お弁当の路上販売がなくなる? 東京都の取り組みの横浜市への影響は?
ココがキニナル!
東京都で、路上での弁当等の販売についての検討会が発足するなど動きがあるそうですが、横浜市への影響は?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
保健所担当者がこれまで以上に見回りを強化するなど、少なからず影響はありそうだが、すぐに弁当販売がなくなることもなさそう。
ライター:はまれぽ編集部
各露店への影響は?(つづき)
以前も取材した「デ・ピース」の販売員は、「今のところ特に変わったことはありません。保健所の方も定期的に見に来てくださるので、こちらとしても助かっています」と話した。また、「最近はパラソルすらささない露店があると聞いて驚いています」と不安がる。利用者からすると、悪質な販売業者との区別がつきにくいのが現状だ。
直射日光を当てず、短時間で販売する
ほぼ毎日利用しているという、近くで働く40代の男性は「コンビニだとつい余計なものまで買ってしまうし、飲食店も混んでいるので、非常に助かっています」と話す。20代の女性2人組は「ボリュームもあるし美味しいからよく利用します。なくなるとちょっと不便かも」と話した。
一方、路上販売は一切利用しないという30代の男性は、「屋外で売られているのに抵抗があります。暑さもあるけど、虫とかホコリとか大丈夫なのかなと思ってしまって、手が出ない」という。
横浜市の対応に変化は?
神奈川県では、路上販売を取り締まる条例などは設けられていない。また、調理もしないため、弁当を “売る”だけであれば許可は必要なく、届出を行うだけで路上販売、いわゆる「行商」を行うことができる。ただし、その弁当がどこで作られたかを示すラベルの表示が義務付けられる。
前述の東京都中央区では、「路上弁当販売監視員」を配置して巡回パトロールを行っているが、横浜市でも各区の担当者が見回りを行っている。
この件について、横浜市保健所の健康安全部食品衛生課の泉俊明課長に話を聞いた。「まさに、各区に対し見回りの強化をお願いしたところ」だという。「店舗のない販売方法ですので、現状をまず把握することが重要。これまでも各区の担当者が見回っていましたが、これから暑くなる時期でもあるので、より力を入れていきたいと思います」
横浜駅のある西区役所の、福祉保健センター生活衛生課食品衛生担当の担当者は、「通常の業務として、これまでも表示や販売環境の監視は続けていましたが、今後も引き続き力を入れていきます。6月にはアフリカ開発会議(TICAD)も控え、人出も増えると予想されますので、特に注意していくことになります」と話してくれた。
購入時は、ラベルの有無や販売環境などにも注意を
監視が強化されれば、ラベル表示義務違反や、パラソルなどを使用していない業者に対して何らかの対応が行われることも考えられる。東京都の動きも少なからず影響はあるようだ。といっても、すぐに弁当販売がなくなる、ということもないだろう。
利用する際は、弁当の製造元を示すラベルの有無や、パラソルや保冷剤による管理、運搬容器の防じんや防虫設備の有無などを注意深く観察するのがよいだろう。
―終わり―
てるさん
2013年05月16日 13時40分
安い給料で生活している私にとって、路上販売の弁当はすごく助かっています。記事に書かれている通り、店舗で営む人の方が、店舗の税金や管理費等の負担を強いられるのは、非常に不公平なので、誰も損しないルールが早く確立されるといいですね。食中毒で命に関わる事故が起きないように。
かにかまぼこさん
2013年05月13日 12時40分
都内のニュースで、行商はパラソルを差してはいけないらしく、撤去させていたので、かえって日に当たった弁当が痛みそうで監視が裏目に出そうで怖いです。弁当ラベルに製造場所明記が義務とも言って無かったし。横浜の対応はホッとしました。
あらたさん
2013年05月13日 11時56分
こういう業者は、賃貸料や固定資産を払ってないだろうから、店舗には値段設定上不利だと思う。大阪でも人気のたこ焼き店が撤去されたし。販売許可と同時に賃貸料的な物を役所に支払うシステムを作った方がいい。