さんの話では、1960年前後は中華街にバーが200件あったのに対し中華料理屋は60件ほどしかなかったという。中華街=中華料理。私をはじめ多く人がそう思っているに違いない。しかし中華街は古くからバーのメッカだったのだ。
正統派な店構え
「中華街は中華料理だけだと思っている人たちに、中華街にもたくさん素敵なバーがあるんだと知ってほしかった。関内や伊勢佐木町あたりにバーが多いというのは皆さんご存知だと思うんですが、中華街だって多いぞと」
と語る陳さんは、バー関係者の有志たちが集まる「横浜バーネットワーク」の発起人だ。そのメンバーたちがサイト「横浜バーマップ」に情報を提供している。
フルーツを使ったカクテルがお得意だとか
前出の「スターダスト」同様、こちらもチャージなしである。地元の常連さんも多いが、中華街という土地柄、観光客も多いという。
「横浜のバーというのは外国人が育てたバーなんですよ。キャッシュオンデリバリーというのも外国人相手だったから定着したスタイル。だから他の地域にあるバーとは文化が違うんです。日本人はバーに行くというと緊張して特別な場所という感じがあるけれど、外国人にとっては特別な場所でも何でもないから」と陳さん。
陳さんが見事な所作で出してくれたカクテルを飲みながら話を聞く。
「バーってお酒を飲むためだけの場所じゃないですよね。親にも言えないことを話したり、仕事のストレスを発散したりできる。横浜のバーはそんな日常使いのバーであって全然敷居は高くない。だから中華街でご飯を食べた後に、一杯飲みに来てほしいですよ。中華街にはうちのようなバーやレストランバーなど多種多様だから、行ってみたい店があれば紹介します。中華街のバー仲間はみんな仲がいいんです」
ペンライトで照らすと暗闇からカクテルが浮き上がる
写真を撮ろうとすると、ペンライトをかざしてくれる陳さん。バーの中は暗いので写真を撮りやすいようにと心配り。メニューにはカクテルの名前だけでなく、ベースは何でどんな味なのかも細かく書いてある。こんな優しいマスターが待っている店なら、バー初心者でも安心して入れるのではないだろうか。
取材を終えて
キニナル投稿にある“横浜の古き良きバー”を見分けるには、チャージがつくか・つかないかがその方法のひとつになるといえるだろう。
もちろん新しい店は次々とオープンしているし、チャージがつく店もある。しかし横浜らしいといえるノーチャージの店を選んでいくと、その地域の昔話などが聞けて楽しいし、何よりも1杯いくらで明朗会計だから、財布と相談しながら安心して飲んでいられる。
「横浜バーマップ」を見ていると行ってみたい店が無限に出てくる。このサイトを足がかりに自分のお気に入りのバーを見つけみてはいかがだろうか。勇気を出して開けたバーの扉の向こうには、楽しい時間が待っているはずだ。
― 終わり ―
◆Bar Star Dust
住所/横浜市神奈川区千若町2-1
http://www.bar-stardust.com/
◆GREAT WALL
住所/横浜市中区山下町221-3 スカイウェイビルB1
http://www.yokohama-barmap.net/greatwall/
takaoさん
2016年04月07日 10時37分
横浜の古き良きバーがノーチャージなわけけではなく、立地の問題もあります。特に関内海側の商業エリアはテナントの賃料が高すぎて、チャージを取らないとやっていけないと、知り合いのBarのマスターが言ってました。20年以上前の話ですが。
のんべえさん
2016年02月11日 21時59分
バーでオシャレにカッコよく、といきたいですが、普段は焼酎がぶ飲みオッサンなので、相当ムリしないといけないなあ~。
とうさんさん
2013年03月21日 16時28分
そう、外国船が沢山は入ってきていたときの中華街と周辺にはバーがいっぱいあった。 主に日本人客用のバー、イギリス人が集まるバーとか、デンマーク人が集まるバー、スウェーデン人が集まるバー、ノルウェー人が集まるバー、各国人が集まるパブとか。 あとはコールガールバーってのも沢山あった。 ほとんどなくなって残ったところは健全化しちゃった。 時代の流れだな。。。 瑞穂はノースピアと呼ばれているのだが、在日米軍の相模補給廠に運ぶ食料物資なんかもここの港湾施設からなんだよね。 ちなみにノースピアで働く軍関係者は、ほとんどが根岸ハイツ在住か横須賀基地なので、ここいらでは飲まなかった。