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横浜市認定歴史的建造物ってどんな制度?

ココがキニナル!

横浜市歴史的建造物認定という横浜市独自の文化財登録制度があるそうです。どんな制度なのか取材してください。キニナル。(にゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜らしさを感じさせる歴史的な建物を、外観を中心に使い続けながら守っていくための制度。専門家の意見を聴きながら市によって、認定されている

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ライター:田中 大輔

両想いになったら認定!

では、どのようプロセスを経て認定がなされるのだろうか。
横浜市には、認定歴史的建造物だけでなく“登録歴史的建造物”というのもある。
これは、市が作る「歴史的建造物登録台帳」に登録された物件のことで、登録された際には市から登録通知書が所有者に送られる。
長谷川さんいわく、この状態は「例えて言えば、市からの片想いですね」。

そうして登録された中から特に重要な歴史的価値があると認められるものについては、所有者との協議が持たれ、所有者のOKが出れば晴れて認定歴史的建造物になるというわけだ。つまり、こちらは「市と所有者の両想い」。
また、認定されると市から助成金が出るので、所有者から相談を持ちかけるケースもあるんだとか。
 


建造物所有者に向けられた資料。主旨や仕組みが説明されている


では、“特に歴史的価値がある”と誰がどう決めるのか。

前提としては、戦前に造られたものであること。
それに加え、長谷川さんによると、「“歴史的景観保全委員”という人たちがいて、その方たちの意見を聴いて認定しています。いわば専門家に建物の鑑定をしていただいているということになります」。
委員は大学教授や建築家など、その道のプロばかり10名ほどにお願いしていて、それぞれの専門分野において調査をし判断を下すとのこと。

元々市が所有している建造物の場合でもプロセスは同じで、認定される場合は登録と専門家への意見聴取を経ることになるんだそうだ。



認定された歴史的建造物たち

実際に認定されているのは、どんな建物なんだろうか。
ここで、その中のいくつかをご紹介しよう。
 

 
馬車道にある「日本興亜馬車道ビル(旧川崎銀行横浜支店)」。
認定第1号となったビルだそうだ。写真を見ると分かるように、石造りの部分とガラス張り部分の二層になっている。

元々は石造りの部分だけだったが、所有者から建て替えたいという希望が出ていた。
それをなんとか保存するため一旦石造りの建物を解体し、新しいビルの低層部の外側にバラした石を復元した結果なんだそうだ。
  


こちらは「横浜第二合同庁舎(旧生糸検査所)」。
これも、奥にある高層ビルを建てるため、元々あった建物を一旦解体したんだとか。ビルの低層部に元の建物を復元して、今の姿になっているとのこと。
 

 
歴史的な経緯から中心地だった中区にあるものが多いが、この「響橋」は鶴見区。
以前、「鶴見のめがね橋は目が一つしかないけどなぜめがね橋なの?
でも紹介した橋だ。
橋やトンネルが認定される場合、道路部分は含まれない。改修される可能性が高いからなんだとか。
 


こちらは変わり種。中央図書館の向かいにある「旧平沼専蔵別邸石積擁壁及び煉瓦塀」。
こういった土木産業遺構を積極的に取り上げていることも、認定歴史的建造物制度の特徴なんだそうだ。



取材を終えて

ここまでに紹介した以外にも、まだまだたくさんある認定歴史的建造物。
9月7日に2件の追加があったように、今後も特に上限などは設けずに、所有者の意向を大事にしながら取り組みを進めていくそうだ。

最近では、地方自治体独自で歴史的建造物を指定・認定する制度は増えてきているそうだが、横浜は全国的に見ても取り組んだのが早かったそうだ。
横浜らしさのひとつでもある、昔からある建造物を大切に守ろうという気持ちが表れた制度とも言えるだろう。

リストを片手に街中を散歩しながら、認定歴史的建造物を見て回るのも新しい楽しみ方かもしれない。


―終わり―
 

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  • 所有者の都合で維持できなくなった場合、これまでの補助金を返納しなければなりません。

  • 未だにこの認定基準が不可解。情文センターと鶴見線鶴見駅舎ビルって確か同い年。なのに片方だけが認定。今京急ストアが入って居るあの駅ビルは外観だけでなく中も当時の状態で残されて、そのままあまり手を加えずに使われているのに なぜ??

  • 郊外はともかく市街地の近代建築はかなり少なくなりました。残っているものは公的なものか、ごくわずかな民間所有の建物です。民間所有のものはオーナーさんが半ば利益度外視で少しずつ手入れしながら維持しているのが現実です。横浜の歴史的な建造物が好きな方は、外から見る写真を撮るばかりでなく実際に使ってみては?使いづらいよ。外壁保存で建て直したくなるのもよくわかる。それでも好きな人達が意地で維持してる。それが横浜の現実です。で、この記事、横浜の名建築シリーズとは連携してないの?

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