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ココがキニナル!

平成13年に発生した九州南西海域工作船事件の資料館が、赤レンガ近くの横浜海上防災基地施設内にあります。管轄の異なる横浜に資料館が作られ、常設されることになった経緯は?(恋はタマネギさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

海上保安業務の重要性をより多くの方に知ってもらうため、首都圏で利便性の良い横浜に建設された

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2013年03月13日

ライター:河野 哲弥

工作船事案のあらまし(続き)

これらの事情から、当時の政府は2002(平成14)年6月、調査のために不審船の引き上げを決定。同年の9月11日、船体は引き上げられると、その後海上保安庁から鹿児島地方検察庁の手に渡った。したがって、この時点ですでに、海上保安庁の管区間の問題ではなくなっていたようだ。
 


事件を解くカギとなったのは、携帯電話だった


その後、不審船内で見つかった携帯電話の通話記録を調べてみると、国内の暴力団と頻繁に交信していたことが判明。どうやら不審船は、覚せい剤などの密輸を行っていたようだ。これに対し、北朝鮮の金正日国防委員長(当時)は、「軍の一部の関与を認める」というコメントを発表した。

事件をかいつまんで話すと以上となるが、恵村さんはこの船体について、「居住用のスペースが全くないのが特徴」と話す。「自爆という結果も含めて、訓練された軍関係者によるものと見ていいのでは」とのことだ。



引き上げられた船体のその後

今度は、取材の場所を横浜海上防災基地に移し、中西さんにその後の経緯を伺ってみることにしよう。
 


工作船資料館に隣接する、横浜海上防災基地外観


2002(平成14)年9月に引き上げられた不審船は、捜査が終わると、財団法人「海上保安協会」に引き継がれた。中西さんによれば、同協会とは、海上保安思想の普及宣伝や、海上保安に関する防犯活動などを行っている法人とのこと。
 


「不審船」は、捜査が終わった段階で「工作船」と特定された


同協会はその後、事件の周知を図るため、日本財団からの助成を受け、工作船を一般公開することにした。最初は鹿児島県内のドックで、2003(平成15)年5月17日と18日の両日に行われた。続く5月31日から9月30日までは、東京の「船の科学館」に会場を移した。

ところが、予想以上の見学者が訪れたため、翌年の2月15日まで、公開を延長することになったそうだ。最終的には約163万人が来場したというから、単純計算でも、1日6000人以上ということになる。
 


工作船の弾痕の様子、日本の安全や危機管理が問われた大事件だった


このように大きな関心を集めたことから、工作船事案を風化させないためにも、長期保存・展示の必要性が改めて問われることになった。そして、海上保安大学校などの教育機関も含めた複数の候補地の中から、現在の横浜防災基地内が選ばれたそうだ。首都圏に近く、交通の利便性があることなどが、主な理由とのこと。

資料館の建設には、個人や企業から1億円以上の募金が寄せられ、2004(平成16)年12月10日に完成した。このとき、工作船は同協会から海上保安庁へ寄付されることになり、結果的に三管本部が管理することになったようだ。



近年微増傾向にある、資料館への来場者

海上保安庁の2012(平成24)年2月時の調査によれば、同資料館への来場者は累計で約213万人、1日平均で866人とのこと。
 


ここ9年間の、資料館平均入場者数推移(第三管区海上保安本部提供)


このグラフを見ると、2010(平成22)年度に落ち込むものの、現在は微増傾向にあるようだ。正直、こんなに多くの人が訪れているとは思ってもみなかった。

この点について中西さんは、「赤レンガパークの隣という立地を選んだ、元担当者の先見の明に尽きるでしょう。海上保安庁の活動を知っていただく施設はあまりないので、大変貴重な存在です」と話す。

海に囲まれた日本、漁業や海底資源など経済面の権利を主張できる排他的経済水域は、世界で第6位の広さを誇る。この事件は、陸地の国境と違い、監視所などを建てることができないジレンマを狙ったものといえるだろう。

「海上保安資料館横浜館」では、そうした島国固有の事情と、海上保安の必要性を体感することができる。赤レンガ倉庫に出かけることがあったら、ぜひ、立ち寄ってみてはいかがだろうか。


―終わり―


海上保安資料館横浜館
住所/神奈川県横浜市中区新港1-2-1
電話番号/045-211-1118
休館日/原則月曜日(休日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日
公開時間/10:00~17:00(閉館30分前に受付終了)
見学料/無料
 

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  • 経緯がわかってよかったです。3年前くらい前に、赤レンガあたりを散歩していて知りました。あんな汚い狭い船にと思うと背中がゾクゾクするような気持ち悪さでした。

  • 取材ありがとうございました。工作船の資料館が横浜に作られた経緯がわかりました。船の科学館で公開された時には、大行列ができていたのを記憶しています。地方から横浜へ来る修学旅行生にも見学してもらいたいですね。国内の暴力団と北朝鮮の軍の一部との繋がり、これも気になったりして・・・。

  •  私もここが出来た当初に行きました。実際、こんな船が日本近海にいて日本海の海岸ブチにできた原子力発電所を攻撃したらと思うと思うと怖いです。出来てしまっている原子力発電所は仕方ないとしても、もっと沿岸警備と原子力発電所の厳重にして欲しい!!

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