横浜なのに市外局番が044?看板に残された電話番号の意味は?
ココがキニナル!
日吉に「ダイヤモンド」と言う廃業した美容院の建物があり「素敵な廃墟」だと思います。シャッターの電話番号が044なのでかなり昔に廃業のでは? キニナル。(ukanoriさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「ダイヤモンド」は、およそ30年前に閉店した理容店。市外局番が違うのはNTTの管轄によるもので1990(平成2)年からは「045」になっている。
ライター:はまれぽ編集部
どんな店だったの?
「5年もやってなかったんじゃないかしら。2階は雀荘だったこともあったし・・・」。そう話すのは、近所の女性。だが、「いつまでやってたかは記憶にない」とのこと。さすがに最低でも20年以上前と推測されるため、簡単には思い出せない様子。
2階は雀荘だったこともあるという
それではと、近隣の同業者へ。パーマ中のお客さんと顔を見合わせながら「30~40年ぐらい前じゃない?」と、先ほどよりは具体的な年代が出て来たものの、何とも幅の広い回答・・・。それでも「美容院でなくて、床屋さん。ご夫婦でやられていたはず」と、ほんの少しの手がかりを得た。
これで場所と年代の見当はついた。次は当時の様子や外観が知りたいと思い、普通部通りにあった古書店へ。残念ながら当時の資料に関する文献は取り扱っていないというが、横浜日吉商店街に古くから関わってきたという人を紹介してもらった。
紹介された、同じ普通部通りに店を構える写真店「ウスヰカメラ」の門をくぐると快くお話ししてくれた。
1968(昭和43)年の横浜日吉商店街の様子(画像提供:ウスヰカメラ)
「この辺は店の入れ替わりが多いからねえ。今でも半年も持たない店もある。5年続いたとなれば長い方だけど、いかんせん古い話だよね」というご主人。やはり、これ以上の手がかりを探すことは厳しいのか。
しかし、聞き込みを続けるうちに、親の代からやっているというウスヰカメラとは別の写真店のご主人から有力情報が。「ヤマギシさんのことかな? 5年ぐらいやってたと思うよ。俺と同い年ぐらいだったはずだから60歳は過ぎてるんじゃない」とのこと。
ただ「今でいう、『雇われ店長』みたいなものだったし、日吉には通勤してきてたみたいで、住んではなかったと思う。店を畳んじゃったんで、その後どこに行ったかわからないな」とのことだった。
取材を終えて
残念ながら、今回はダイヤモンドとヤマギシさんの手がかりはここで途絶えてしまった。
しかし、看板に残された番号は、横浜の古い歴史の一端を今も残す貴重な資料として今後も残ってほしい建物であるとは思った。
―終わり―
Mokaさん
2024年07月11日 17時54分
先日、初めて日吉駅で降り、ダイヤモンドと書かれたシャッターを見つけました。とても興味深い記事ですね。※福三さま、できれば詳しく教えて頂きたいです。
犬様さん
2018年07月09日 08時16分
近くの元住民ですが、044時代の日吉地域の市内局番は60~64の5局番、045へ変更される際に頭に5が付加され、560~564となりました。
かずくみさん
2017年01月30日 10時29分
シャッターには局番二桁で残ってるけど、1990年から全て市外局番は045、局番二桁の頭に6を付ける様に変わったよ。