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都筑の月出松(つきでまつ)公園、そのちょっぴり変わった名前の謎に迫る!

ココがキニナル!

都筑区南部に月出松公園という変な名前の公園がありますが、命名の由来を教えてください。三日月と関係ありますか?(ちぐれさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

かつて“朏松(みかづきまつ)”と呼ばれていた場所に造られた公園。“朏(みかづき)”という漢字を分解して名付けられたユニークな名前だった!

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ライター:田中 大輔

ビックリ! そんな命名方法あるの!?



その肝心の公園名についていろいろと調査を続けていく中で、「健康づくりコースマップ」というマップを発見。このマップは都筑区内の公園や散歩道などがたくさん紹介されていて、都筑土木事務所が作成したもの。

そして、月出松公園を管理しているのも、この都筑土木事務所なのだ。
 


健康づくりコースマップ。ネット上で誰でも見ることができる
※クリックで拡大します


「健康づくりコースマップ」にある月出松公園の紹介文の中に、「公園名は、昔この地に“みかづき松”と呼ばれる大きな松があった事に由来します」という一文がある。

ズバリ知りたかった部分ではあるが、“みかづき松”。
だったら“みかづき松公園”じゃないの? と思ってしまう。

詳しく話を聞くために、都筑土木事務所に問い合わせてみると、「この根拠については、川和東小学校が創立10周年で作った記念史料集に載っているんです」という答え。

さっそく都筑図書館へ行き、その本を読んでみた。
 


おなじみ(?)都筑区総合庁舎。この中に図書館がある


この本に“地名がついたわけ”というページがあり、その中で月出松公園にも触れられている。
そこには、地元の方の話として「このあたりは、昔は朏松(みかづきまつ)とよばれていました。公園ができる時に、月出松という名前にかわってしまいました」とある。

うん、だから“みかづき松”なんでしょ・・・?
なんで“月出松”に変わったの・・・?
 


あ! もしかして・・・


勘のいい方なら、もう気付いただろう。
“朏”という字を分解すると、“月出”になるのだ。
 


つまりこういうことだ


ネットスラングでよくある“ネ申”と書いて“神”と読ませるアレと同じような理屈なわけだ。

察するに、朏松という松の木があったことから、それが辺りの地名となり公園名にも採用されたんだろう。

この情報を携えて、改めて公園周辺で地元の人に話を聞いてみた。
近所に20年ほど住んでいるという横澤さんは、「そういう字名があったと、地の人に聞いたことがありますよ」という答え。
 


港北ニュータウンができてこの辺りに越してきたという横澤さん


ただ、この辺りは港北ニュータウンの一部のため新しい住人が多く、朏松という地名を知っている人は少ないとのこと。



公園に眠る遺跡とその地名



さらなる情報を探したいところで、その取っ掛かりになったのは公園内にあるという加賀原遺跡。
 


園内に立てられた看板。遺跡についての説明がある


立て札に書かれた内容を要約すると、月出松公園と辺り一帯の台地には縄文時代中期の集落跡を中心とした遺跡が眠っている、という内容。
この遺跡は、港北ニュータウン開発に当たって行われた1970(昭和45)年の予備調査および、1977(昭和52)年の本調査で発掘調査が行われたとのこと。
特に、予備調査で見つかった小判型の住居跡は類例が少なく注目を集めたそうだ。

そして、この発掘調査の詳細は『港北ニュータウン地域内埋蔵文化財調査報告37 月出松遺跡 月出松南遺跡』にまとめられ、横浜市教育委員会から発行されている。
 


市が発行している資料にも“月出松”の文字が


どこかのタイミングで“月出松遺跡”から“加賀原遺跡”に名前が変わったようだが、この本を読む限り同じ遺跡に関する内容だ。

そして、この本の冒頭の“遺跡の位置と環境”の部分で、「遺跡周辺は字名『朏松(みかづきまつ)』で、通称は
みかづきまつ、あるいはを分解して月出としてつきでまつ(月出松)と称する」とズバリ書かれているのだ。

というわけで、少なくともこの発掘調査が行われた1977(昭和52)年の時点では、朏松という地名が残っていたようだ。しかも、当時から月出松という呼び方もあったというから驚きだ。

公園が完成したのが1992(平成4)年のことなので、やはり月出松公園の名前は現地の地名“朏松”から取られたと考えて差し支えなさそうだ。



取材を終えて



はまれぽの記事でいろいろな地名の謂われを紹介してきた中でいくつものパターンを見てきたが、漢字を分解するというやり方は初めて。
 


縦書きだとピンとこないこの名前


でも、考えてみれば女忍者のことを、“女”をバラして“くノ一”と言う(諸説あるが)し、漢字を分解して読みを当てるという洒落っ気のある発想は昔からあるもの。

元になった“朏松”の名は消えてしまっているようだが、コレを知らないと月出松の意味も分からない。
そのユニークな命名方法を受け継いだ月出松公園の名前とセットにして覚えておいてほしい名前である。


―終わり―
 

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  • 少なくとも、はまれぽ編集部よりは漢字を知っていると自負する私だが、「朏」の字を読めなかったことに糸色望した!SOKUさんの云う担当者が「朏」を読めなくても、そのまま書いておけばその通り彫ってくれそうに思うが、手書きの下手くそな指示書だったんだろうか。ただ「三日月」とは、月が出かけて三日目(または引っ込みかけの)状態だから、本来「月出」を「みかづき」と読み、それが「朏」に変化したと見て間違いないので、単に「読めないからってバラシちゃいました~」って事でもなく、意味の上でも間違ってない。歴史ある名前でも住民自体が道案内に「公園のところを曲がって、えーとなんとか松公園」って言うよりはマシ。「都筑ニコニコ公園」とか、思い余って死にたくなるような名前にされたわけでもなしw。明治の反骨者宮武外骨の滑稽新聞記事「女に波(シワ)で婆」とかを思い出した。前衛芸術家 赤瀬川原平氏が美学校でも講義してたな・・・

  • 都筑をガイドする会という都筑区の歴史や公園を探索している会の冊子に、地元は「朏の松公園」を推薦したが「月出松公園」になっていた。地元は訂正を申しでたが、すでに公園名の石碑、地図等が「月出松公園」になっているので「勘弁してほしい」と言われそのままに。市の担当者は「朏」が読めず「月と出がくっついているので離して「月出松公園」として処理したのである。とありました。最初は担当者のミスだったんですかね。今となっては月出松の方が覚えやすいので良かったかも(みかづきと聞いてすぐ朏とわかる人はほとんどいないでしょうし)むろん固有の地名は大事ですけど

  • 「朏」と書いて「みかづき」と読むなんて初めて知りました。 ためしに「みかづき」を変換したらちゃんと出て来ました。 ひとつ利口になった気分。 ありがとうございました。

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